2012年7月21日より
PaniCrew のYOHEYのプロデュースで活動を開始、今年で活動5年目を迎える7人組アイドル・ユニット、
Chu-Z 。昨秋にはレーベルを移籍し、新メンバーとしてMAYUとHONOMIが加入、今年1月にはリーダーだった麻衣愛が卒業、3月に双葉が加入するという大きな動きの中でリリースされるニュー・シングル「
指輪の行方 」は、切ない気持ちを歌った情感あふれるラブ・ソング。9月には現体制での初のワンマン・ライヴを控える彼女たちに、「今のChu-Z」について伺った。
――卒業や加入、レーベル移籍と目まぐるしい動きを見せたChu-Zですが。
双葉 「私はChu-Zに入って人生が大きく変わりました。生活もそうですけど、ステージに立って、歌やパフォーマンスを届けるっていうことを今まで経験してなかったので、緊張もありながらも、“届ける”っていう楽しさや嬉しさも体験できたし、初めてのことばっかりで毎日が新鮮です。自分に何が出来るんだろうって悩んだりもしたんですけど、応援してくださるファンの方や、プロデューサーやメンバーが優しく支えてくださって、Chu-Zに入って良かったと思えたし、これからももっとどんどん大きくなるぞ!っていう気持ちが持てたのが、自分にとって変わったことだと思いますね」
LUNA 「双葉が入ったことでChu-Zの見え方が変わったよね」
KAEDE 「Chu-Zって、ちょっと近寄りがたいって思われてることが多かったみたいで」
LUNA 「それはKAEDEのせいじゃない? この前までツー・ブロックだったし(笑)」
KAEDE 「髪の色も緑だったしね(笑)。でも双葉が入って近寄りやすくなったと思います」
ミク 「今までもアイドルだったんだけど、もっとアイドルっぽくなったよね」
LUNA 「純粋で透き通った、王道のアイドルっぽい双葉のお陰で、雰囲気が今までと変わったと思いますね」
――リーダーのKANAさんはいかがですか?
KANA 「この半年はスゴく変化が大きかったと思います。一番感じるのは、最近のライヴには“熱さ”が戻ってきたと感じるんですね。正直、波が落ちてた時期もあったんですけど、今は、誰もが肌で感じるぐらい、Chu-Zのライヴに熱さを感じてるし、全てにおいてV字回復してるんじゃないかなって」
――落ちてたというのはライヴのテンションですか?
KAEDE 「(Chu-Zを取り巻く)全部だよね」
ミク 「停滞してましたね」
KANA 「あんまり勢いが無いよね、って声を聞く時も多かったんですよ」
LUNA 「でも今はライヴの雰囲気が変わったよね。人数っていう目に見える部分も、感じる空気の違いも」
KAEDE 「〈指輪の行方〉のリリイベも最初と最後では、ファンの人数もそうなんですけど、私たちとファンとの絆とか、ファンの方同士の絆も深まってる感じがして。個人的には、去年の終わりから一人暮らしを初めて、独りの時間が増えて、Chu-Zはどうすれば良い方向に進めるのかな、自分はどうしたらいいかなって、考える時間が増えたんですよね。そういう意識の部分もあるし、とにかく今の7人になってから、雰囲気がスゴく良くて、7人でミーティングとかレッスンの数も増えたし、みんなで一緒にランニングしたり」
――青春ですね。
KAEDE 「体育会系な感じで(笑)。でも、こんなにChu-Zについて話す機会があったかな思うぐらいなんですよね」
LUNA 「ミーティングも毎日のようにしてますね。いちいち熱いんですよ、今のChu-Zは。セトリひとつとっても何回もちゃんと話し合って、一つ一つを大事にしてますね。プロデューサーや運営の意見ももちろん、今のChu-Zにはこういうことが合うなとか、Chu-Zっぽさを自分たちで考えて、そこをどう出せばいいのか、自ら発信できるように考えたり」
ミク 「新メンバーの3人も言われるだけじゃなくて、ここをもっと揃えましょう、とか、細かいところまで発言してくれるし、そう言える関係になって。Chu-Zの絆が深まった部分だと思うんですよね」
MAYU 「私とHONOMIは10月に新メンバーとして加入したんですが、やっぱり最初はなにも分からないし、余裕もなくて、自分の意見も言うことなく、ついていくのに必死だったんですよ。だけど3月に双葉が入って、自分が先輩になって――双葉がスゴくしっかりしてるので、先輩感はないんですけど(笑)――活動に余裕が出来たこともあって、自分のことだけじゃなくて、グループ全体についても考えられるようになりましたね」
HONOMI 「この半年は変化しすぎて、気持ちもすれ違うし、ぶつかるし、このままChu-Zは無くなっちゃうんじゃないかなって思うぐらい、不安になる時もあったんですね。でも、そういう時間があったからこそ、言い合える、支え合えるようになったのかなって。グループの中の壁が壊れて、私もChu-Zのメンバーだって改めて感じたし、自覚が芽生えたんですよね」
ミク 「歌もダンスももっともっと上手くならなきゃ、って(スキルを)求めるのもあるんですが、それよりももっと純粋に“気持ち”や“ハート”っていう、大事な部分を忘れちゃいけないな、って改めて思うようになりました。それに“私たち、キテる!”とか、口に出すようなったんですよね。夢とか希望みたいな、明るいことを言うようになって、そのポジティヴさが反映されてるのかなって」
LUNA 「今のChu-Zは弱音を吐かないんですよ。今まではどこかで“自分が引っ張るぞ”って気持ちよりも、“誰かが自分たちの夢を叶えてくれるのかな”って意識がどこかにあったと思う」
――ある種、人任せというか。
ミク 「それに、めっちゃマイナス思考だったよね」
LUNA 「でも、それを止めて“今日のライヴもかまそうね!”みたいな気持ちを言葉にして奮い立たせてるし、“自分たち一人一人が、Chu-Zが夢を叶えるぞ!”っていう強い気持ちを持つようになったと思う」
KAEDE 「みんなそう思ってるし、意思統一がスゴく出来た半年だったと思いますね。絆が深くなったと思いますね」
――では、それぞれのメンバーがいま頑張っていることは?
