【2006年回顧録】〜vol.3 “○○年ぶり”作品

2006/12/27掲載
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政治経済、スポーツ、エンタテイメント……。今年も色々ありました“2006年”。姿勢正しく新年を迎える前に、ぜひとも振り返っておきたい“○○年ぶり”作品をどどんとご紹介! ファン、そしてアーティスト本人の積年の思いが実を結んだマスターピースの数々、味がなくなるまで噛み締めましょう。
スクリッティ・ポリッティ、7年ぶりの新作!

「発音するとき何か心地良い」バンド・ランキング第1位(私的)! 歌詞の意味はさっぱり分かりません、「シンガーでありソングライターであるグリーン・ガートサイドのソロ・プロジェクト的ユニット」と前置きも至って長めなスクリッティ・ポリッティ。実に7年ぶりとなるフル・アルバム『ホワイト・ブレッド・ブラック・ビア』を発表。サンプリングをいち早く導入したソウルフルな響き、ゾクゾクと背筋を撫でるファルセット・ヴォイス、80's音楽シーンでも一際輝いていたそのポップ・センスはさらに進化。スロー/ミディアム・テンポの曲を中心に構成された今作、極上の時間を演出しております。



ライトニング・シーズ、7年ぶりの新曲含むベスト盤をリリース

いつも心は曇り空、霧に煙ってはパイプを吹かすUKシーンの代表選手が再び立つ! コーラルザ・ズートンズペイル・ファウンテンズエコー&ザ・バニーメンなどのプロデュース・ワークでも知られるリヴァプール出身アーティスト、イアン・ブロウディのソロ・プロジェクトが7年ぶりの新曲「Song For No One」「Tables Have Turned」を含むベスト盤『The Very Best of the Lightning Seeds』を発表。イングランドの応援歌「THREE LIONS」にて、一気に国民的人気を獲得するまでに至った彼。BIG IN JAPAN〜ORIGINAL MIRRORS〜THE WILD SWANS〜CAREなどなど、いまいち長続きしない彼のバンド遍歴にも注目。



“ふかわりょう”ことロケットマン、6年ぶりのニュー・アルバムを発表!

一介のシュール芸人から、見事“いじられキャラ”としてのアイデンティティを確立したふかわりょう長渕剛主演映画『オルゴール』でその名を上げた黒土三男によって映画化された『蝉しぐれ』(主演:市川染五郎木村佳乃)では非凡な演技力を発揮するなど、活動の舞台をさらに広げる彼のミュージシャン・サイド=ロケットマンが6年ぶりに復活。ニュー・アルバム『愛と海と音楽と』を発表。流麗なる楠田枝里子のMCにて開演、ハウス/ボサ・ノヴァを基調としたリラクシン・ミュージックをお披露目。どれだけロケが重なろうとも、DJイベントは欠かさない“音楽愛”がユルユルと伝わってきます。



ショーン・レノン、8年ぶりの2ndソロ作を9月に発表!

そのタイトルを呼べば“極太”というキーワードが浮かんでしまう、重度のスティーヴン・セガール好きはさておき、1st『イントゥ・ザ・サン』以来、8年ぶりとなるショーン・レノンのニュー・アルバム『フレンドリー・ファイア』が発表に。ジョン・レノン×オノ・ヨーコ、純然たる“二世アーティスト”の中でも、一茂ばりの首太感/三奈ばりの美声を併せ持つ育ちの良さは今作でも十二分に発揮されております。手書きイラストが妙にカワイイ公式HPでは、膨大な数に及ぶアートワークを公開。音源を聴きながらお楽しみください。



コーネリアス、5年ぶりのアルバム『Sensuous』発売!キングス・オブ・コンビニエンスら参加

『POINT』から約5年ぶり!? 青春童貞高校生バンド“でぶコーネリアス”とは関係ございません、小山田圭吾のソロ・ユニット“コーネリアス”がニュー・アルバム『Sensuous』を発表。リリース当初より、2006年の代表作!なる呼び声も高きこの作品、ボーダフォンCM曲「Gum」、Matador Records設立15周年記念盤提供曲「Wataridori」、キングス・オブ・コンビニエンスと共作「Omstart」、スタンダード・ナンバー「Sleep Warm」のカヴァー……などなど、一気に頭の中を通過していくサウンドスケープに驚き桃の木20世紀。その進化の凄まじさを感じながら、またしてもリピート再生を押してしまう自分がいるわけです。



永積タカシ、原田郁子が参加、太田裕美22年ぶりのフル・アルバムが登場!

ここ一番のカラオケ・ソング「木綿のハンカチーフ」の破壊力は今もなお健在! “作詞:松本隆/作曲:筒美京平”日本ポップ・ソングの2大巨匠がタッグを組んだ名曲の素晴らしさ、太田裕美のエヴァーグリーンな歌声と相まって、貴方の涙腺を心地良く刺激します。そんな彼女の22年ぶり(!)となるフル・アルバム『始まりは“まごころ”だった。』が登場。作家陣には、YO-KING島袋優BEGIN)、新藤晴一ポルノグラフィティ)、伊藤俊吾(キンモクセイ)、永積タカシ(ハナレグミ)、原田郁子(clammbon/ohana)などに混じって、明川哲也(ドリアン助川)も。バラエティに富んだチルドレンの描く心もようをお聴きください。
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