9月4日より上演される音楽劇『トリツカレ男』の出演を直前に控えた
クラムボンの
原田郁子。その舞台リハーサルにCDJournal.comが潜入しました!
稽古が行なわれているのは都内某スタジオ。衣装合わせを終えた原田がスタジオに現れると、まずはスタッフと音楽に関するミーティングがスタート。
青柳拓次(
Little Creatures、
Double Famous、
KAMA AINA)とともに彼女自らが制作を手掛ける劇中音楽は、“音楽劇”である今作の鍵を握る重要なポイント。曲の長さから歌いだしのタイミングまで慎重に意見が交わされていきます。
15分の休憩を挟みリハーサルがスタート。劇中で原田が演じるのは主人公である“トリツカレ男”ジュゼッペが恋するヒロイン、ペチカ。異国からやってきた陰のある少女という、ちょっぴり難しい役どころ。この日のリハーサルでは、憧れのタタン先生(
小林正寛)とのシリアスなやりとりや、ツイスト親分(
尾藤イサオ)&母親(
浦嶋りんこ)とのコミカルな掛け合いなど、自身のライヴ時とはまた違う、表現者・原田郁子の新たな表情が垣間見えてきました。そして、ひとつひとつのシーンを終えるたび、台本に書き込みを行なう彼女のまなざしは真剣そのもの!
新たな試みに挑戦する原田郁子に初舞台への意気込みを語ってもらいました。
『トリツカレ男』上演直前!原田郁子インタビュー
──『トリツカレ男』の出演オファーがきたときの心境は? 原田 「“えぇー! そんなのできないよー! むりだよーーーう!(笑)”。演技なんてできるはずもないし、自信もないので……と何度もお断りさせていただいたんですが、去年のオーチャードホールのソロ・ライヴを観た(企画・製作会社)アトリエ・ダンカンの方々に“どうしてもペチカをやってほしい。原田さんには音楽をやりにきてほしい”と言われまして。ものすごく考えて考えましたが、やってみようと返事をしました」
──原田さんの中でのペチカのイメージ、また演じるにあたって心掛けていることは?
原田 「言葉の通じない外国に来て戸惑うペチカと、芝居の現場に転校してきて戸惑うわたしは、そのまま同じでした。原作者の、いしいしんじさんに“郁子ちゃんがトリツカレ女だから、大丈夫だよ”と言っていただきまして。その言葉をお守りに、毎日稽古場に通ってます」
──プロの役者さんに囲まれた現場はいかがですか?
原田 「“ただそこに立っている”だけでも、やっぱり役者さんたちは全然違います。わたしは、恥ずかしくてすぐ照れてしまうんですが、みなさんがさりげなく空気を作ってくださるので、本当に助けられています。芝居も、お互いの呼吸をあわせていく……つまりは“リズム”なんだなぁと。そこは音楽となにも違わないんだなぁと、だんだん思い始めているところです。それから、音楽班として、青柳拓次さん、ZAKさんと、試行錯誤しながら膨大な量の音楽を作っていて、その作業も日々並行して行なっています。とてつもなく大変だけど、やりがいがあって、面白いです」
──最後に本番への意気込みをお聞かせください。
原田 「“音楽も芝居もダンスも小説も表現の根っこはつながってるんだ”って今、全身で体験してるところです。とにかく、せっかく集まったんだから、悔いのないように、みんなでいいものにしたい。そして、芝居という人様の陣地をお借りして、わたし自身、“音楽の可能性”みたいなものを見つけられたら、と思っています」
取材・文/望月哲(2009年8月)
【舞台「トリツカレ男」へご招待!】
CDJournal.comでは記念すべき原田郁子の初舞台『トリツカレ男』東京公演に12組24名様(6公演/各2組4名様)の読者をご招待いたします。舞台という新たなフィールドで発揮されるであろう彼女の新たな魅力を、その目で、その耳で直接お確かめください。応募詳細は
プレゼント・ページにて。
【応募締め切り:2009年9月2日(水)まで】(提供:アトリエ・ダンカン) 音楽劇『トリツカレ男』
原作:いしいしんじ(新潮社刊)
脚本:倉持裕
演出:土田英生
振り付け:小野寺修二
音楽:青柳拓次、原田郁子
音響:ZAK
出演:
坂元健児
原田郁子
尾藤イサオ
浦嶋りんこ
小林正寛ほか
[東京公演]
日時:9月4日(金)〜9月13日(日)
会場:天王洲銀河劇場
料金:一般7,000円/カジュアルシート5,000円/学生券4,000円
(※未就学児童の方は入場をお断りする事がございます)
開演:※東京公演に関しては、日によって開演時間が異なりますので、『トリツカレ男』公式ホームページ(
http://www.duncan.co.jp/web/stage/toritukare/)にてあらかじめ開演時間をご確認ください。
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜19:00)
[福岡公演]
日時:9月16日(水)
会場:Zepp福岡
開演:19:00
料金:7,000円(全席指定・税込)
問い合わせ:ビーアイシー 092-713-6085
[名古屋公演]
日時:9月19日(土)
会場:名鉄ホール
開演:13:00/17:30
料金:一般7,000円(全席指定・税込)
問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(10:00〜18:00)
[大阪公演]
日時:9月22日(火・祝)
会場:シアター・ドラマシィ
開演:13:00/17:30
料金:S席7,000円/A席4,000円(全席指定・税込)
問い合わせ:キョードーチケットセンター 06-7732-8888(10:00〜19:00)