ギターポップやスカといった陽性のロックを軸に、ネオアコやゴシックロックを思わせる憂いをほんの微かに薫らせた楽曲群で注目を浴び、
「箱レコォズ」から昨年リリースされたEP
『GOLDENBAUM ep.』も好評を博している“仲睦まじく行儀良く、音楽に遊ぶアイドルグループ”
ハウプトハルモニー(Hauptharmonie)が、EP2作
『bleich』『Abenddaemmerrung』を今年5月に同時リリース。両作は、新メンバー・芹奈莉温、茅ヶ崎りこ、倉木七海の加入後初作品であるだけに、新たな風を得て速度を増す現在の勢いがパックされた内容。7月22日(金)には同作を携えて東京・恵比寿 LIQUIDROOMにて結成2周年記念を兼ねたワンマン・ライヴ
〈結成2周年ワンマンコンサート『しろくまばゆい』〉を開催が決定しているハウプトハルモニーに、今思うことを語っていただきました。なお、本インタビューでは大阪在住の倉木七海のみ学業の都合により欠席。茅ヶ崎りこは集合時間の思い違いから遅刻し、寺田珠乃、相沢光梨、芹菜莉温の3名でスタート。
――新メンバーが一気に3人加入するというのは、寺田さんと相沢さんはどういう気持ちだったのでしょうか。
相沢光梨(以下 相沢) 「2期生みたいな形で入ってくるのが初めてだったので、すごく楽しみでした。3人と初めて会って話したときも“この子たちはいいものを持ってそう”ってすぐ思ったので。絶対いい形になるだろうなって」
寺田珠乃(以下 寺田) 「明るくて元気で、いままでのハウプトハルモニーと全然違うものになりそうだなと思いました」
――入ってすぐに辞めてしまうこともなさそうだぞと。
寺田 「そうですね……お披露目から一週間で辞めたり書き置き残して急にいなくなったり、色んな経験をしてきましたからね(笑)。やっとまともになりそうだと思いました。ポジティヴな気持ち」
――芹奈さんは新メンバーとしてグループに加入する心境はいかがでしたか。
芹奈莉温(以下 芹奈) 「私は3人の中で一番最後に加入が決まったんですよ。新体制のメンバー数も直前に知ったので気持ちが追いつかないままだったんです。やっていけるか不安だったし、私は一番年下で、年も離れているんですよ。最初はこわかったから無愛想にして心を閉ざしてたんですけど、優しい人たちだったから感動しました」
寺田 「こわかったってすごい言ってたよね」
芹奈 「ほんとにそうだったんですよ!」
――準備期間はどのくらいだったのでしょうか。
相沢 「1ヶ月です」
寺田 「私たちは(新メンバー加入前の)旧体制のレッスンと並行して準備していたので、その上で新体制の振り付けとか歌の構成とかを覚える作業が難しかったです」
相沢 「ハルモニーは1回3時間のレッスンで1曲分の振り付けをやるっていうのを続けてきたんですけど、新しく入った3人はそれに慣れていないので、空いた時間があったら一緒に復習するとか、とにかくすぐに慣れてもらえるようにサポートをしなきゃと思ってやってました」
――新メンバー同士の仲は?
芹奈 「いいと思います。たまに私のお家で3人でお泊りして、みんなでゲームしたりしてます」
――芹奈さんは受け答えがすごくしっかりしていますね。
芹奈 「そうですか?」
相沢 「しっかりしてます。全然一番年下に見えない」
寺田 「ハウプトハルモニーはいつも最年少がしっかりしているんですよ。前の体制のときも(最年少だった自分が)そう言われたりしていたので、最年少ってしっかりするものなのかなって思う」
――初ステージはいかがでした?
