DigiFi X-24-PS
148,000円■CPU: Intel Celeron N2820 2.13GHz Dual Core ■メモリ: 4GB DDR3L-1600MHz(最大8GBまでカスタマイズ可能) ■起動ディスク: 250GB SSD(最大1TBまでカスタマイズ可能) ■OS: Windows 8.1 64bit プリインストール(Windows 10対応予定) ■光学ドライブ: なし ■端子: USB 3.0 x 1 / USB 2.0 x 2 / Ethernet / 1 / HDMI x 1 / 光デジタル x 1 / アナログRCA x 1 / ヘッドフォン x 2(標準 3.5mm) ■インストールソフト: foobar2000プリインストール / DAC用ドライバーソフト ■外形寸法: 199W x 52H x 112Dmm※お問い合わせ: オリオスペック
www.oliospec-pcaudio.com 高性能DACとヘッドフォンアンプを内蔵した静音PC
デジタルオーディオメーカーDigiFi(デジファイ)のX-24-PSは横幅約20cm、高さ約5cmの小型ファンレスのオーディオ用PCで、おなじみ秋葉原の静音PCショップ「オリオスペック」で購入することができる。黒い筐体の上部には放熱用の赤いヒートシンクが配置され、なかなかスタイリッシュだ。小型、静音、スタイリッシュというだけでも大変魅力的なのだが、X-24-PSにはオーディオグレードのD/Aコンバーターとヘッドフォンアンプが組み込まれ、さらにフォステクスのパワードスピーカーPA-3(17,800円 / ペア)がバンドルされている。まさにPCオーディオ専用システムコンポと呼べる内容であり、しかも非常にリーズナブルな価格が魅力でもある。OS、メモリー、SSDを組み込み、スピーカーとのセットで約15万円ほどなのだが、音が出た瞬間「いわゆるデスクトップオーディオを超えている音だ」と確信した。
X-24-PSの背面。可変 / 固定切り替え式のアナログ出力や光デジタル、Ethernet、HDMI、USB端子を備える。
背面に装備された2つのUSB端子はUSB 2.0対応(フロントはUSB 3.0)
X-24-PSに内蔵されているDACはPCM192kHz/24bit、そしてDSD 64/128というハイレゾ音源に対応したD/Aコンバーターだ。つまり、単体で買えば3万円台のUSB-DACが内蔵されているので、別途DACを購入する必要がない。しかも、小型のUSBDACは5Vのバスパワーで動作することも多いのだが、X-24-PSの内蔵DACには本体から12Vの電源が供給されるので音質的にも有利だ。また、X-24-PSには高音質なヘッドフォンアンプが内蔵されていて、フロントパネルに標準プラグとミニプラグのヘッドフォン端子が2 つ装備されている。プラグ形状が異なるヘッドフォンやイヤフォンを複数持っている場合には大変使いやすく便利な装備だ。
X-24-PSにはUSBポートがフロントとリア合わせて3 つ付いているので、CDやDVD、Blu-rayディスクなどの光学ドライブを接続することができるし、外付けのハードディスクやSSDなどとの併用もOKで、必要とあれば別のUSB-DACを試すことだってできる。
X-24-PSにはFOSTEX PA-3がバンドルされる。7.5cmウーファー、19cmトゥイーターを搭載し、
15W + 15Wのアンプを内蔵した高さ18.5cmのコンパクトなパワードスピーカー。
4色のカラーバリエーションが用意されている。
モニターへの出力はHDMI端子があるので、液晶TVと組み合わせて使用してもいい。もし同一のLAN(無線LAN)上なら、最初に設定をしておけばスマートフォンやタブレットからの操作も可能だ。
背面にあるRCAのアナログ出力がスイッチで固定出力と可変出力の切り替えができるというのはオーディオ的なこだわりといえる。また、フロントパネル右側にはヒートシンクと同じ色の回転式の音量調整つまみがついていることも大変好ましく感じられた。選曲や再生ボタンなどの操作はマウスやタブレットでまったく問題を感じないが、音量調整は回転式のノブが人間的だと思う。
X-24-PSでどんどん増殖中のハイレゾ音源を楽しみ、またインターネットを通じた音楽配信などを楽しんでいただければと思う。