君は人のために死ねるか!男のロマンDVD特集!

2006/10/13掲載
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狂おしいほどの衝動に駆られるがごとく、何かを追い求める貴方へ推薦! “男のロマンDVD”特集! 言葉を発せずとも、気配と目線で全てを語るダンディズム・オーラを身に付けたくば、是が非でも観ておきたい傑作ばかりが登場です!
 映画『あたえられるか否か 〜徳川埋蔵金120年目の挑戦〜』を観て、奮い立ったが最後!「ロマン〜それは悲しく、ロマン〜それは切なく、ロマン〜それは苦しく、ロマン〜それは儚く、ロマンロマンロマンロマン……」と、宝塚替え歌(自作)をくちずさんでは、何かを探して街を闊歩する貴方へご推薦! 悩みも預金残高も全てを吹き飛ばす“男のロマン映画特集”! 考えるよりまず行動、無謀かつ大胆不敵、そのくせどこか憎めない……「バカねえ」の一言で調子にノリまくる、愛すべき御仁をズラリと取りそろえてお送り致します。無論、女性も大歓迎!

<男のロマン〜お宝発見編>

『エメラルド・カウボーイ』
時を遡ること1970年代、世界最大のエメラルド産地である南米コロンビアへ渡り、現在では原石業から、輸出会社、警備会社を経営するに至るという、まさしく南アメリカン・ドリームを成しえたビッグな肝っ玉にリスペクト! エメラルド王“早田英志”の活躍を(自分で)描いたアクション・ドキュメンタリー映画。「事実は小説よりも奇なり」とはまさにこのこと、武装ゲリラの恐怖にも打ち勝つ、凄まじき眼光の鋭さを体感してください。


『アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリート DVD コレクション』
愉快痛快お宝アドベンチャー! ジョージ・ルーカス×スティーヴン・スピルバーグ×ハリソン・フォード、超娯楽作品3トップが生み出した奇跡の3部作パッケージ。2007〜2008年の公開を予定しているという?シリーズ第4弾へ向けて、念入りな復習を欠かさずに。日本でも放送されていたテレビ・シリーズ『ヤング・インディ・ジョーンズ』を観ると、どうしてもリヴァー・フェニックスを思い出してしまっていたナイーヴな貴方もぜひもう一度。


『バミューダ〜呪われた財宝』
名前は全く知らずとも“ディラン”であることは知っている、『ビバリーヒルズ高校白書』レギュラー選手、ルーク・ペリー(1966年10月11日生まれ)。すっかり後退気味のおでこに加齢を感じつつも、堅実な演技で魅せる彼の主演作がこちら(2001年公開)。“魔の三角海域”(フロリダ〜プエルトリコ〜バミューダ)を舞台に、財宝をめぐってあれやこれやの大騒ぎ! 出演者には、かのマンフレッド・マンのヴォーカル、マイク・ダボの娘さん、オリヴィア・ダボの姿も。

『ナショナル・トレジャー 特別版』
もし『ヅラ刑事』(主演:モト冬樹)がアメリカでリメイクされたなら……。「悲しみはヅラで飛ばせ」とばかりに、見事な演技を披露してくれるであろう、ニコラス・ケイジ主演作。アメリカ独立宣言書に隠された伝説の財宝、美しく聡明な女性、息のぴったり合った頼りになる相棒、暗号の謎、エスプリの効いた小粋なジョーク……子供から大人まで、幅広い年齢層が固唾を呑んで見守る冒険活劇の新機軸!


<男のロマン〜VS 巨大動物編>

『ザ・ビースト 完全版』
若いカップルの失踪事件。それを端に次々と発生する謎の事件の真相とは……巨大イカの仕業だった! そうめんどころか、生干し/沖漬け/踊り喰い……どんな調理法にも全く適さないと思われる、大味風味漂うイカの勇壮な姿に思わず見惚れることうけあい。原作は、かの『ジョーズ』でもお馴染みのピーター・ベンチュリー。イカの家族愛も要チェック。


『U.M.A.レイク・プラシッド デラックス』
“Unidentified Mysterious Animal”訳して「未確認動物」なる大仰なタイトルにも納得、世にも凶暴に姿を現す巨大ワニに戦慄! 意外や意外そのお肉は美味しいらしい(白身だとか)という情報を聞いたとしても、全く持って食欲が沸いてこない獰猛ぶりに口パクパク。衝撃的なジャケットの割には、どことなくコメディ・タッチな仕上がりには好感が持てますね。




『スパイダーズ2』
本家『スパイダーマン』、日本版『スパイダーマン』、フィリピン版『スパイダーボーイ』、そして新庄剛志(コスプレ)。全世界に飛び火するアメコミ・ヒーローとは何ら関係なし! 異星人のDNAによって巨大化したクモ(全長25メートル)が大群となって人類に襲いかかる、節足動物嫌いにはオススメできない逸品。他の動物パニックものと比べて、ウジャウジャと群れる様子は鳥肌確実、どうにも食の進まない腹持ちの悪さを表現しております。


『プロジェクト・グリズリー』
凶暴なクマに遭遇しながらも生き残った一人の男。「なぜグリズリーは自分を襲わなかったのか?」。ムツゴロウさんに尋ねれば即答確実の疑問を胸に、7年の月日と150万ドルを投じて“防熊パワードスーツ”を完成させるに至った「男のロマン」たる傑作ドキュメンタリー。重すぎて動きが遅すぎる、良く考えたら自分は閉所恐怖症だった、一人では着ることも脱ぐことも出来ない……後先考えることなく、感情のほとばしるままに我が道を突き進むその姿! 呆れと笑いを通り越した先に待っている感動のフィナーレとは? バカです!