芹奈 「最初は自分が入った実感がなさすぎて、スパーンと入ってスパーンってお披露目って感じだったから、“あらー?”って感じで、混乱がすごくてずっとパニックでした。いまはだんだん感情が追いつくようになってきて、ライヴ中にもこうしたらいいんじゃないかとか考えられるようになってきていて、すごく楽しめるようになったんですけど」
――寺田さんと相沢さんは、新メンバーを迎えての初ステージはどうでしたか。
相沢 「初期メンの私が言うのもすごい情けないんですけど、すごく緊張して。当日お披露目の新曲も2曲あって、色々変わりまくった日だったので、感動とかよりも緊張のほうが大きかったです」
寺田 「私も焦ってました。どうしても頭が追いつかないんです。前の体制と新体制とがごっちゃになって、焦りと緊張であたふたしてました」
――落ち着いたのはいつあたりから?
寺田 「最近です」
相沢 「最近は以前のことが信じられないです。自分でもコンサートしてる感覚が違うんですよ。楽曲も以前と若干違って勢いのある曲をやっているので、いまのほうが俄然ステージのライヴ感があります」
寺田 「昔は安定したものをやっていたとは思うんですけど、毎回同じような感じだったんです。初めて見る人はすごいって言ってくださるんですけど、いつも来てくださる人からしたら、ずっと同じようなものを見せられている感覚だったかもしれない。いまは毎回違うものをできるようになってきたと思う」
――ステージが変化したのは曲が変わったから?
寺田 「それと、人です。メンバー」
相沢 「3人にすごく刺激されるんです。初々しさゆえに毎回毎回違っていて、それを見ていると、負けたくないって初期メンのプライドもあるし、アドリブとか新しいことをやりたいっていう気持ちが芽生えるんですよ。それで進化していく感覚が自分のなかにあります」
――3人の勢いがある。
相沢 「はい。いままでのハウプトハルモニーにはなかったものです」
寺田 「本当にそうだと思う。前は決められたものをこなすというか、平均点70点キープみたいな感じで面白味がなかったんだと思います。でもいまは120点のときもあれば、30点、40点しか出せない日もあるんですけど(笑)、だからこそ毎回違う面白さがある。新メンバーが過去のハルモニーにとらわれてないから、中から壊していってくれてるんです。それでこっちも刺激されて、“こういうこともできるのか”って発見が出てくるので楽しいです」
芹奈 「嬉しい限りです。ありがとうございます」
――芹奈さんはハウプトハルモニーのライヴは知らなかった?
芹奈 「入る前はYouTubeで見ていただけなので、雰囲気はなんとなく、くらいです。お披露目の前、レッスン終わったあとに(当時の)現メンさんのライヴがあるときは見に行ったりはしてました。たしかにその頃自分が見ていたものと、いまやっているものは別物なのかなって思います」
――そのとき見たものをやろうと思っている?それとも変えようと思ってやっている?
芹奈 「なにも考えてないです。ただ頑張ってやってる(笑)。それをいいように捉えてくれる人もいるし、いままでのハルモニーがよかったなって言う人もいます。そこは複雑な気持ちではあります」
――でも寺田さんと相沢さんはそれをよしとしているわけで。
寺田 「全然いいと思ってます。どっちのほうがいいとかではなくて、まったく違う新しいハルモニーなので」
相沢 「以前やっていた面の良いところもいずれは出していきたいっていう気持ちはありますけど」
――それも続けていくうちに実現可能ですもんね。しかしですよ、メンバーの移り変わりが激しいですよね。よく頑張っているなと。
寺田 「あははは!」
――脱退をあまり大々的に見せたりしないイメージですが、とはいえ思うことはたくさんあるわけじゃないですか。それでも続けていこうという意志を保ち続けるのは大変なことだなと思うんです。心折れたりすることは?
