貴方の持つ“社長”概念を激しく覆す、実にあっぱれなその生き様に拍手! 満を持しての“音楽の社長”特集をご提供! アーティストとしての顔の裏に隠された大胆不敵な笑みの正体とは? 人生の教訓とすべき、偉大なる足跡を歩む偉人をラインナップ!
大規模なBlogの普及により、その生態がようやく分かりつつある“社長”なるポスト。赤裸々に業務について語る方がいれば、今日のお昼ご飯について批評をする方、起業するにあたっての後進へのアドバイスを綴る方もいるわで、その特性について語るには、一晩あっても足りないぐらいの多種多様な“社長”が世の中にはいるわけでして。景気回復の波をピクリとも感じずに、四季を通じてレコード店巡りに勤しむCDJ読者の皆様へ、“音楽の社長”特集を贈呈! アーティストとして日々創作活動へ携わっていると思いきや、裏の顔=社長! という恐るべき二束のわらじを履いた方々をズラリご紹介致します。
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SOIL&“PIMP”SESSIONS2001年、東京のクラブ・イベントで知り合ったメンバーにより結成(デビューまでは“SOIL&HEMP SESSIONS”を名乗る)! 音源を発表する以前より、FUJI ROCK FES'03に参加するなど(FIELD OF HEAVENに出演)、“爆音ジャズ”“デスジャズ”とも評される激烈なステージングにて、圧倒的支持を受ける6人組ジャズ・バンド。タブゾンビ(トランペット)/秋田ゴールドマン(ウッドベース)を名乗るメンバーにも心惹かれるところですが、何より気になるのは
沢田研二ばりの小粋なファッションが板についたアジテーター担当“社長”なる人物。文字通り、バンドの創生者であり社長でもあるという彼、もちろん愛車はBMW。公式Blog:
社長室はもちろん、11月からフジテレビ721にてスタートする音楽番組『(株)洋楽』(11/4(土)26:30〜27:00放送)では初MCを務めるなど、溢れんばかりのダンディズムを様々なメディアより発信していくご様子。
パパイヤ鈴木/Mic TATSU(
ASIAN2)とは間違いませんように。
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宮尾すすむと日本の社長“バンド・ブーム”華やかなりし80's後期〜90's初期の日本において、一世を風靡した『三宅裕司のいかすバンド天国』。
FLYING KIDS、
ジッタリン・ジン、
BEGIN、
たま、
マルコシアス・バンプ、
BLANKEY JET CITY、
カブキロックス(2005年にデビュー15周年を迎える)……などなど、数多くの名バンドを産んだこの番組より飛び出した逸材! ご本人からの許可も得ています、輝かしき10代目イカ天キング。早稲田大学の音楽サークルにて出会ったメンバーによって結成されたこのバンド(バンド名は、ブルース勉強会→高橋名人とマリオブラザース→宮尾すすむと日本の社長、と変遷)、昨年リリースされたイカ天特集コンピ盤
『30-35 vol.7』では、
茂木淳一とのコラボレート曲「茂木淳一と日本の社長」に加え、新曲「ネオンの夜」を提供するなど、マイペースに活動中。定期的にライヴ(年2回が原則、今年は11月ごろを予定とか!)も行なっていますので、ぜひ駆けつけてみては。
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つんく♂2006年4月、品川アクアスタジアムにて発表された“
シャ乱Q再始動”(たいせー(キーボード)が“たいせい”へ改名することも発表)! 久々のライヴ・ツアー“シャ乱Q ライブツアー 2006 秋の乱 ズルい「Live Live Live」”に続き、バンド初となるクリスマス・ディナーショー、待望のニュー・シングル
「歩いてる」リリース(11/29発売 EPCE-5446 \1,050(税込))も決定し、年末へ向けて怒涛の活動を続ける彼ら。バンドのフロントマンであり、現在ではプロデューサーとしても確固たる地位を築いた“つんく♂”は、総合エンターテインメント事務所「株式会社TNX(ティーエネックス)」代表取締役社長。
時東ぁみ、ジャ・ジャといった所属アーティストの音源リリースはもとより、「CRY FOR HELP!〜宇宙ステーション近くの売店にて〜」にて旗揚げされた劇団・つんく♂タウンTHEATERなど、多方面からのジャパニーズ・エンターテイメントを追求していくとのこと。新たな風を起こすか!?
