[特選ヘッドフォンガイド]重厚かつ歯切れよい低音が魅力のハイセンスなヘッドフォン――Master & Dynamic MH40

2015/08/12掲載
はてなブックマークに追加
Master & Dynamic MH40
Master & Dynamic MH40
オープン価格 50,000円前後

■形式: 密閉型 ■ドライバ: 45mmダイナミック型 ■インピーダンス: 32Ω ■ケーブル長: 1.25m(マイク・リモコン付き) / 2.0m ■プラグ: 3.5mmミニ ■重量: 360g ■カラー: ブラウンレザー + シルバーメタル / ブラックレザー + ブラックメタル / ブラックレザー + ガンメタル ■付属品: 6.3mm標準変換プラグ / ヘッドフォンケース / レザーケーブルボックス
※お問い合わせ: アイリバーサポートセンター www.iriver.jp/support
重厚かつ歯切れよい低音が魅力の
ハイセンスなヘッドフォン
 Master & Dynamic(マスター&ダイナミック)社は、ニューヨークを本拠地とする(デザインと開発)オーディオブランドである。高級かつ高品質な素材を使用し、美しさ、強靭さ、実用性を完璧なバランスで具現化。広大な音場とライヴ感を一切スポイルしないナチュラルなサウンドをコンセプトとしている。
カラーはブラウンレザー + シルバーメタル、
ブラックレザー + ブラックメタル、
ブラックレザー + ガンメタルの3タイプを用意する。

ハウジング部はフラットに折りたためる。

ドライバーはネオジウムマグネットを採用した45mm
口径。イヤーパッド(左)は着脱が可能。
 密閉ダイナミック型のMH40は、古き良きレシーバーのイメージを受け継いでいるかのような、ヴィンテージかつエレガントなハイエンドモデルだ。耳をすっぽり覆うオーバーイヤータイプで、高品質なカウハイド(牛革)をヘッドバンドに、柔らかいラムスキン(羊皮)をヘッドバンド内側と低反発素材のイヤーパッドに使用していて、ビジュアルと感触が素晴らしい。手に持つとやや重く感じるが、実際に装着するとフィット感が素晴らしく、まったく重さやストレスを感じさせないのには驚いた。パッドはマグネットでハウジングに取り付けられているため簡単に取り外せ、クリーニングや交換が容易。ハウジングそのものは180°フラットに回転するので、収納や持ち運びにも支障がない。また、支柱部分はステンレス、ハウジングはアルミ製で、片出しの着脱式ケーブルはiOSデバイス用のリモコン&マイク付きと汎用ストレートの2種類が付属している。いずれもOFC線材の丈夫な織布網組シースを採用し、非常に工作精度が高く、抜き差しのしやすさと耐久性が考慮されたアルミ製4極ミニプラグ付き(標準変換プラグ付属)だ。左右ハウジングのどちらにもジャックがあるため好きな方に挿し込めるほか、片方の空いたジャックともう1台のMH40をミニジャック付きステレオケーブルでつなげば、2台で同時に聴けるオーディオシェアリング機能も便利かも。なお、右側ハウジングにはプッシュボタン式のミュートスイッチがあって瞬時に音をON/OFFできるが、この場合音源の再生は続行される。仕上げはブラウンレザー+シルバーメタル、ブラックレザー+ブラックメタル、ブラックレザー + ガンメタルの3種類だ。
 楕円形のハウジングに搭載された45mmネオジウムドライバーの詳細は不明ながら、まず感心したのは重厚だが歯切れよい低域。中域の質も高くシルキーで歪感がないし、高域は素直で聴きやすく、全体的に密閉型にありがちな閉塞感がない。音量を上げると、自然に音場に包まれる感じが心地よかった。レトロなデザインといい音といい、実にハイセンスなヘッドフォンの登場である。
試聴・文 / 大塚康一
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015