≪夏の風物詩≫
　夏の風物詩といえばやっぱり花火。夕暮れの大空に出現するキラキラ巨大物体、心地よくおなかに響く爆音と、小豆を撒いたような余韻。火薬の香り。圧倒的な存在感がありますよね。しかしながら、開催地が遠い、休みがとれない、雨が降ってしまった、彼氏と別れちゃった……等々の悲しい理由から、なかなか生で体験できない方も多いことでしょう。そんな皆様に、家にいながらでその美しさを堪能できる、おすすめの花火DVDをチョイス！

　まずは日本三大花火大会のひとつに数えられ、日本花火芸術の最高峰と言われる“大曲の花火”こと「全国花火競技大会」を鑑賞致しましょう！“競技大会”と銘打たれたこの大会が他の大会と大きく異なるのは、日本全国から選ばれた花火師のみが集まり、それぞれの技を披露する競技会の形式を取っている点。まさに火花散る、花火同士の闘いです！　これが最高峰たる所以。暑さを吹き飛ばす熱さは迫力満点。DVDで観るなら、NHKが10年に渡って撮りためた同大会の映像をダイジェストで綴る『美の競演 日本の花火〜花火芸術の最高峰 大曲全国花火競技大会〜』がおすすめ。NHKが誇るハイビジョン撮影で息を飲む美しさです。

　お次は個性豊かな全国の花火行脚と参りましょう。こちらは本年リリースされたばかりの花火アーカイヴ『華火』シリーズ（全10タイトル）がおすすめ。日本各地の名花火大会を、現地の名所や祭の映像とともに紹介します。こちらもハイビジョンによる撮影で、美しさを余すところなく再現。コンプリートすればちょっとした花火通です！

　綺麗な映像だけでは物足りない。花火ならではの音の迫力にもこだわりたい！という方は『花火サラウンド 映像遺産・ジャパントリビュート』をどうぞ。ハイビジョンでの撮影に加え、DTSでの高音質、ドルビーデジタル5.1chサラウンド対応。日本三大花火大会をはじめ、厳選された日本屈指の名大会を臨場感たっぷりに再現！まるで会場にいるかのような感動を味わえます。

　どうせ家で観るなら一味違ったものを、という方は、空から花火を眺めてみてはいかがですか？『花火空撮クルージング』では、ハイビジョン・カメラ搭載ヘリからの空撮映像を5.1chサラウンドで存分に楽しめます。花火を眺めながら、上から観るとどうなってるんだ？と物思いに耽った経験をお持ちの方も多いはず。DVDならではの未体験花火を味わってみてはいかがでしょうか。

≪自由研究≫
　続いては、夏休みの自由研究にお困りの皆さまにオススメする、昆虫や動物の生態、海洋もののドキュメンタリーDVDをご紹介。まずは『ディープ・ブルー』や『アース』などのドキュメンタリー映画でも知られる、イギリスの国営放送局「BBC」が制作したドキュメンタリーDVDをピックアップ。

　私たちも日常で目にすることが多いアリ。そんなアリの巣の内部を撮影し、その生態を紹介するDVDが『アリの襲撃』。アリの攻撃や戦う姿を観ていると、己の役割を従順にこなしていく姿には感動すら覚えてしまいます。あなたの身近にあるアリの巣でも起きているだろう出来事。私たちにも非常に馴染みやすい作品かもしれません。

　カメレオンをはじめとする変温動物を最新の映像技術で撮影したドキュメンタリー『爬虫類の世界』。全3巻からなるこの作品では、爬虫類の環境への順応性の高さや能力を紹介。想像をはるかに上回る爬虫類の生態はもちろん、人間との共存によって生み出される役割などにも驚かされること請け合いです。これを観たら、庭先を走るトカゲやイモリなどを見る目も変わるのでは？
　
　もっとスケールの大きなものをお探しなら、海洋ドキュメンタリー『ブルー・オデッセイ』シリーズ3作。実写映像とCGを駆使し、マッコウクジラの目線でその一生を描く「ディープ・オーシャン」、ホオジロザメやジンベイザメをはじめとする世界各地に生息するサメを取り上げた「パーフェクト・シャーク」、小型潜水艇やリモコンカメラを駆使して撮影された深海の姿を描く「マリン・アドベンチャー」。普段観ることのできない海の世界を見事に描きだしたこの3作品は、海洋ファンならずとも必見の作品となっています。映画は観るけれどドキュメンタリーを観ないという人にもオススメの作品です。

　最後に「BBC」制作以外のドキュメンタリーも少しご紹介します。高精度の撮影技術を駆使し、昆虫の世界を映し出したドキュメント『インセクト・プラネット 昆虫たちの世界』、『昆虫記』でおなじみのファーブルの生涯をたどりながら、日本を代表する昆虫写真家の海野和男氏による昆虫の映像を楽しめる『ファーブル昆虫記〜南仏・愛しき小宇宙〜DVD-BOX』などがオススメ。昆虫好きの子供を持つ方は、こちらを観ながら夏のひと時を過ごしてみては？
　
　残り少ない夏休み、紹介したDVDを観て絵日記を書くもよし、自由研究を作成するもよし。DVDで夏を感じながら、宿題に勤しむ。そんな夏休みの過ごし方もよいのではないでしょうか？