相沢 「全然してます」
寺田 「あははは!してます。してるけど、“ここで挫けたら終わりだ”と思って、毎回自分に鞭を打って奮い立たせてます」
相沢 「私は心がガラスどころか紙なので、毎日折れてるんです」
芹奈 「多い(笑)」
相沢 「でも結局、この活動をやりたいって気持ちが勝つ」
――メンバーが去るときというのはどういう気持ちなのでしょうか。
寺田 「アイドルとしてはダメだったのかもしれないけど、人間としてはみんな好きでした。ひとりひとり自分に持っていないものを持っているので。だから複雑な気持ちですね。ずっと一緒にやっていけたらいいんだろうけど、“ごめん、でも私たちのスピードを止めないでほしい”っていう思いもあるので、さようならしないといけないときもある」
相沢 「難しいんですよ。クラスメートとか親友とか幼なじみとか、それぞれ関係が違うじゃないですか。メンバーっていうのは、人間的にどんなに好きでも、目的を持って一緒にいなきゃいけないんです。一緒にいたいって感情だけでは決められない。最終的に考えないといけないのは、前に進むため、ハウプトハルモニーとして売れるためのことなので、そこが揃わなかったら仕方ないというか、(メンバーの脱退は)必然的なものとして受け止めます」
芹奈 「私が見たのは4人のハウプトハルモニーで、それに憧れたのに、“あれ?”ってなっちゃって」
――そこに加わる気持ちだったのに、そのときのメンバーはふたりしか残っていないし、むしろ新メンバーのほうが多いですもんね。
芹奈 「だから発表を聞いたのはつらかったです。でも、(寺田・相沢は)一番引っ張ってくれているふたりだと思います。一緒になって連れていってくれるから頑張れます」
――ここでメンバーの出入りが落ち着いてほしいなとは思いますけどね。
芹奈 「(寺田・相沢に向かって)変わらないでください。辞めないでー!」
寺田 「言われるのこっちなんだ(笑)。でも本当にそうですよね、卒業・脱退多いですもんね。(他のグループでも)Twitterでフォローしてた子がいつの間にか“あれ?”ってなってることも最近多いし」
――今年に入ってからは加速してる印象がありますよね。
芹奈 「最近どどっと。なんでなんですかね」
――そのあたりは毎日心が折れてる相沢さんは気持ちがわかるんじゃないでしょうか。
相沢 「わかります……やらないほうが楽かもしれないです(笑)」
寺田 「丸1日オフとかがあると、ふと我に返るよね」
――進学、就職のタイミングも多いですよね。芹奈さんは中学3年生ですが、どうなんですか?
芹奈 「大丈夫です!入ってすぐ辞めたらつらい(笑)。精進していきますので」
――ちなみにいまの楽しいこととつらいこととの割合はどのくらいなんですか?
芹奈 「半々くらいですかね」
――つらいことが結構な割合じゃないですか!
寺田 「えー(笑)。すでにそうなの?」
芹奈 「休日が全部潰れるのはヤダなって思いました。でも、なんとも思わないですよ。コンサートが本当に楽しいから。土日がなくなるけど、学校のフラストレーションをぶつけられる。だからそういう意味で半々です」
茅ヶ崎りこ(以下 茅ヶ崎) 「遅くなりました、茅ヶ崎りこでーす」
あーりーしゃん(プロデューサー / 以下 あーりー) 「マスク外せる?」
茅ヶ崎 「えブス」
あーりー 「それはどうでもええって」
寺田 「今日は写真撮影ないよ」
茅ヶ崎 「……(渋々マスクを取るも、手で鼻と口元を隠す)」
――とりあえず進めましょうか(笑)。入って2ヶ月経ちましたが、いかがですか。
茅ヶ崎 「なんか慣れてきた」
――最初は?
茅ヶ崎 「え緊張した」
――入る前はなにかやっていたんですか?
茅ヶ崎 「なにもやってないです。あーりーさんに友達伝いで紹介してもらって、入ったです」
寺田 「りこだけはオーディションでなく入りました」
茅ヶ崎 「なんか私、元々オタクしてて、ハウプトハルモニーの物販行ったことあって。珠乃ちゃんと接触しました」
――じゃあ、ハウプトハルモニーについては好意的に思っていたんですね。
茅ヶ崎 「いや……」
――そうでもないんだ(笑)。
茅ヶ崎 「友達にいいよってすすめられて見たけど、一瞬で見るのやめちゃって。なんか完成度が高くてついていけなかった。ヴィジュアルもアイドルって感じじゃなかったし。そのときの私はアイドルアイドルしたものに興味があったから。なんか音楽性の高いおじさん向けだなと思って」
――音楽性の高いおじさん向け!
茅ヶ崎 「だからそのときは全然入る気なかったんですけど、ちゃんと見てみたらいいし、曲も聴くほどいいしって感じです。なんかすごい」
――茅ヶ崎さん相当面白いですね。ずっと手で鼻隠してるし。喋りにくくないですか?
