1stアルバム『アンディスカヴァード』を引っさげて、父ハルク・ホーガンとその盟友アントニオ猪木の強力なバックアップを受けたというニュースと共に華麗な日本デビューを飾ったブルック・ホーガン。かつては父のセコンドとしてマットの片隅で華を添えていた彼女が、ここ、日本でも大輪の花を咲かせることを信じて、CDJournal.com注目の2世アーティストをご紹介!
ファミリー・ネームは単なる名前に過ぎない!とファンも周囲も納得できる2世アーティストは?……と海外に目を向けてみれば、さすがに"ロック生誕50年"を迎えただけにたくさんのアーティストが活躍中。
チボ・マットのメンバーとしても活躍した
ショーン・レノン(
ジョン・レノンと
オノ・ヨーコ)や、
THE WALLFLOWERSのジェイコブ・ディラン(
ボブ・ディラン)、
ザ・フーの
ピート・タウンゼンドの娘
エマ・タウンゼンドは2世ロック第一世代、といったところになりますか。パンク界隈に目を向けてみれば、My Spaceから人気に火がついたUKの
リリー・アレンは
THE SLITSの
アリソン・オーウェンがママ。UKブルーズ界の大物、
ジョン・メイオールの息子は
ザ・トロージャンズのリーダー、
ギャズ・メイオール。ギャズに至っては若い世代にはもしかしたら父よりも子のほうが有名かも!?(写真はリリー・アレン
『オーライ・スティル』)
“ロック・ジャイアント”たちの子女による、両親の名曲をカヴァーするという企画盤『A SONG FOR MY FATHER』をご紹介。このアルバムでは
キャロル・キングと
ジェリー・ゴフィンの娘ルイズ・ゴフィンが「Up On The Roof」を歌い、
ビーチ・ボーイズの「Warmth Of The Sun」を
ブライアン・ウィルソンの娘、カーニーとウェンディが歌うというありそうでなかったコンピレーション盤。残念ながら日本盤は出ていませんが、DNAの頑張る様を調査&確認するのにはもってこいの1枚。ほかには
ケニー・ロギンス、
クリス・クリストファーソン、
スティーヴン・ビショップ、
バート・バカラック&ピーポ・ブライソンらの2世が参加しています。(写真 V.A.『SONG FOR MY FATHER』リリース元ONE EIGHTY[US] 0413RK5642)
それでは日本だったら?……俳優・
宇野重吉の長男、という説明をおじいちゃんおばあちゃんから教わったお礼に、『ザ・ベストテン』の赤いソファの由来を説明してあげた人も多分多いだろう
寺尾聰に、デビュー当時は父の名を伏せていたことでも知られる
Dragon AshのKJこと
降谷建志(
古谷一行)といった有名どころに加えて、日本屈指のサックス奏者・
土岐英史の令嬢、
土岐麻子。演技の世界に目を向ければ、俳優の
香川照之は歌舞伎俳優の
三代目市川猿之助、母は元宝塚歌劇団トップ娘役で女優の
浜木綿子を両親に持つ“2世”という意外な名前も。(写真は土岐麻子
『ウィークエンド・シャッフル』)
さらに「きっと両親の楽屋で子供の頃から遊んでいたんだろうな」とその微笑ましい風景を妄想してしまう
ジョニー、ルイス&Charの子供たちが結成した
RIZE(
KEN KENと金子ノブアキ兄弟は
ジョニー吉長と
金子マリが両親/
JESSEの父は
Char)や、メンバー全員が2世タレントだという、
辺見えみりの兄・辺見鑑孝(
西郷輝彦と
辺見マリ)が在籍した
Changin' My Lifeは
myco(弓おさむ)、田辺晋太郎(田辺靖雄&
九重佑三子)という珍しいバンドも見つかります。(写真はRIZE
『オルターナ』)