<男のロマン〜漂流編>

『LOST シーズン1 COMPLETE BOX』
意味不明の日本版CMはさておき、飛行機の墜落/無人島/秘密を抱える生存者/島にうごめく謎の影……と古典的“漂流もの”ルールを見事現代へと甦らせた大ヒット・ドラマ・シリーズ。“アルティメット・ドラマ・エクスペリエンス(究極ドラマ体験)”が意味する、毎話毎話の「ほのめかし」「ぼかし」引っ張り具合にいても立ってもいられません! どこまでネタ切れすることなくシーズン数を重ねるのかにも注目。

『キャスト・アウェイ』
『フォレスト・ガンプ 一期一会』を生んだ、ロバート・ゼメキス×トム・ハンクスの大ヒット・コンビによる2000年作。子供心をウキウキさせた『ロビンソン漂流記』とは一味異なり“無人島一人っきり”というどうしようもない孤独/絶望感を一人芝居で演じ続けるトム・ハンクスに感涙。無事に脱出を果たしても、ありきたりハッピーエンド……とはいかないリアルな現実の切なさ、「そんなものよね」と世の無常をふと憂う秋の午後です。


『漂流街〜THE HAZARD CITY』
「ハードボイルド」ってネーミングはやっぱり最高だな、とチャールズ・ブロンソン作品を観ては感慨にふける貴方へオススメのアクション・エンタテインメント! 馳星周(『不夜城』)原作をもとに、ホラーからコメディ、ヒューマン・ドラマへ至るまで、幅広い映像ジャンルにてそのセンスを披露している監督・三池崇史が映画化。監督直々のラヴ・コールによって13年ぶりにスクリーンへと帰ってきた吉川晃司の存在感たるや、実にラヴィアンローズ! KISSに撃たれて眠りたい、僕らの心を激しく揺さぶります。

『映画ドラえもん のび太の宇宙漂流記』
『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』よりも『がんばれ!キッカーズ』を愛し、『新プラモ狂四郎』よりも『あまいぞ!男吾』を読みふける、生粋の『コロコロ』育ちのバイブル『ドラえもん』。テレビ/映画20周年記念作品として1999年に公開された劇場版第20作目。宇宙探検ゲームの中で迷子になってしまったジャイアン/スネ夫を探すため、ドラえもん/のび太/しずかが立ち上がる! 同時上映された『のび太の結婚前夜』に咽び泣くことも忘れずに。



<男のロマン〜感動編>

『ニュー・シネマ・パラダイス SUPER HI-BIT EDITION』
1989年・カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞/1990年・アカデミー賞最優秀外国映画賞受賞! 昨年末、シネスイッチ銀座にて行われた再びの劇場上映(映画生誕110年/シネスイッチ銀座誕生50周年記念)にも多くのファンがつめかけた、ジュゼッペ・トルナトーレ監督による傑作。何度観ても涙を禁じえないラスト・シーンの鮮やかさたるや、未来永劫輝き続けること間違いなし。


『任侠秘録 人間狩り』
ラッパー“L.L.COOL J太郎”としての顔をはじめ、漫画家、俳優、リポーター、評論家……などなど、ジャンルの壁を軽やかかつ大胆に渡り歩く御仁・杉作J太郎。そんな彼が率いる“男の墓場プロダクション”制作映画。ご飯が何杯でもいけそうな名文句「イキな男と、素敵な女。そしてスカッとしつつ、泣ける、いい話。」を忠実に実写化した意欲作、ほどよい脱力感と満足感が同居するこの魅力に撃沈!


『子猫物語』
「きょうのわんこ」も「はっちゃん」も、『ニャ夢ウェイ』も『南極物語』も遠く及ばない猫&犬による奇跡の旅路! ムツゴロウさん(畑正憲)の原作/監督のもと、市川崑坂本龍一谷川俊太郎小泉今日子といった豪華スタッフが大集合を果たした、日本産動物映画。チャトランとプー助が困難を乗り越え、大人の階段を上るその姿、愛らしさを超えた感動が体を包みます。



『世界名作劇場・完結版〜フランダースの犬』
毎週日曜19:30〜からのお楽しみといえば、『世界名作劇場』(2007年には『家なき子レミ』に続くシリーズ最新作(10年ぶり!)『レ・ミゼラブル 少女コゼット』がBSフジにて放送決定!)。数々の名作の中でも、今現在も“泣き”評価の高い一本といえば『フランダースの犬』。かのNTT東日本CM(「フレッツ光・とある夜篇」出演:木村拓哉)にて一瞬流れただけにも関わらず、まざまざと脳裏にあのストーリーが浮かんできた方も多いはず。全52話を90分で!という無謀な濃縮還元にもかかわらず、そのキラーぶりは衰え知らず。
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