伝説の女性アイドルたちの“20歳”を振り返る。

2006/06/23掲載
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6月25日は“あやや”こと松浦亜弥の誕生日。めでたく今年で20歳を迎えます。いまや彼女は国民的アイドルとして誰もが知る存在ですが、伝説の女性アイドルたちは20歳の頃、どんな活動をしていたんだろう……?と、成人の日でもないのにあややにかこつけて振り返ってみることにしました。あのアイドル、このアイドル、今のあややと比べてどうだったのでしょうか?
 松浦亜弥は1986年6月25日生まれ、蟹座のB型。兵庫県姫路市出身の彼女がデビューしたのは2000年のこと。「第4回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」に合格し、テレビ東京のミニ・ドラマ『美・少女日記』に主演しました。当時、彼女は14歳。翌01年には「ドッキドキ! LOVEメール」で歌手デビューを果たし、あっという間にトップ・アイドルに。

 そんなあややが20歳になる今年、彼女の最大の話題と言えば、あの『スケバン刑事』の最新版に主演すること。映画『スケバン刑事・コードネーム=麻宮サキ』はこの秋公開予定。どんな麻宮サキを演じてくれるのか、注目です。そしてつい先日、その『スケバン刑事』の主題歌に“ミキティ”こと藤本美貴との新ユニット“GAM(ギャム)”の1stシングル「Thanks!」が起用されることが決定。大親友であるミキティとのコンビに、Hello! Projectファンの期待も高まることでしょう。

■歴代『スケバン刑事』
 ではまず手始めに、その『スケバン刑事』で主役を務めたアイドルたちの20歳の頃から。初代である斉藤由貴が20歳になったのは86年。前年の『スケバン刑事』がヒットしたことにより人気が上昇している時期で、NHK朝の連続テレビ小説『はね駒』に主演、さらにはNHK『紅白歌合戦』にも「悲しみよこんにちは」で初出場を果たしています。二代目の南野陽子も20歳になった87年は『スケバン刑事』主演の翌年で、これも大ブレイクの年。まずは映画版『スケバン刑事』が公開され、大映テレビのドラマ『アリエスの乙女たち』に主演、そして年末には主題歌もヒットした映画『はいからさんが通る』が公開と大忙し。三代目の浅香唯が20歳になったのは89年。前年に「C-Girl」「セシル」とヒット曲を連発し、人気が絶頂の時期でした。人気漫画『YAWARA!』の実写版映画に主演、その主題歌の「NEVERLAND」など、4枚のシングルをリリースしています。

■キャンディーズ&ピンク・レディー
 70年代に一世を風靡した女性アイドルと言えばこの2組。キャンディーズのメンバーはラン(伊藤蘭)が55年生まれ、スー(田中好子)ミキ(藤村美樹)は56年生まれ。ということで彼女たちが20歳になった75年から76年を振り返ってみると、「年下の男の子」「ハートのエースが出てこない」(以上75年)、「春一番」「ハート泥棒」(以上76年)などなど、彼女たちの人気を決定づけた名曲を多数発表していました。

 一方のピンク・レディーケイ(増田惠子)が57年生まれ、ミー(未唯)は58年生まれ。ミーが早生まれのため、同学年ということになります。77年から78年にかけては出す曲すべてが大ヒット。ざっと挙げてみても「カルメン'77」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド(指名手配)」「UFO」(以上77年)「サウスポー」「モンスター」「透明人間」に「カメレオン・アーミー」(以上78年)。まさに人気絶頂期でした。

■松田聖子
 80年代はこの人、永遠のアイドルこと松田聖子。彼女が20歳になったのは82年。すでに人気を確立していた時期であり、この年にリリースしたシングルも当然のようにすべてがヒットしました。「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」と、呉田軽穂=松任谷由実が3作続けて楽曲を提供、「野ばらのエチュード」はすでにお馴染みとなっていた財津和夫が作曲と、制作陣も豪華でした。この翌年、83年になると「SWEET MEMORIES」や「瞳はダイアモンド」など、やや大人びた楽曲を唄いはじめており、そういった点からすると20歳となったこの年がひとつの転換点かも?

■“花の82年組”
 アイドルを語る際、避けて通れないのが“花の82年組”と呼ばれる1982年にデビューした面々。中森明菜小泉今日子松本伊代堀ちえみ早見優石川秀美などなど、錚々たるメンバーが芸能界に登場しました。人数が多いので、箇条書きにしてみると……、


●明菜:「ミ・アモーレ」「SAND BEIGE -砂漠へ-」などですでに大人の境地に(85年)

●キョンキョン:「夜明けのMEW」「木枯しに抱かれて」映画『ボクの女に手を出すな』など、活動領域を広げる(86年)

●伊代:フジテレビ『オールナイトフジ』の司会として定着(85年)

●ちえみ:芸能界引退!(87年)

●優:テレビ朝日系『ミュージックステーション』の司会を務めるなど、落ち着きある印象も(86年)

●秀美:ペット・ショップ・ボーイズ作(!)の「LOVE COMES QUICKLY 〜霧の都の異邦人〜」をリリース(86年)

と、様々。この頃はおニャン子クラブのデビュー(85年)により、アイドルの在り方が変わってきたという時期でもありました。ちなみに、82年組にはシブがき隊もいますが、今回は女性アイドル限定なので、省略させていただきます。

■モーニング娘。
 あややとくればモーニング娘。は外せない訳ですが、メンバーは多数で出入りも激しいので、ここは第1期メンバーに限定させていただきます。中澤裕子は73年生まれ。モー娘。のデビューは97年なので、20歳の頃はまだ一般人でした。最初の卒業メンバー、福田明日香は14歳で卒業・引退をしているので、これまた20歳の時は一般人。2000年卒業の石黒彩は、メジャー・デビューの98年に20歳に。誕生日から2週間後に2ndシングルの「サマーナイトタウン」が発売となっています。そして、生年月日が2日しか違わず、生まれた産婦人科も同じという“運命”の2人、安倍なつみ飯田圭織は2001年が20歳になった年。年明けすぐに発売となったベスト盤『ベスト! モーニング娘。1』が大ヒット、中澤の卒業を挟んで7月に人気曲「ザ☆ピ〜ス!」がリリースされた年です。この年はシングルは2枚のみ、アルバムに至っては発売されていないのですが、初のミュージカル『LOVEセンチュリー〜夢はみなけりゃ始まらない』を上演するなど、その人気は不動のものとなっていました。

ということで非常に簡単に振り返った訳ですが、10代でデビューするのが当り前のアイドルの世界では、20歳の頃にはすでに様々な体験をしている様子。現在10代のアイドルたちが20歳になる頃、どのような活躍をしているのか、楽しみにしてみては?
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