CDJスタッフが期待/妄想する“2011年のアレコレ”

AKB48   2011/01/12掲載
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 こちらも毎年恒例の企画、CDJournal.comによる「CDJスタッフが期待/妄想する“2011年のアレコレ”」。今年に期待したいこと、起こってほしいことなど、各スタッフの独自の視点でざっくばらんにお届けします!


●OTTAWAが出ていた。
 いつ?と思ったら出てたんすねー。90's名盤の誉れも高い、JIHADとの名作12インチ・スプリットLP(1994年/Council Records)に収録されているデトロイトの雄、OTTAWAの音源が単独LPとなって発売されておりました……(Lengua Armadaのコンピ提供曲も入っている模様)。16年っつー年輪を越えて、ネガティヴ・アプローチとタメを張るアドレナリン爆発のモーレツ・レイジング・アタックは今もビンビンなハズ。2011年はエモ・ヴァイオレンス。(星)


●フジロックにR.E.M.、U2、レディオヘッド
 ロック・ファンにとって最大の楽しみの一つがフェスのラインナップ。サマソニのヘッドライナーは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズストロークスがすでに発表されたので、フジロックのラインナップで妄想しています。まずはヘッドライナーに、R.E.M.U2レディオヘッドを! ニュー・アルバムが控えている3組ですから、どれか一組だけでも実現してほしいところ。さらにキリング・ジョークフー・ファイターズアーケイド・ファイアニック・ケイヴビースティ・ボーイズカニエ・ウェストスフィアン・スティーヴンスなどなど……ってさすがに豪華すぎか。この際、ボブ・ディランニール・ヤングも希望しておきましょう。(と)


●ビーディ・アイの来日公演、ノエルのソロor新バンドor仲直り!?
 オアシスノエル・ギャラガー
ビーディ・アイの新作『ディファレント・ギア、スティル・スピーディング』が来月2月23日に発売される中、やはり気になるのがノエルの動向。2009年あたりから、ソロ作を制作していることを本人が認めていたため、今年あたりソロでのリリースはかなり現実の域にあると思うのですが、ここは弟に対抗して新バンドを組むとかどうでしょう? そして兄弟喧嘩すること間違いなしのジョイント・ツアーが実現しちゃったりして、夏フェスに来日、そしてお酒の勢いで一緒にオアシスの曲を演奏しちゃう→仲直り→オアシス再結成! なんてワンダフル・ストーリーを描いてみました。でもまず、ビーディ・アイのライヴを観てみたいです、ハイ。(木)


●お茶の間から世界中の演奏会を!
 2013年のバイロイト音楽祭で『ニーベルングの指環』をヴィム・ベンダースが演出する!? なんてニュースが入ってきた日にゃ、もう私なんぞの小さな妄想を遥かに超えた事件が起こり得るわけで……ここは堅実に2011年を予想してみましょう。

 保守的に見えて、じつはネット配信をはじめとする次世代メディア化がもっとも進んでいるのがクラシック音楽界。大晦日に上野で開かれたロリン・マゼール指揮によるベートーヴェンの交響曲全曲演奏会がUstreamで中継され、6,000人もの視聴者が一家団欒のお茶の間から巨匠のライヴをリアルタイムで楽しみました。ネット・ラジオでも世界中の演奏会が放送され、かつてのエア・チェック世代は日々録音に明け暮れているようです。これらUstreamやネット・ラジオによる演奏会の中継は、2011年もますます増えていくことでしょう。(原)


●坂本慎太郎氏(ex.ゆらゆら帝国)のネクスト・アクションに期待!
 昨年3月31日、惜しまれながら突然の解散を発表した、ゆらゆら帝国。そのフロントマンである坂本慎太郎氏のネクスト・アクションに期待します。期待というか希望、むしろ願望に近いものがあります。ゆらゆら帝国後期に顕著だったダンス・ミュージックへの傾倒ぶりから察するに……といった一方的な邪推はさておき、ステロタイプを嫌い、聴き手の想像力を遥かに凌駕するサウンドを常に作り上げてきた彼の新たなる一手を今は、ただただ心待ちにしたいと思います。とかいいつつ、次の瞬間には、過去にソロ・ライヴで披露したという弾き語り(観た人いわく、“ディノ・ヴァレンテみたいだった”!)で1枚通したアルバムも聴いてみたい、と勝手な妄想を膨らませている自分がいたりして。日々、「坂本慎太郎で考え中」です。(望)


●いい音楽が育つ土壌作りを期待!
 2011年は音楽業界が盛り上がる年になってほしい。そのためには、音楽業界の全員が“一番大切なものは何か”という基本に立ち返ることが最善の方法だと思っています。いつの時代も音楽に求められるのは“刺激”や“感動”。ベーシックな感動があるからこそ、あっと驚く音楽も活きてくる。この10年くらいでしょうか、音楽業界は一番大切なことを少しずつなくしてしまいつつ、バランス感覚のようなものもなくなっていたように振り返ると感じます。もちろんその間にいい作品はたくさんありました。作り手にとって、一生懸命作ったものが陽の目を見ないのは一番悲しいことだと思います。もちろん商売のことを考えなければなりませんが、そのために効率だけを大事なものをねぐってしまったら、いい音楽が生まれる土壌も荒れてしまいます。AKB48植村花菜など、2010年にヒットしたものをよく分析すれば、まずは土壌作りがいかに大切か分かるはずです。……と新年早々堅すぎるすぎることを書いてしまいましたが、昨年末くらいから今は音楽業界にとってターニング・ポイントだと思い続けてました。(清水)
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