ドイツのエレクトロニック・ミュージック・アーティストで、
坂本龍一とのコラボレーションでも知られる
アルヴァ・ノト(Alva Noto)が、ドキュメンタリー映画『This Stolen Country of Mine』の
サウンドトラックを7月21日(金)に発表します。ノトはこの音楽で、2022年のドイツ・ドキュメンタリー映画音楽賞受賞しました。『This Stolen Country of Mine』のサウンドトラックは、CDのほか2枚組輸入盤アナログLPとデジタル配信も同日リリース。収録曲の「Ritual」が公開されています。
ドイツの映画監督Marc Wieseによるこのドキュメンタリー映画は、エクアドルの資源の大部分が中国の投資家に売却されることに反対するレジスタンスの戦闘員やジャーナリストたちを描き出した、外国勢力に直面した国家主権の問題を探求した作品。ノトの音楽は、温かなデジタルサウンドや液体のようなエレクトロニクスに、哀愁を帯びたテナーサックスや深みのあるパーカッションを融合させ、ゆっくりと立ち上る煙のような幻想的かつエモーショナルなアンビエント・スケープ。山村の闘争にさりげなく寄り添いながら、共同体であるレジスタンスの暗い影や希望の光を映し出しています。
Photo by Andrey Bold