LUNA 「Chu-Zってイケイケな部分と同時に、可愛さみたいな部分もちゃんとあるっていう、その二面性がいいと思うんですよね。私は作詞作曲をしてて、去年もクリスマスも自作した可愛い曲を、グループで歌えることになったんですね。そこでChu-Zの可愛い部分が形に出来たと思うし、そういう部分でも貢献したいなって。今まで一曲作るのにめっちゃ時間がかかってたんですけど、とにかくいっぱい作るって目標を立てたんで、月に一曲は作るようにしてて。ペースは上がってきたと思うし、音楽の部分でも、私も変えるぞ! Chu-Zを!って気持ちですね」
MAYU 「腹筋を鍛えるのと、ジャグリングですね。アイドルらしくない要素なんですけど(笑)、他のアイドルさんがやってないことをやりたいなというのがきっかけで。日本の名所的なところでジャグリングをする動画をアップしてます」
KANA 「私はグラビアです。〈第4回アイドルソロクイーンコンテスト〉で優勝できて、写真集を出してもいいよ、って言われたんで、今年はそのボディ作りを頑張ろうって。胸にいい食べモノとかを調べたりしてます(笑)。夢は雑誌の表紙になったりして、そこでChu-Zを知ってもらうキッカケも作りたいし、グラビアの動きがグループにもフィード・バック出来ればいいなって」
KAEDE 「私はヘッドスピンですね。でも、体は回れないのに目が回ったりしながら頑張ってます(笑)」
ミク 「ビジュアルで頑張ろうかなって。私、可愛いので」
LUNA 「自分で言うっていう(笑)」
ミク 「YOHEYさんに“お前の武器は笑顔や”って言って頂いて、それならSNSで笑顔を届けようと思って、色んな名字で呼びかける〈全国の〇〇さんを応援する動画〉を制作してます。それもChu-Zを色んな人に知ってもらえるキッカケにしたいなって」
HONOMI 「加入する前からダンスはずっとやってたんですけど、歌は全然やってきてなくて、音楽の授業でも口パクするぐらいだったんですね(笑)。ビブラートとかこぶし、音程とか言われても“それって何?”っていうぐらい、ほとんど興味がなくて。でも今は、歌もダンスも頑張りたいと思ってるし、トークもビジュアルも、全部出来るようにならなきゃなって」
双葉 「私はヲタ活ですね。もともとマンガとかアニメ、電車が好きで、みんなも好きなんじゃないかなと思って生きてきたんですけど、メンバーに出会って、そうじゃなかったって気づいて(笑)。でもその部分に共感してくれる人もいると思うんで、ヲタ活を本格的に始めてます」
――最近のオススメは?
