予算が少なく、出演者も地味でイマイチ面白みに欠ける。地方局で製作された、ローカル番組にそんな印象を抱いている人も多いのでは? しかし、そんなのも今や昔話。『水曜どうでしょう』をはじめとする人気番組が次々と登場し、DVD化され全国で視聴できるようになった番組も数多く存在します。今回はそんな“ローカル番組”DVDをピックアップしてみました。
◆『水曜どうでしょう』ほか大泉洋出演作品 今、ローカル番組を紹介する上で、絶対に外せないのが、
大泉洋の出演作品。彼の出演作のほとんどがDVD化されていることからも、その人気がうかがえます。駆け足でDVD化された番組を紹介すると、1月15日から待望のDVD第10弾『東京ウォーカー/マレーシア・ジャングル探検』の予約も開始された、ディレクターによる強引な企画に大泉洋が振り回され、ぼやく姿が笑いを誘う、ご存じ『水曜どうでしょう』。出演者が企画や脚本を担当するドラマとそのメイキング(バラエティ)を融合した『ドラバラ 鈴井の巣』。札幌テレビ放送のアナウンサー、
木村洋二とのコンビ“YOYO’S”で送るローカル・バラエティ『1×8行こうよ』。大泉も在籍する劇団、
TEAM-NACSのメンバー、
佐藤重幸と食を追求するフード・バラエティ『おにぎりあたためますか』。SDガンダムのごとくデフォルメされたTEAM-NACSが登場するアニメ『チビナックス』。あとは、TEAM-NACSの番組『ハナタレナックス』がDVD化発売されれば、コンプリートといった感じでしょうか(『1×8行こうよ』『チビナックス』以外のDVDは、ローソンやHTBグッズ取扱店のみでの販売です)。
◆『ワッキーの地名しりとり』
◆『アンガールズのサイン集めの旅〜広島東洋カープ編〜』 『水曜どうでしょう』と同じ流れを汲むバラエティ番組のDVDをお探しならば、こちらをオススメ。お笑いコンビ、
ペナルティのワッキーによる
『ワッキーの地名しりとり』と、
アンガールズ『アンガールズのサイン集めの旅〜広島東洋カープ編〜』。前者は中部日本放送で放送中の人気番組『ノブナガ』内で放送された企画。現在地住所の末尾の文字が頭文字となる地名を答えてもらって、出てきた地名へと足を運び、住所でしりとりをしながら、番組の放送エリアである愛知・岐阜・三重の3県を制覇したらゴールというもの。後者は中国放送でオンエア中の番組『TIM 神様の宿題』の1コーナーで、広島市民球場での広島カープ開幕戦の始球式に登板するために、2005年開幕戦ベンチ入り選手のサインすべてを街のお店などで集めるというもの。両作品とも先の読めないガチンコ企画だからこその緊張感と笑いが満載。『水曜どうでしょう』同様にドキュメンタリー要素もあるから、ただ笑うだけでは収まらないのがこれら作品の魅力でしょうか?
◆『九州青春銀行〜ゆうこりんのキツイロケがしたい!自衛隊体験入隊』
◆『九州青春銀行〜スザンヌの水族館でマーメイドショー!』 ドキュメンタリー作品として観ても面白い、アイドルが過酷なチャレンジに挑む伝説の番組もDVD化されました。それが、九州朝日放送で放送中の番組『九州青春銀行』で放送された、
『九州青春銀行〜ゆうこりんのキツイロケがしたい!自衛隊体験入隊』『九州青春銀行〜スザンヌの水族館でマーメイドショー!』。前者は
小倉優子がゆうこりんキャラとは正反対である男の世界“自衛隊”へと自らの希望で体験入隊。離島防衛の精鋭部隊で、過酷な訓練に気力と根性で挑んでいく姿が描かれます。後者は天然キャラで人気急上昇中の
スザンヌが、カナヅチながらも伊豆やパラオでの合宿、果ては海上保安庁での特訓を受け、マーメイドショーに挑戦する作品。厳しい訓練に真剣に挑む姿を観ていると、彼女たちのイメージがガラリと変わること請け合いです。
◆『saku saku』
◆『関口さん1』『関口さんII』 最後に、DVD第4弾が2月29日に発売される、『水曜どうでしょう』に匹敵する人気のローカル番組
『saku saku』。増田ジゴロウ(『saku saku』降板後、07年7月まで全国的ローカル情報番組をうたうネット配信番組『溜池NOW』に
中川翔子とともに出演。現在は長野朝日放送『増田オンチュー』に出演中)や白井ヴィンセントといった個性的かつ話術の立つキャラクターと
木村カエラをはじめとした出演者とのトークの面白さで人気が爆発したのはご存じのとおり。しかし、その人気を脅かす番組がテレ玉に登場し、DVDも次々発売されているのはご存じでしょうか? その番組は『関口さん1』。こちらは、文化放送で放送中のラジオ番組『有限会社チェリーベル』の企画が発展した番組(放送開始当初は『関口さんII』)で、どんぶりに身を包むクラゲのような謎のキャラクター“万田3兄弟”とフリーペーパーを制作する編集部が舞台の情報バラエティ。万田3兄弟のキャラクターと絶妙なトークが人気を呼び、DVDは現在16本発売中(最新巻は2月20日発売)。イベントを行なえばチケットは即完売するなど、今ではカルト的人気を誇る番組へと成長しています。『saku saku』とは番組同士のバトルも過去に勃発したりしましたが、キャラクター×人間(MC)からなる両番組からこれからも目が離せませんね。
他にも、ミュージシャンとしての姿が懐かしい
金剛地武志が出演したテレビ局の裏側を描くドラマ
『イグザンプラー・ドラマ』、テレビ大阪で特番として放送された
マッコイ斉藤×
おぎやはぎの黄金タッグによるゴルフ番組
『おぎやはぎのゴルフが2.8倍楽しくなったらいいんですけど何かご提案でも?』、若手イケメン俳優をさまざまな角度から育成していく番組
『名前で呼ぶなって』など。チェックしておきたい作品はまだまだあります。
地方ローカル局にまだまだある隠れた番組たち。UHF局にチャンネルを合わせ、新たな番組探しをしてみるのも面白いかもしれませんね。