茅ヶ崎 「え違う。鼻触るとかじゃなくて顔が気になる」
――じゃあメイクします?
茅ヶ崎 「え今日メイク道具持ってない」
――なるほど(笑)。でも、手をどかしてもらっても大丈夫ですよ。こっちは全然気にならないので。
茅ヶ崎 「えキツい。今日はブス」
――わかりました……。先輩ふたりと会ってみていかがですか?
茅ヶ崎 「なんかすごい。実力も高いし。まわりを見てますし。そんな感じです」
――先輩ふたりは茅ヶ崎さんをどう思いました?
寺田 「なんだこれはと思いました」
――いま僕が思っている気持ちと一緒ですね。
相沢 「この子はすごいです。新メンバー3人ともなんですけど、一番欲していたものがある。予定調和だけじゃなく本人発信というか、なにをしでかすかわからない人が欲しかったので。そこに刺激されて自分のパフォーマンスも変わったし、入ってきてくれてすごくよかったなと思います」
茅ヶ崎 「うそ!にやける」
寺田 「あと、3人のなかで一番ハウプトハルモニー売れたいって言う子なんですよ。こうしたら売れると思うってよく言ってる。それがいいなって」
――芹奈さんと茅ヶ崎さんはどんな間柄なんですか?
茅ヶ崎 「なんかオタク時代に会ったことがあって」
芹奈 「知り合い」
茅ヶ崎 「Twitterフォローし合ってた的な」
芹奈 「ちょっとDMしたことあった(笑)」
――では打ち解けるのも早かった?
芹奈 「知ってる人がいるっていうのは心強かったです。でも会ってみて、改めてやっぱ変な人だなって(笑)。でもいい人なんですよ」
茅ヶ崎 「あっは!ウケる」
――茅ヶ崎さんが来る前とあとでインタビューの流れが全然変わっちゃいましたよ。でも、こういう雰囲気をもらたす人が欲しかったということなんですもんね。
寺田 「そうです。唯一意味がわからないポジションというか。謎が深い女です」
茅ヶ崎 「えわかんない」
――今日も取材の集合時間間違えるし。
茅ヶ崎 「ほんとそれな。時空の歪みが生じてるやばい」
――茅ヶ崎さんがアイドル活動を始めてみて楽しいと思うことは?
茅ヶ崎 「えいっぱい。普通に全部楽しいです。ライヴも楽しいですし、オタクとの接触も楽しいですし、いっぱいあります」
――自分が気になることは?
茅ヶ崎 「ダンスが苦手なのがちょっと。しんどいほどでもないけど、やっぱ苦手だなって感じがする」
――メンバーで気になるところは?
茅ヶ崎 「いや、ない。思ってもすぐに忘れちゃうから、結果的にない」
――相当いいキャラですね。ハウプトハルモニーは音楽への注目度が高いからキャラがなかなか見えてこないところもありますけど、茅ヶ崎さんは飛び抜けてヘンだなと思います。
相沢 「そうなんです」
茅ヶ崎 「どこがです?」
――だって、ずっと手で顔を隠した状態で話し続けたりします?
茅ヶ崎 「たしかに失礼極まりないんですけど、顔がどうしてもダメだ」
寺田 「あはは。新しすぎて毎日が新鮮」
――せっかくキャラにスポットが当たったので、ひとりずつ聞いていいですか。みなさんは寺田さんはどんな人だと思います?
