●Mr.Children『B-SIDE』

つい先日発売された、Mr.Childrenのデビュー15周年記念アルバム。シングル・カップリング曲であり、これまでのどのアルバムにも収録されなかった楽曲を年代順に配したCD2枚組の編集盤。15年という長きにわたって、8cm／12cmの隅で静かにその時を待っていた全20曲を収録しています。桜井和寿（ヴォーカル／ギター）の手書きによる歌詞もまた味わい深いもの。カラオケ・ソングの定番「デルモ」も、おりも政夫とともに堂々の入場です！

●柴田淳『しば裏』

『しば漬け』に続く（私的）グッド・ネーミング賞を勝手に授与！ 『シングルコレクション』と対をなす“裏”ベスト。B面ソング（他のアルバムに収録されているものもあり）、入手困難だったインディーズ時代の音源「ぼくの味方」「ピンクの雲」、初回盤にはミュージック・ビデオDVD（全11曲収録！）付きと、ファン垂涎の美味しい仕様が嬉し。電動自転車愛好家でもある彼女の美麗な魅力を目で耳で、存分にお楽しみください。

●アジアン・カンフー・ジェネレーション『フィードバック・ファイル』

日本の音楽シーンを越え、“メガネ・ロック”先頭をひたすらに突き進む（ひとりのみ）アジアン・カンフー・ジェネレーションの編集盤。B面ソング、充実のライヴ音源5曲と、ボリュームたっぷりの作品に。特筆すべきはアルバム制作時に完成していながら、日の目が当たらなかった未発表曲「絵画教室」（2ndアルバム『ソルファ』）「堂々巡りの夜」（3rdアルバム『ファンクラブ』）が初収録。ぎりぎりポップな爽快感にシビれます！

●『テレビまんが懐かしのB面コレクション』シリーズ

もはや定番、まさしく王道！ コロムビアミュージックエンタテインメントによる“懐かしアニメ”オープニング集『テレビまんが主題歌のあゆみ』シリーズ。オープニングだけじゃ物足りない、欲張りなリスナーの声に応え、アニメ主題歌のB面に収録されているエンディング・テーマを集めた『テレビまんが懐かしのB面コレクション』シリーズが続々と再発。「でてこいとびきりZENKAIパワー!」「月火水木・キン肉マン」「永遠ブルー」……駆け出したくなるよな興奮に包まれます！

●スピッツ『花鳥風月』

2007年第1弾シングル「ルキンフォー」が、トヨタ「アイシス」CMソングとして現在オンエア中！ 前作「魔法のコトバ」同様、福田利之によるジャケット・イラストにも惹かれてしまうスピッツ。B面／インディーズ時代の音源など、メンバーのセレクトによって選ばれた、1999年産・ひねくれポップ絵巻。セルフ・カヴァーに至るまで、切っても切ってもグッド・メロディが飛び出す喜び、「おっぱい」（『ヒバリのこころ』収録）に咽び泣きながら痛感。

●布袋寅泰『TONIGHT I'M YOURS／B-SIDE RENDEZ-VOUS』

大盛り上がり必至！ 代表曲のみで構成されたライヴ・ツアー“GREATEST HITS TOUR”の際に収録されたライヴ音源（「YOU」！）と、アルバム初収録曲がそのほとんどを占めるB面ソングとのCD2枚組。どうにも忘れられがちな「七年目の幽霊（ゴースト）」（「さらば青春の光」収録）、“GUITARHYTHM”ラスト・ツアーのエンディングを飾ったエルヴィス・プレスリー「CRYING IN THE CHAPEL」のカヴァー（「薔薇と雨」／アナログ盤に収録）など彼の過渡期を飾った曲にガッツポーズ！

●オアシス『ザ・マスタープラン』

ローランド・グラポウとウリ・カッシュによって結成されたメタル・バンド……ではなく、押しも押されぬビッグ・バンド、オアシスが1998年に発表したB面集。ファン投票とノエル・ギャラガーの選曲による「ベスト・アルバム」とも評されるその完成度の高さ、B面ソングのマイナスな面を払拭したのか、単にオアシスがすごいだけなのか！？ 何にせよ、ファンならずとも必携かつ必聴ディスクで間違いなし。

●マニック・ストリート・プリーチャーズ『リップスティック・トレイス』

2004年作『ライフブラッド』に続く約3年ぶりの新作、『Send Away The Tigers』も大きな話題を呼んでいるマニック・ストリート・プリーチャーズ。日本盤は『エヴリシング・マスト・ゴー』の10th Anniversary Editionとの同時発売！ってことで、ドキドキしながら待っている方も多いはず。そんな彼らが2003年に発表したのがこちら。シングルB面＋カヴァー曲14曲収録したCD2枚組。「Judge Yourself」に思わず涙……。

●カーディガンズ『ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ムーン』

マニックス『Send Away The Tigers』収録曲「Your Love Alone Is Not Enough」では、可憐な共演を果たしたニーナ・パーションも在籍するカーディガンズ。1997年の来日時に発表された企画盤。B面＋サントラ提供曲で構成されたその内容、今や懐かしの渋谷系男子女子に「Mr.Crowley」を伝道した価値は大きい！ シン・リジィ「ボーイズ・アー・バック・イン・タウン」もいい感じ。

●ピクシーズ『コンプリート・Bサイド』

2004年、驚愕の再結成が実現！ フジロックに続き単独来日ツアーまで行なってしまったピクシーズ。後はスタジオ最新作だけ……と妄想に震えるファンの皆様がとりあえず手にしてしまう逸品、ニール・ヤング「ウィンターロング」のカヴァーにはじまる“コンプリート”B面集。再結成ツアーを克明に追ったドキュメンタリー映画『ラウド・クァイエット・ラウド』を複雑な面持ちで眺めながら聴きたい逸品。

●ソニック・ユース『ザ・デストロイド・ルーム:Bサイド・アンド・レアリティーズ』

今年4月にV∞REDOMSとのカップリング・ツアーを行なったソニック・ユース。時期を同じくして日本盤リリースが実現したレア・トラック集。B面はもちろん、アナログ盤オンリーの楽曲〜限定盤収録曲……などなど、1994〜2003年までの稀少な音源をリマスタリングのうえ収録。2メートルに及ぶ身長を折り曲げ、せっせと録音作業にいそしむサーストン・ムーアの姿が透けて見えるよな見えないよな。なにせ最強。