踊れる?踊れる!新世代ダンス・ミュージック考

2007/06/22掲載
はてなブックマークに追加
考えるよりまず行動! 頭よりも先に体が動いてしまうパーティ・ピープルの皆様へご推奨いたします“新世代ダンス・ミュージック考”!クロスオーヴァーに次ぐクロスオーヴァー、ジャンル不問の“踊れる”音楽をズラリと取り揃えました。
 混迷の一途を辿る現代社会。年金、税金、日々のストレス、考えれば考えるほどクタクタな日常生活からちょろっと抜け出しまして。朝から夜までひたすらダンシング・オールナイト! TIMEシャワーに射たれては、本気の嘘ならかまわない……と一夜限りの熱情に身を任せてしまうパーティ・ピープルへ捧ぐ“新世代ダンス・ミュージック考”をお届け。SHOUT & SHOUTにTIGHT & TIGHT、腰が砕けるほどの快感を味わうべく、未開のジャングルへと突入しましょう!


ONSEN-TARO『WHAT DOES MIN-YO MEAN?』

異国情緒と日本の伝統、結びつくはずのない奇跡がここで実現! ミュンヘンで活動する謎のDJ兼プロデューサー、もちろん年齢不詳。民謡と温泉をこよなく愛するキワモノ親日家、その名も“ONSEN-TARO(オンセン・タロー)”が、直感プラスその場のノリで作り上げてしまった“民謡DISCO”なるフル・アルバム『WHAT DOES MIN-YO MEAN?』が6月15日に発売されました! 草津温泉を訪れた際に目覚めたという“民謡”のリズムを、旧知の仲……?であるみうらじゅんをプロデューサーに迎え(ヴォーカルとしても参加)メガミックス。EUの最先端クラブに、モンペ姿のおばさんが大挙して押し寄せたかのような錯覚に襲われる衝撃! 確実に踊れる、しかし背後に花笠が透けて見える、不思議な違和感がまた快感!



田原俊彦『愛をMOTTO』

「ジラシテ果実/ドMテキーラトニック」の即効性に思わず昇天! 気が付けば夏もすっかり終わっていた……なんて寂しい2006年を過ごした貴方へ、またしてもハードな贈り物が到着! カサブランカ・ダンディのごとくキメキメだった前作とは大きくシフト・チェンジ、アダルトなムードを演出する田原俊彦のミニ・アルバム『愛をMOTTO』が6月20日に発売。アイスクリームは“サーティーワン命”と宣言するトシちゃん、新曲「愛をMOTTO」+自身が選曲したセルフ・カヴァーで今宵もアーバンにダンシング。最高の女とベッドでドン・ペリニヨン〜と小粋な“夜”を演出すべく準備に励む貴方は必携!



スマーフ男組『スマーフ男組の個性と発展』

先日は、宇川直宏と他社比社によるオフィス兼クラブ“Mixrooffice”にて12時間にも及ぶロング・セットを披露! “真夜中のお楽しみ会@LIQUID LOFT”“GRASSROOTSでお祝い会〜お世話になっております〜@GRASSROOTS”と、リリース・パーティが続く「寝ても覚めても エレクトロ」スマーフ男組。結成10年目にして、晴れての1stアルバム『スマーフ男組の個性と発展』を6月13日に発売! 何がなにやらすこぶるファンク、すったもんだのオールドスクール、音楽に対する過剰なまでの純情な感情が詰め込まれたフレッシュな音楽漫遊記! 殿様、千石、たこ、エレクトロな『三匹が斬る!』にご注目ください。



吉川晃司『TARZAN』

近年では、バラエティ番組での軽妙な語り口でも定評のある“K2”こと吉川晃司。ダンスで夏を抱きしめて!とチャンスを狙う成り上がり希望者も思わず卒倒のニュー・アルバム『TARZAN』を4月に発売。日本武道館を“DISCO”に変えてしまう恐るべき存在感がギッチギチに詰め込まれた、見まごう事なき傑作! コンクリート・ジャングルを縦横無尽に駆け抜けるダンス・ビート、年を重ねるごとに切れ味を増していく唯一無二のヴォーカル、そして毎秒ごとに爆発するエンターテイナー・スピリッツ、“魅せる”技にかけては並ぶもののいない突き抜けた個性が飛び出します。R指定ギリギリの感動を目撃しましょう!



