【2007年回顧録】〜vol.5 話題のCM曲

2007/12/26掲載
はてなブックマークに追加
あんな曲、こんな曲、あんな映像、こんな映像、限られた時間で視聴者の深層心理へと入り込むCMの数々。タイアップ付きが当たり前の今日この頃、世間を賑わせたCMソングから今年1年を振り返ってみましょう!
 エビちゃんこと蛯原友里のまぶしい笑顔とともにチャートを席巻! 資生堂「アネッサ」のCMでは、ケツメイシ「また君に会える」が使われていました。昨年のBONNIE PINK「A Perfect Sky」同様、このCMのために書き下ろされたという本作、ビデオ・クリップではメンバーに加えエビちゃんも出演を果たし、CMのサイド・ストーリーのような涼やかな映像が楽しめます。

 そのエビちゃんといえば、漆黒の闇からハッとするほどの輝きをまとって登場する「マキアージュ」CMも話題に。深く雄大なサウンドを世界的規模で鳴らし続ける、envy「Further ahead of warp」(アルバム『Insomniac doze』収録)が高らかに響きわたるなか、歩を進める姿は感動的ですらありました。

 “後藤久美子 + チョン・ジヒョン”、とどのつまりは『シティーハンター』VS『猟奇的な彼女』というオリエンタルな組み合わせが実現した、花王ヘアケアブランド「アジエンス」の新CM“プリズム・誕生篇”。ハスキーに吐息が漏れる歌声は、もちろん、宇多田ヒカルの新曲「Stay Gold」。なめらかな映像美とも絶妙にマッチする、しっとりとした優美な歌声は鳥肌もの。




 季節の移り変わりが最も早く反映される気もする、ブラッド・ピットキャメロン・ディアスが出演中のソフトバンクCM。今年取り上げたものをピックアップしますと、


ベント・ファブリック「ジューク・ボックス」
(ブラッド・ピット/水溜りでずっこける)

ノーランズ「ダンシング・シスター」
(キャメロン・ディアス/PANTONE・カラフルなワンピース)


ファットボーイ・スリム「ウェポン・オブ・チョイス」
(キャメロン・ディアス/黒いコートを着て歩く)


プライマル・スクリーム「ロックス」
(ブラッド・ピット/路面電車に乗り遅れる)


イギー・ポップ「ザ・パッセンジャー」
(ブラッド・ピット/子供たちとたわむれる)


マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」
(キャメロン・ディアス/雪の降る中を電話)


スウィング・アウト・シスター「ブレイクアウト」
(キャメロン・ディアス/携帯電話で話しながら男性とダンス)


 といったラインナップに。いったいいつの間に収録しているのやら、豊富すぎるほどのバラエティに富んだ内容が揃っています。かたや“DoCoMo 2.0”を掲げ、浅野忠信長瀬智也妻夫木聡瑛太吹石一恵土屋アンナ蒼井優北川景子といった豪華キャストを迎えたDoCoMoは、切っ先鋭いギター・サウンドを採用(グランドファンクによるもの)すれば、auは仲間由紀恵篠原涼子ダイアナ・ロス&シュープリームス「恋はあせらず」で演出。それぞれの個性が如実に表現されています。




 忘れてはいけないCMソングの金字塔! 現代人にとって、ティッシュやハンカチ、もしくはアメリカン・エキスプレス・カードとも並ぶ“出かけるときは忘れずに”な必需品、iPod。今年の新作CMでは、ブリット・アワード2007最優秀新人賞を受賞したグラスゴー出身のニュー・カマー、フラテリス「フラットヘッド」が使用されていました。そして、生まれ変わったiPod nanoのCMでは、カナダのシンガー・ソングライター、ファイストが歌う「ワン・トゥー・スリー・フォー/1234」がオンエア。音楽には一家言あるiPodユーザーをも唸らせる先見の明と確かなセレクト、来年も楽しみですね。




 CMソングとくれば、カヴァー/替え歌も楽しみの一つ。爆風スランプの楽曲「無理だ!」をCM用にアレンジ(パッパラー河合も参加!)した、大泉洋が歌う「挽きたての歌」。オダギリジョーのスタイリッシュな姿へ重なるように流れる、マルコス・ヴァーリの名曲カヴァー、bird「Batucada(バトゥカーダ)」。米米CLUBの「君がいるだけで」を柔らかく仕上げたソット ボッセ(Sotte Bosse)。そして極めつけは、カヴァーではないものの、泡!泡!と思わず叫びたくなる“空耳”感覚も絶妙なバグルス「ラジオスターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」! CMだからこそ楽しめる面白き試みの数々は聴き逃せません。




 ♪タララ、タラララ、ランと、お馴染みのあのメロディを肴に、豪華アーティストが美味しく一杯! ヱビス<ザ・ホップ>の「グリーンベンチ」篇CM。春〜夏と放送された本CMでは、宮本文昭宮本笑里曽我部恵一ASA-CHANG小山田圭吾ヤン冨田坂本美雨山田タマル高田漣つじあやのゴンチチTHE CHILL立花ハジメ紺野千春)、マイク眞木“Her Space Holiday”“xoxo, panda”ことマーク・ビアンキ、青柳拓次畠山美由紀ワタナベイビーかせきさいだぁ≡、国内外からイ〜イ感じにグルーヴィンな方々が大集合。お外へ誘われてしまいそうな心地よさに乾杯!
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015