茅ヶ崎 「珠乃ちゃんは最近リーダーになったけど、ずっとまわりを見ている気がする。あとなんかすごい優しい」
――リーダー向き。
茅ヶ崎 「う〜ん……。リーダーになったらもっとプレッシャー強くならないかなって感じ。だから、リーダーにされてよかったのか?」
寺田 「それ私に聞くの(笑)。もともとプレッシャーはありましたけど、さらに頑張らなきゃって思ってはいます。いままだ空回りしているんじゃないかなと思うこともあります」
――あえて役職をつけなくても、もとからそういう役割を担っていた人ということですね。
芹奈 「よくLINEとかしてるんですけど、くだらないことでも聞いてくれるので優しい。すぐ既読してくれるんですよ」
寺田 「この人、夜中に送ってくるんですよ」
芹奈 「いつも内容が薄くて申し訳ないです!」
――長く一緒にやってきた相沢さんは寺田さんをどう思いますか。
相沢 「この子は本当にすごい子なんです。この子がいないとハウプトハルモニーは絶対にないですし、」
茅ヶ崎 「(話を遮って)ぴっちゃん(相沢)もだよ。ふたりがハウプトハルモニー」
――順番があるから!相沢さんについては次に聞きますよ。
茅ヶ崎 「出しゃばっちゃった」
相沢 「ふふ。(寺田に)数えきれないほど助けてもらっていて、いないときが不安になるんですよ。命を何回も拾われてるので。一緒に電車移動していて、ケータイを置いてきちゃったことがあって。一緒に問い合わせてくれたり、auショップに行ってくれたりして、最終的に見つかって。あのとき珠乃がいなかったらどうなってたんだろうって思います」
――面倒見がすごくいいんですね。
茅ヶ崎 「そう。ママ。聖母マリア」
――では続いて相沢さんはどんなかたですか。
茅ヶ崎 「珠乃ちゃんも大黒柱だけど、ぴっちゃんもいなきゃいけないキャラ。あと近頃はもうアイドルの年齢詐称ってないじゃないですか。なのに、ぶっちゃけ年上だけど、ひたすら3歳児って言ってるのがかわいい。歌もうまいし、ダンスもキレキレで。加入当初はヘタだったって聞いたので、すごい努力家なんだなと思いました」
芹奈 「はじめに見たときはミニマム感がかわいいなと思いました。こんなに小さいサイズなのにすごい頑張ってて、見ていてすごいなって思います。しっかりしているし、尊敬します」
寺田 「加入当初から自分はこうなりたいっていう理想が見えていて、それに向かって努力している子で。辞めていった子も含めて全メンバーの中で一番伸びた子だと思っています。一番ちゃんと努力をして、かつ形になって表れているのがぴっか(相沢)じゃないかと。歌いかたも変わっていったし、毎日ここがよくなったっていう発見がある」
相沢 「ありがとうございます(笑)」
芹奈 「褒められるとニヤニヤするよね」
――で、茅ヶ崎さん。ヘンじゃないところももちろんありますよね。
寺田 「気を遣えるいい子なんですよ。人をひとりにしない。ひとりになってる子を見ると話しかけに行く。頭おかしいんですけど、根が優しいんです」
茅ヶ崎 「えなんか、照れ(笑)」
芹奈 「あと、すっごい地図読める。そこは尊敬してます」
茅ヶ崎 「住所さえあればどこでも行けます。Googleマップさん使うの得意」
――それ、Googleマップがすごいってことでしょ。
茅ヶ崎 「あそうだ」
――とりあえずインパクトのある人だっていうのはわかりました。
茅ヶ崎 「やたー」
――そして芹奈さん。
茅ヶ崎 「莉温は、あとから入ったメンバーのなかで一番大人だと思う。最年少なのに。考えかたも大人。でもなんか他愛のない話になると天真爛漫というか、子供らしさが出てて、すごいいい」
――ダンスも上手だし。
茅ヶ崎 「ダンスやばい。手足長い」
寺田 「莉温はしっかりしてるし、さけるチーズとかあたりめとかが好きなおじさんっぽいところもあるんですよ。見た目と中身のギャップが一番ある子だと思ってます。テンションが高くて最年少らしいところもあるし、一緒にいて楽しいです」
相沢 「隠れた実力とか才能がすごいんですよ。こんな面があるんだっていう、普段見えなかったものがステージ上で出てくる。今後にすごい期待ができます」
寺田 「練習と本番で全然違う。ステージ度胸があると思います」
――今回は不参加ですが、大阪在住の倉木七海さんについても聞かせてください。
茅ヶ崎 「七海はいつも笑顔。こっちがへこたれてできないかもって思っても“大丈夫。いけるやろ”とか言ってくれる。自分が悩んでても外には出さないのに、私のことを励ましてくれる。めっちゃいい」
寺田 「明るくて、元気で、努力家で、甘えん坊です」
相沢 「うさぎ系女子なんですよ。うさぎ系女子というのはあの子のことだと思います。愛されキャラ」
寺田 「代表だよね」
――それと、大阪遠征したりすると移動が大変だったりするじゃないですか。活動は東京がメインだから、倉木さんはそれを毎回ひとりでやっているわけですよね。
茅ヶ崎 「そうなんです。偉い」
寺田 「毎週のように移動してきて、その日にライヴできるのがすごいよなって思う。平日は学校があって、そのあと日帰りで来ることもあって大変なのに、絶対大変だとは言わないんですよ。それがすごい」
『bleich』
『Abenddaemmerrung』
――駆け足ですが、以上が現在のハウプトハルモニーということで。『bleich』『Abenddaemmerrung』がリリースされました。
茅ヶ崎 「高まった」
――感想みじか!初めてのレコ―ディングはいかがでした?