●HIRO(
EXILE)
SHUN(
清木場俊介)の脱退も何のその、新たな原石を見つけるべく“EXILE Vocal Battle Audition 2006 〜ASIAN DREAM〜”オーディションを全国で開催! 約1万人にも及んだ参加者の中より、ガチンコ・ヴォーカル・バトルを見事勝ち抜いた田崎敬浩(TAKAHIRO)がヴォーカルとして参加、7人組ヴォーカル&ダンス・ユニットとして“第二章”の幕開けを控えたEXILE(新メンバー編成でのシングルは12月6日発売)。ユニットのパフォーマー兼リーダーであり、所属事務所“LDH(Love+Dream+Happiness)”社長でもあるのが、元
ZOOのメンバーとしても活動していたHIRO。著書『Bボーイサラリーマン』でも語られている通り、人気グループの一員としての栄光/解散後の挫折を経験してもなお、あきらめることなく目標へと向かって前進する姿に感涙! 洗練されたパフォーマンスの根元には、こんな思いがあったんですね……と、熱い思いが喉元に込み上げては、むせ返ること間違いなし。
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Sifow(藤田志穂)「渋谷でうわさのギャル社長」! 「帝京の秘密兵器」(
石橋貴明)、「邪悪なお兄さん」(海砂利水魚(
くりぃむしちゅー))、「ロンリーウィスパー」(
つぶやきシロー)、「ダーティー・プレイメイト」(
モリマン)、「リトルパンチドランカー」(
山崎邦正)……街にはびこるキャッチコピーの全てを凌駕するこの破壊力、心にタトゥーあり! “ギャル革命”なる熱い思いを胸に、10代で起業。エンターテイメント・ギャル・マーケティング・カンパニー「シホ有限会社G-Revo」代表取締役としてだけではなく、今年9月には1stアルバム『クラリティ』を発表するなど、アーティストとしても精力的な活動を続けている“Sifow(藤田志穂)”。ついにはマンガ化(講談社刊『ギャル革命』原作:藤田志穂/漫画:池田ユキオ)を果たした彼女の行動力たるや、カリスマ性も漂う凄まじさ。「常にチャレンジし、常に未来を創造し、常に子供心を忘れない」という企業理念に頭を下げ、くろ団(ギャル限定)の門を叩いてみては如何か。
●クレイジーSKB
「会社、潰れました!」という元気な挨拶からも察する通り、日本の至宝にして至高のレーベル“殺害塩化ビニール”は今元気に活動中? 皆の愛する“バカ社長”こと、クレイジーSKB。昨年、彼がフロントマンをつとめる
“ハイテクノロジー・スーサイド”のヒストリーDVD
『公開自殺ドキュメント1989〜1994』がリリース、それに伴う復活ライヴを観るべく元旦早々ヘブンズドアへと足を運んだ方もさぞ多いことでしょう(2007年にはニュー・アルバムを発表予定とか!)。QP-CRAZYの通算10枚目となるフル・アルバムの制作が発表され、期待に渦巻くファンを尻目に、耽美派ゴシック・レスラー“怨霊”とともに立ち上げた暗黒プロレス組織“666”での活動も活発化するなど(自身も参戦。必殺技は爆竹ポア/火炎放射)、くれぐれも体にだけは気をつけて欲しい今日この頃を過ごしているよう。奇跡と感動と爆笑を体感したくば、ぜひとも要チェック。BLOODY HELL AWAITS YOU!