87年にデビューした女性アイドル・デュオ。おすすめアルバムを一枚挙げるのはちょっと難がありますが、ベスト盤に収録されているデビュー曲「Give Me Up」や2ndシングル「I Don't Know!」で80年代テイストを思いっきりご堪能あれ。もともと「Give Me Up」はユーロビートの王様、マイケル・フォーチュナティの曲で、最近でもTV-CMに使われていた名曲。元気印の歌謡ユニットがユーロビートを日本語でカヴァーしてダンスしながら歌うという、バブリーな80年代の空気をストレートに反映した一曲でした。BaBeはその後これと似た感じの曲でいくつかのヒットを飛ばし、90年に解散。妙に刹那的な印象を残したところにも、80年代っぽさが色濃く感じられます。(吉)
“吉川晃司×布袋寅泰”! 1989〜90年という短い期間を駆け抜けた、J-ROCK史に残るビッグな2人ショー。確実にニューウェイヴ、如実にニュー・ロマンティック、日本全国のナウなキッズを狂喜乱舞させたに違いない1stアルバム。ご本人出演CMでリバイバルをとげた「恋をとめないで」、氣志團によって別な意味で浸透した「ビー・マイ・ベイビー」、代表曲のどちらもここにあり。キザなセリフとトガったギター、スタイリッシュに加速するビート・エモーションの完成形。少なくとも「ステージで暴れるヤンチャな自分を奴と共に表現したい」(WOWOW『GUITARHYTHM WORKS』より)という布袋サイドのコンセプトは実現されたのでは。モノクロ映像が渋い『COMPLEX Tour 1989』も必見。(星)