あんな曲、こんな曲、あんな映像、こんな映像、限られた時間で視聴者の深層心理へと入り込むCMの数々。タイアップ付きが当たり前の今日この頃、世間を賑わせたCMソングから今年1年を振り返ってみましょう!
エビちゃんこと
蛯原友里のまぶしい笑顔とともにチャートを席巻! 資生堂「アネッサ」のCMでは、
ケツメイシ「また君に会える」が使われていました。昨年の
BONNIE PINK「A Perfect Sky」同様、このCMのために書き下ろされたという本作、ビデオ・クリップではメンバーに加えエビちゃんも出演を果たし、CMのサイド・ストーリーのような涼やかな映像が楽しめます。
そのエビちゃんといえば、漆黒の闇からハッとするほどの輝きをまとって登場する「マキアージュ」CMも話題に。深く雄大なサウンドを世界的規模で鳴らし続ける、
envy「Further ahead of warp」(アルバム
『Insomniac doze』収録)が高らかに響きわたるなか、歩を進める姿は感動的ですらありました。
“
後藤久美子 +
チョン・ジヒョン”、とどのつまりは『シティーハンター』VS『猟奇的な彼女』というオリエンタルな組み合わせが実現した、花王ヘアケアブランド「アジエンス」の新CM“プリズム・誕生篇”。ハスキーに吐息が漏れる歌声は、もちろん、
宇多田ヒカルの新曲「Stay Gold」。なめらかな映像美とも絶妙にマッチする、しっとりとした優美な歌声は鳥肌もの。
季節の移り変わりが最も早く反映される気もする、
ブラッド・ピットと
キャメロン・ディアスが出演中のソフトバンクCM。今年取り上げたものをピックアップしますと、
といったラインナップに。いったいいつの間に収録しているのやら、豊富すぎるほどのバラエティに富んだ内容が揃っています。かたや“DoCoMo 2.0”を掲げ、
浅野忠信、
長瀬智也、
妻夫木聡、
瑛太、
吹石一恵、
土屋アンナ、
蒼井優、
北川景子といった豪華キャストを迎えたDoCoMoは、切っ先鋭いギター・サウンドを採用(グランドファンクによるもの)すれば、auは
仲間由紀恵と
篠原涼子を
ダイアナ・ロス&シュープリームス「恋はあせらず」で演出。それぞれの個性が如実に表現されています。
忘れてはいけないCMソングの金字塔! 現代人にとって、ティッシュやハンカチ、もしくはアメリカン・エキスプレス・カードとも並ぶ“出かけるときは忘れずに”な必需品、iPod。今年の新作CMでは、ブリット・アワード2007最優秀新人賞を受賞したグラスゴー出身のニュー・カマー、
フラテリス「フラットヘッド」が使用されていました。そして、生まれ変わったiPod nanoのCMでは、カナダのシンガー・ソングライター、
ファイストが歌う「ワン・トゥー・スリー・フォー/1234」がオンエア。音楽には一家言あるiPodユーザーをも唸らせる先見の明と確かなセレクト、来年も楽しみですね。
CMソングとくれば、カヴァー/替え歌も楽しみの一つ。
爆風スランプの楽曲「無理だ!」をCM用にアレンジ(
パッパラー河合も参加!)した、大泉洋が歌う「挽きたての歌」。
オダギリジョーのスタイリッシュな姿へ重なるように流れる、
マルコス・ヴァーリの名曲カヴァー、
bird「Batucada(バトゥカーダ)」。
米米CLUBの「君がいるだけで」を柔らかく仕上げた
ソット ボッセ(Sotte Bosse)。そして極めつけは、カヴァーではないものの、泡!泡!と思わず叫びたくなる“空耳”感覚も絶妙な
バグルス「ラジオスターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」! CMだからこそ楽しめる面白き試みの数々は聴き逃せません。
♪タララ、タラララ、ランと、お馴染みのあのメロディを肴に、豪華アーティストが美味しく一杯!
ヱビス<ザ・ホップ>の「グリーンベンチ」篇CM。春〜夏と放送された本CMでは、
宮本文昭と
宮本笑里、
曽我部恵一と
ASA-CHANG、
小山田圭吾と
ヤン冨田、
坂本美雨と
山田タマル、
高田漣、
つじあやの、
ゴンチチ、
THE CHILL(
立花ハジメ&
紺野千春)、
マイク眞木、
“Her Space Holiday”/
“xoxo, panda”ことマーク・ビアンキ、
青柳拓次と
畠山美由紀、
ワタナベイビーと
かせきさいだぁ≡、国内外からイ〜イ感じにグルーヴィンな方々が大集合。お外へ誘われてしまいそうな心地よさに乾杯!