茅ヶ崎 「なんかかっこよかった」
――自分の歌が?
茅ヶ崎 「部屋が」
――スタジオがかっこよかったと。
茅ヶ崎 「そう。でもちょうどそのとき風邪で声がやばいってなってたんですけけど……なんかいい感じになってた(笑)」
――よかったです(笑)。芹奈さんの初レコ―ディングはいかがですか?
芹奈 「私は歌がボロクソにヘタなので、地獄で地獄で大変でした。もし願いごとが叶うなら、レコーディングをこの世から消したい」
――あはは。マイクを通した自分の歌声をヘッドフォンから聴くのは、初めてだとショックを受けたりしますよね。
芹奈 「しんどいです。メンタルやられます」
――でも完成した音源で聴くと嬉しいんじゃないですか?
芹奈 「びっくりです。ちゃんと音楽になっていて。前と比べて、おとなしい曲よりも激しい曲が多くて、聴いている人も楽しい気持ちになれるのかなって思います」
――相沢さんと寺田さんのおふたりはいがかでしょうか。
相沢 「過去の曲も収録されているんですけど、オケも違うし、歌う人も違うし、歌う感じも全然違うので、ほぼ違う曲と思って聴いてもらってもいいくらいだと思っています。みなさんに聴いてもらいたいです」
寺田 「新体制になったからのほうがいいところが多いんじゃないかなと思うし、いままでできなかったような曲も入っているので、全部通して聴いても、それぞれの曲単位で聴いても楽しいと思います。世界中の人に聴いてもらいたいんですけど、どう広めたらいいのか……」
――そこですよね。ただ良い曲を歌っていればいいわけではないという。ひとまずは、今年も年末のTパレ感謝祭の腕相撲で勝ち上がってもらって。
寺田 「今年もそれは確定ですか(笑)」
茅ヶ崎 「このCDで新規を取り込んでいきたいし、ハルモニーは珠乃ちゃんとぴっちゃんがいれば衰えないと思います」
――最後に言い残したことはありますか。
茅ヶ崎 「頑張る。初めてだし、不安かもしれないけど、いける気もする」
芹奈 「会場をググったら人がいっぱいいてびっくりしました。そこに私たちが立っているところを想像したら、緊張が止まらないです。ライヴが終わったら、ステージからお客さんをバックにわーって写真撮ったりするじゃないですか。あれやりたいです。憧れ」
茅ヶ崎 「わかる。それな」
ハウプトハルモニー
結成2周年ワンマンコンサート 『しろくまばゆい』
2016年7月22日(金) 東京 恵比寿 LIQUIDROOM
開場 18:00 / 開演 19:00
前売 3,000円 / 当日 3,500円 / JC・JK割 1,000円 (税込 / 別途ドリンク代)
箱レコォズ 1st Anniversary
箱祭2016
2016年7月4日(月) 東京 渋谷 eggman
出演: ハウプトハルモニー / エレクトリックリボン / KOTO / リナチックステイト / じゅじゅ
開場 17:30 / 開演 18:30
前売 3,000円 / 当日 3,500円 (税込 / 別途ドリンク代)