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福岡で活動する3ピース・バンド“シナプス”、約3年ぶり通算4枚目にして初の宅録アルバム『コーンスープ』リリース

2025/04/24 12:06掲載

福岡で活動する3ピース・バンド“シナプス”、約3年ぶり通算4枚目にして初の宅録アルバム『コーンスープ』リリース

　福岡で活動する3ピース・バンド、シナプスが、前作から約3年ぶりとなる通算4枚目にして初の宅録アルバム『コーンスープ』を4月23日にデジタル・リリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション＆プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。

　ど平日の夜に、いやいやながらも気合いと執念で集まり続け、1年以上をかけてようやく仕上げたという今作は、DIY精神とプロフェッショナルの融合によって生まれた、誠実で温もりあふれる1枚となっています。

　レコーディングからミックスまではメンバー自身が手がけ、マスタリングには西村匠を迎えています。

　八丸と中島による作詞作曲のリレー形式に、髙木の鋭く辛辣なプロデュースが加わることで、時に対話的に、時に観念的に響く8つの楽曲が丁寧に並んでいます。

　哲学的な省察、社会的・政治的な眼差し、そして個人的な心象風景まで、多彩なテーマがこの時代への静かな問いかけとして浮かび上がってきます。

　その音には、ときに「諦め」にも似た哀しみが滲んでいるかもしれません。しかし、それこそがこの作品に宿る真のダンディズムであり、地味だけれど沁みわたる「コーンスープ」のような優しさと温度感が、確かに存在しています。

　疲れた夜のため息の横に、ぜひこのアルバムをそっと置いてみてほしいところです。

［コメント］
悲観しているわけではなく将来に希望を持たず暮らしたりしていて、時間の経過が否応なくもたらす進歩なり衰退なりの結果には蓋をしてしまいたかった。進歩も衰退も多元的な現実におけるごく微かな軸上の変動にすぎないはずであるのに、それについてばかり考えさせられるのは不可思議なことで、とにかく私は独立した生活の中で円熟した理解を獲得しつつあったのだと思う。「現実を見ろ」などと言われるのかもしれないが、その言葉はそっくりそのままお返ししたい。
――八丸