双葉 「マンガ『七つの大罪』の主人公のメリオダスに恋しちゃいまして……いま、LINEのアイコンにしてたり、携帯の待受も全部メリオダス様になってて。家に帰ったらお気に入りのシーンを読み返して、ひたすらキュンキュンしてます(笑)」
――……頑張って下さい(笑)。そして新作「指輪の行方」がリリースされましたね。
LUNA 「前作の〈
まだ君が好きで 〉の続編になってます。失恋ソングなんですけど、忘れたいけど、忘れられないっていう葛藤の情景が思い浮かぶ切ない歌詞で、特に女の子は共感出来るんじゃないかなって。歌の表現力が試されるので、スゴく挑戦する曲になってますね」
VIDEO
――その一方で、カップリングの「Let's Get The Party Started」や「Luck of Force」ではパワフルさが形になっていて、そのバランスも興味深かったです。
双葉 「7人で初めてのシングルなので、これを新たなスタートにしたいですね」
――この中に「笑顔でいられるの」という歌詞がありますが、最近、笑顔になった時のことを新加入の3人に伺えればと。
HONOMI 「リハの時とかに、メンバーがお菓子を作ったり、持ってきたりするんですよ。それにみんなが群がるのを見てると笑顔になります」
KANA 「どういう気持ちの笑顔なの、それ(笑)」
HONOMI 「一番早いのがKAEDEさん。顔もガチなんで(笑)。それで笑顔になります」
MAYU 「タイにライヴで行った時に、弟におみやげでお財布を買っていったんですよ。でもそれを弟が友達にあげちゃって、それがショックで。で、この前実家に帰ったら、私の部屋に手紙が置いてあって、“ごめんなさい”って」
全員 「えー!」
ミク 「スゴくない?!」
――そんなに驚くことなの?
LUNA 「もうスゴく仲が悪いんですよ、というか、MAYUは弟が好きなんだけど、弟はMAYUをLINEブロックしてて」
MAYU 「片思いなんですよ」
KAEDE 「だから、もう革命だよね」
MAYU 「それが最近で一番嬉しかったですね。兄弟仲が戻りました(笑)」
双葉 「〈指輪の行方〉で、自分の声がCD、音源になって、友達や家族が聴いてくれて、“ホントに夢が叶ったんだね”って言ってくれたのが嬉しかったですね。加入前から自分のことを見てくれてる人が、Chu-Zになっても応援してくれるのが本当に嬉しいです」
――9月9日には現体制で初のワンマン・ライヴ〈Chu-Z My Live 2017〜竹芝ニューピアホールに停車Chu〜〉が開催されます。
双葉 「私はMIKUさんとユニットをやります。Chu-Zのヴィジュアル2トップということで」
LUNA 「2トップが2人とも自分が可愛いって自己申告するグループです、Chu-Zは(笑)」
双葉 「(笑)。可愛らしいユニットになるので、アイドル力を高めるのが目標でもあるし、ライヴのパフォーマンス力も高めて、ファンのみなさんが“やっぱりChu-Zはスゴい”って思ってもらえたり、“好きで良かった”って思ってもらえるライヴが目標ですね」
ミク 「双葉とのユニットも含めて、みんな色んな出し物をするので、それも楽しみにして欲しいし、終わった時に笑顔で帰って欲しい。そしてさらに好きになってもらえるようなワンマンにします」
KAEDE 「グループとしてはこの7人で初めてのワンマン・ライヴだけど、今までよりパワー・アップした姿が見せられるって、今から思ってます。個人の目標としてはヘッドスピンを成功させることですね(笑)」
LUNA 「今までと全然違ったChu-Zを見せられると思いますね。私の自作曲も最高の曲を作りたいし、みんなを虜にするようなライヴにしたいです」
MAYU 「私の課題は“腹筋ジャグリング”で、それだけ聞くとなんじゃそれと思うんですけど(笑)、ちょっと面白いな、興味あるなって少しでも思ってくれたら、絶対見に来て欲しいですね。私自身は2回目のワンマンなので、緊張と楽しみが一緒にある感じなんですが、目標である武道館に繋げられるようなライヴにしたいし、そこへの勢いをつけたいですね」
HONOMI 「“ワンマンまで”が大変だとも思っていて。ワンマンも大切だけど、いまやってる定期公演とかイベント、配信、ブログとか、全部に全力を注いで、Chu-Zの良さを一人でも多くの人に知ってもらいたいですね。そしてライヴを見に来てくれたら、応援したい、好きだな、って思ってもらえるようなパフォーマンスを見せたいし、ワンマンではそのベストを見せたいですね」
KANA 「7人になったことで、私たちの代表曲であり、ファンの中でも人気曲だった〈GIRLS ON THE RUN〉がまたライヴで出来るようになったんですよね。それが復活できるのが本当に嬉しかったし、レパートリーもさらに増やさないとなって。9月のワンマンはホール・ライヴで、舞台の形もちょっと違うので、今までのChu-Zとは違う“魅せ方”が出来るライヴになると思いますね。そして最高な状態のChu-Zを見せる、後悔させないライヴをしたいと思ってます!」
取材・文 / 高木“JET”晋一郎(2017年7月)
VIDEO
2017年9月9日(土) 東京 竹芝 NEW PIER HALL 開場 16:30 / 開演 17:00アリーナ席 3,500円(税込 / 全96席指定) / 自由席 3,000円(税込) ※自由席のみチケット番号順入場。 ※チケット販売の際、チケット番号はランダムです。