冠二郎「炎」

何度こぶしを握っても握り足りないこの愛情。もはや歌に込めるしか……なんてエピソードを持っていそうな歴史的フレーズ「I LIKE 演歌」を世に広めた“ネオ演歌/アクション演歌”の旗手、冠二郎。ここ最近の正統派・ど演歌ももちろん素晴らしいですが、カンムラーにとってはチト物足りない気も。アジテーションのごとく吠えまくる冠二郎、ふと優しげな表情を浮かべる冠二郎、ググッと唄の歌詞に入り込む冠二郎、 モッシュが起こっても不思議ではない「炎」「バイキング」「ムサシ」演歌史に爪あとを残した3大名曲をも凌駕する激アンセムで躍らせて欲しいもの。CDの規格からは完全にハミ出たスケールでお願いします!



●TURTLE ISLAND『深海の水のように』

そのバック・グラウンドも趣味嗜好も異なるメンバー(総勢13名!)が集まり繰り広げられる“知恵、創造、可能性”! 日本伝統のトライバルな様式と、ハードコアな熱意とが奇跡の融合を果たしたバンド、TURTLE ISLAND。今や数々のフェス/イベントにひっぱりだこな彼らの1st自主制作CD『深海の水のように』。“血が騒ぐ”とはまさしくこのこと、緩急つけて畳み掛ける原始のリズムは耳を通り抜け、脳内麻薬にロックオン! ひとしきり騒いだ後は、祭りの高揚感に浮かれた心を優しく包みこみ、壮大なフィナーレへと突入します……。



郷ひろみ「Boom Boom Boom/Come On Baby」

コードネームは“HIROMI GO”。新御三家を代表する甘いマスクとハイトーン・ヴォイス、日本国民をシェイクすること早幾年、エキゾチックにニクいアイツは郷ひろみ。ジャケットを脱いだり着たり脱いだり着たり……サイボーグのごとき馬力をほこる彼のニュー・シングル「Boom Boom Boom/Come On Baby」が久々の登場。“太陽の貴公子”ことスペイン生まれのスーパースター、ダビッド・ビスバルを日本語カヴァー、「アチチ」以来の情熱系ダンス・チューンに紳士淑女もメロメロだ! 「JAPAN」のひとことでオーディエンスを爆発させる、生まれながらのスター性に身を委ねましょう。



ABRAHAM CROSS『スパイラル・トライブ』

soj(vo)、389(g)、 ysh(b)、tmy(ds)、以上の4名からなるハードコア/クラスト・バンド、ABRAHAM CROSS。多少の延期も何のその、全国の熱狂的なファンが待ち望んでいたライヴDVD『スパイラル・トライブ』が7月25日にいよいよ発売! 千葉・君津アクアマリンスタジオにおける“RAW LIFE 2005”、そして東京・新木場空き地での“RAW LIFE 2006”、熱気と混沌が渦巻く2ステージからなる全60分を収録。音が鳴り出した途端、異世界へと連れて行かれる銀河鉄道666! 目をつぶっていても、彼らのステージングが見えているようなトランシーな気分に陥るノイズ&リズム、歓喜の笑顔と咆哮とが同居する歴史的映像作品です!



長山洋子「洋子の…新宿追分」

“演歌転身15周年記念”を記念した写真展も盛況のうちに閉幕! 現在は細川たかしとのジョイント舞台真っ最中の長山洋子。「…」には一体どんな思いが込められているのか!? 想像するだけで丼飯を軽く3杯はいけそうな「洋子の…」シリーズ最新作。“日本の原風景”を伝えるべくはじまったこのシリーズ、「洋子の…海」「洋子の…名残月」に続き、舞台は“東京”へ。数多くのヒット曲に登場する“新宿”にキーワードを絞り、眠らない街を見事に描ききったシティ派演歌が誕生! 可憐な着物姿のバックに浮かび上がる高層ビルの群れ……なんとも叙情的な調べを聴かせてくれます。



田中ロウマ『Keep On』

ビリー・ブランクスの来日に沸いてる場合じゃない! 完璧に作り上げられたその肢体から繰り出される“本場”のリズム、自信に満ちたパフォーマンスは芸術的な香りさえ漂う、カルフォルニア州サンフランシスコ出身の男性シンガー田中ロウマ。アメリカにてプロ・ダンサーとして活躍するも、2005年より日本での活動を本格的にスタート。CDデビューから1年弱にしてたどり着いたフル・アルバムが『Keep On』。自慢のダンスよりも躍動感に満ち溢れたその歌声、R&B〜ロック〜ポップスと幅広いジャンルを即座に我がものとしてしまう脅威の潜在能力をぜひお試しあれ。
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015