【CDJスタッフ選】 ベスト・ディスクTOP3!【2007/4〜6月編】

2007/07/13掲載
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夏真っ盛り!にはもうしばし時間がかかりそうな今日この頃。Feature恒例企画“ベスト・ディスクTOP3”をお送りいたします! 2007年4〜6月にかけて発売されたCD/DVDの中より、CDJournal.comスタッフが選んだ(実際に購入した)逸品の数々をご紹介!
(1) アメリカ/インディアン・サマー
(2) トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル
(3) 「ラブソングができるまで」オリジナル・サウンドトラック

 (1)若返ったアメリカが、名前のない馬にまたがってやってきた。ナダ・サーフら若手ミュージシャンの楽曲を吸収力良さげにカヴァーし、オリジナルかと思わせるほどに仕上げる職人芸を披露。今も現役の美しいハーモニー&ストロークが冴えわたる快作。(2)k.d.ラングエミルー・ハリスら錚々たるミュージシャンが集結したジョニ・ミッチェルのトリビュート盤。ジェイムス・テイラーが大トリを飾っているところがニクイ。(3)ザ・サウンズの「トニー・ザ・ビート」など、なんちゃって80sサウンドが効果的に使われたラブコメ映画『ラブソングができるまで』。ポスト・ブリトニー的な役柄を演じた新人女優ハーレイ・ベネットとのデュエットなど、音痴であるはずのヒュー・グラントが頑張って歌い上げたナンバーが意外と素敵だった。(酒)



(1) マイケル・ブレッカー/聖地への旅
(2) ジョシュア・レッドマン/バック・イースト
(3) 華乃家ケイ&渋谷毅/たそがれの夢

 (1)は今年1月に他界したマイケル・ブレッカーが、死の5ヶ月に前に病院で録音した遺作。聴くにあたってはどうしても白鳥の歌特有の浄化作用を意識せざるをえないけれども、ここまで凄みのきいたジャズはなかなかない。(2)のジョシュアはひさしぶりのアコースティック作品。いろんなジャンルに触手を伸ばすのもいいが、個人的にはこの線でいってもらいたいとあらためて思った。ジョシュアの「何かやってくれそうな気配」はまだまだ終わっていない。(3)は浪花のちんどん屋・華乃家ケイ渋谷毅のデュオで、ノスタルジックな昭和歌謡集。ちまたにあふれる流行りの昭和風情とは違い、もっと素朴でデリケートな手触り。清らかな作風に好感が持てる。(吉)



(1) スパイラル・ライフ/SPIRAL LIFE BOX SET
(2) トラヴィス/ザ・ボーイ・ウィズ・ノー・ネーム
(3) アークティック・モンキーズ/フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー

 (1)さらなる延期を覚悟していただけに、BOXが手元に届いた日は頬が緩みっぱなし。初公開の秘蔵映像には思わず涙が。(2)良くも悪くも想像通り。見事なまでにいつも通り。でも、心にじんわり沁みてくる。それがトラヴィスのいいところ。(3)勢いだけかと思ったら、引き出しはまだまだあったみたいです。個人的には1stより好き。UKの若手バンドのCDをなんかやたらと購入したように思う4月以降。その結果、心の師匠であるポール・マッカートニーニュー・アルバムはまだ買ってなかったり。ダメですねえ、まったく。ちなみに次点は北浦和のインディ・バンド、テレフォンズのミニ・アルバム。NY発のUKサウンドって感じでなかなか良かったです。(千)



(1) アブダル・マリック/ジブラルタル
(2) Shellac/Excellent Italian Greyhound
(3) BAD BRAINS/Build A Nation

 順不同。よく聴いたアルバムをピックアップしました。(1)は久々の“ワンマン・クラッシュ”!仏語なのが功を奏してジャズ/エレクトロニカ通過のオシャレ・トラックとしても○ケレン・アン参加曲◎(2)新しい何かは見えなかったけど、老舗のあじわいを堪能(3)ウェルカム・バック!本作のMVPはMCA(BEASTIE BOYS)ですが。激しさはなくともやはりここぞというタイミングで裏返るHR(THROAT)最高。あとはダイナソー新譜HALF LIFE再編集盤/SUNNo)))日本盤3タイトルをよく聴きました。映像では『フィッシング・ウィズ・ジョン』をオススメ。特典映像のラウンジ・リザーズのライヴは必見!(服)



(1) ヴェルヴェット・リヴォルヴァー/リベルタド 
(2) ボン・ジョヴィ/ロスト・ハイウェイ〜リミテッド・エディション 
(3) メガデス/ユナイテッド・アボミネイションズ 

 この3ヶ月、特に5月・6月のリリースは多かった。夏が来る前にアルバムをリリースし、サマー・ヴァケーションにはフェスティヴァル出演やツアーを行なう、というのが欧米でのマーケティング戦略らしい。そんな中、選んだ3作は単純に聴いた回数の多いもの。ヴェルヴェット・リヴォルヴァーはやっぱりカッコいいし、ボン・ジョヴィはやっぱり良い曲を書くし、メガデスはやっぱりキレが良い。上記以外にはシャドウズ・フォールサンクティティドリーム・シアタースコーピオンズラッシュなどが気に入った。今年もあっ!という間に半分が終わってしまったけれど、ここまではベテランの踏ん張り・頑張りが印象的。さて、残る半年は?(敬)



(1) JAPAN-狂撃-SPECIAL/I Love Punky Night...
(2) 高橋透/Sick House〜Another Side of PARADISE GARAGE〜
(3) C.I.A/LOST TAPES VOLUME.1

 CDは2月にリリースされていましたが、待ちに待ってようやく出現のテッカテカ“なめんなよ”仕様アナログ盤を購入(1)。裏ボタンに隠しポケット、地方出身者の心をくすぐるジャパトレ(ジャパニーズ・トレンディ)ルックが最高にイカした一枚。BOφWY「ON MY BEAT」カヴァーに爆裂! (2)ビニール袋封入、グロいジャケット、どこから見てもゴア・グラインドな仕様におののきつつも“裏パラダイス・ガラージ”な狂喜のトビ音ノンストップミックス、まさしくメスカリン・ドライヴな空気がバッチリ詰まってます。CHAOS INDUCED ANAKY「SNOW SONG」に去った冬を思いながら(3)を聴く日々です。(星)



(1) パプリカ 
(2) 時をかける少女 
(3) ヴォン・スーデンフェッド/トロマティック・リフレクションズ 

 奇しくも(1)も(2)も筒井康隆原作のアニメ。(1)は“現実と非現実の狭間”を描いてきた、今敏監督のこれまでの集大成。(2)は筒井氏が「本当の意味での二代目」と語ったのも納得で、実写版を超えています。音楽ものは、ペリー・ファレルサテライト・パーティークランベリーズのドロレス嬢、バトルスビョークなどの作品も良かったのですが、最もグッと来たのは、“マーク・E・スミス(ザ・フォール)×マウス・オン・マーズ”のVon Sudenfed。これまでフォールに心動かされたことはありませんでしたが、このユニットでマーク・E・スミス先生を再評価いたしました。さすがは奇才!(徳)
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