【CDJスタッフ選】 ベスト・ディスクTOP3!【2009/1〜3月編】

i-TEN   2009/04/08掲載
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入学式に入社式、桜の花も静かに散りゆく今日この頃。やんわりと暖かくなっていく気温のように、テンション急上昇で邁進中のCDJ.comスタッフによるベスト・ディスク企画をお届け! 1〜3月に発売された&自費で購入した珠玉の作品をレコメンド。
(1)MICROPHONE PAGER/王道楽土
(2)ORDINATION OF AARON/DISCOGRAPHY
(3)mouthpiece/Can't Kill What's Inside



 当のご本人たち以上に、揃いも揃った豪華アーティストたちのやる気と元気と負けん気が凄まじい(1)。誰一人、何一つ“ぶれてない”タイトな仕上がりもまた絶妙。ライヴも観たいものですね……。 ものの見事に買いっぱぐれていた、しんみりねっちり哀愁の絶叫ハードコア・ディスコグラフィーが2LP化(2)。どういうわけか不思議と寸止めなテンションが逆に心地よいのです。ニュージャージーのSxEシーンを代表するmouthpieceのディスコグラフィー(3)は、シンプルかつスマート、そしてどこかユースな薫りすら漂う、ジャケット・フォトだけで名盤確定。(星)






 “ポスト・スーパーカー”なんて言葉はもういらない! 次世代ファンタジーがさらなる進化を遂げた(1)。自主制作CDに収録されていた名曲2曲(新録音。でもアレンジはほぼ一緒)が、今の楽曲と違和感なく並ぶところに、昔から何一つブレのない音を奏でていたんだなあと痛感。1曲目の「LOSTMAN」は、一撃必殺のキラー・チューン。これ、本当に名曲です。3分間ポップ満載の7年ぶりのオリジナル・アルバム(2)は、美メロの嵐でやられっぱなし。健一先生の生み出す楽曲は、もはや国宝級。(3)はダークでいいですねえ。ダブ・ヴァージョンを収録したCD付きの2枚組(海外盤)も買うべきか?それに悩んでいる今日この頃です。(千)






 キャンディ・ダーリンに続いて美しき異形、大野一雄を配したジャケが凄まじいことになっているアントニーの新作(1)。このひとの奏でる音と声の前では涙を流すしかなく。輸入盤LPにはCDも付いてて、アルバムとして究極の形。そんなアントニーも参加してるマリアンヌ様のカヴァー作(2)は、貴族でファム・ファタールでヤク中も経験した彼女のしゃがれ声に人生の奥ゆきみたいなものを感じ。アントニー、ニック・ケイヴショーン・レノンなどゲストに私の大好物多数なのですが、やっぱりルーファス・ウェインライトは特別なのだということを確認。モリッシーは変わらずのダメジジイ濃厚果汁、人生かけてダダこねてます。(か)






 はじめまして、よろずリスナーのクラシック担当です。雑誌の方で『ピアノは語る』特集を担当したこともあり、今回はピアノしばりで選んでみました。(1)はもう、私の20年来の片思い人ということで……。“癒し系”なテイストで始まりますが、次第に深い世界へ沈潜していく仕掛け、さすが教授です。(2)(3)はいずれも期待のピアニストたちの日本デビュー盤。ヤロン・ヘルマンはジャズ・ピアニストですが、細部まで構築された演奏はクラシック・リスナーの心も捉えるかも。ドイツ育ちの河村尚子は、“いかにもショパン”な感じのない、天真爛漫で風通しのよい演奏を聞かせてくれます。それにしても、お花が咲いてうらうらとした春の日にはTHE SMITHSが合いますね〜。(原)






 (1)はスペシャル・インタビューでもお世話になった(ハマケンとのセッション!?も実現)チャットモンチーの3rdアルバム。こんなに真っすぐで潔い“告白”をされた日にゃ受け入れざるをえないでしょ。マジで。さりげなく“オンナ度”も上がってます。“あれ、メイク変えた?”みたいな。サ上とロ吉の(2)もよく聴きました。ここ最近流行ってる、イケメン俳優総出演の不良映画よりも、彼らの作品に通底するボンクラ交じりのボーイズ感のほうが俺にとっては100倍リアル。規制だらけの世の中に辟易しつつ、“でも、やるんだよ!”とばかりにポジティヴなメッセージを投げかけるスチャのニュー・アルバム(3)にも、実際問題、いろんな場面で背中を押されました!(望)






 (1)はマドンナ「Like a Virgin」やシンディ・ローパー「True Colors」などを生み出したヒットメイカー・コンビがi-TEN名義で残した唯一作(83年)の復刻盤。メロディアス・ハードなAORの名盤です。(2)はオリジナル版の世界観を踏襲しつつ、「人間とは何か」「生命とは何なのか」をテーマに展開した完全新作のアニメ。オリジナル以上にシリアスなストーリー展開で◎。(3)はチップ・チューンの旗手の最新作。限定盤付属のDVDには、以前から発売が熱望されていた彼らの映像クリップが収録。かのミシェル・ゴンドリーにもぜひ見せたい、音と映像の高シンクロ度が味わえます。(徳)






 本サイトで連載も担当したこともあり、多和田えみ『Sweet Soul Love』はよく聴いてます。これを聴いて、実際に以前の作品もすべて買いました。心地よいグルーヴに酔えます! KDDIのCM曲などでもおなじみの清 竜人は、取材前に“19歳という若さでこの作品のクオリティに、この哲学的な詞!”と驚いた次第です。児玉奈央は、湘南通(?)の知人の薦めで聴いて、これまた驚いたヴォーカリスト。この3枚はマジでオススメ!(清)
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