「音楽が好きな人は超ラッキー」──ブレイク必至の20歳、JASMINEが伝えたい想いとは?

Jasmine(SMA)   2010/03/03掲載
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「音楽が好きな人は超ラッキー」──ブレイク必至の20歳、JASMINEが伝えたい想いとは?
 13歳からゴスペルで歌を学んできた20歳のシンガーソングライター、JASMINE。昨年はNE-YOの全国ツアーのゲスト・アクトとして、さいたまスーパーアリーナのステージに立ったことでも話題となった。3rdシングル「THIS IS NOT A GAME」は、そのときの興奮をもとに、アグレッシヴな熱気に満ちたアップ・チューンに仕上がっている。まだ若い彼女だけれど、祈りを込め、救いを求めるように音楽と真っ直ぐに向き合う姿勢は揺るぎない。


――「THIS IS NOT A GAME」は<どうせ 欲しがるなら すぐに 抱きしめて>というフレーズがインパクト大な情熱的な曲ですね。
JASMINE(以下、同) 「これは昨年末に作ったんですけど、この曲を作るちょっと前に、さいたまスーパーアリーナで行なわれたNE-YOのツアーでゲスト・アクトとして唄わせてもらって人生初ぐらいに緊張して(笑)。普段の3倍ぐらい血が巡ってる感じがしたんですね。だから最初はこの感じを歌いたい、ステージについて歌う曲を作ろうというコンセプトだったんですけど。でもステージで歌う興奮っていうのは少し視野が狭すぎるし、こんな風にドキドキすることってきっとみんなもあるだろうなと思って、恋愛っぽくも聴こえるように書いていきました。恋愛も、ステージに立つ前のドキドキする感じも、イチかバチかの賭けみたいなものだから」
――ステージの前の不安というよりも、興奮なんですね。
 「そうです。失敗する恐怖じゃなくて、もう私の場合は成功しか考えないんですよ。そのライヴのときも、すっごい広い会場だし人いっぱいだし、“こんなとこ来ちゃった、どうしよう!”ってテンションが上がっちゃって(笑)」
――そうした自分の体験をもとに、みんなにもわかってもらえる曲にしたということですが、どんなメッセージを込めましたか。
 「私のブログに書き込みをしてくれたり、ファンレターをいただいたりする中で、みんなそれぞれに問題を抱えているんだなと思ったんです。性同一性障害やパニック症候群の人がいたり、失恋したり、仕事で思い悩んでる人、将来の夢が見つからない人……。でもライヴに来て音楽を聴いているときは、そんなの忘れられるじゃないですか。だからこの曲は、まさにそういうものだと思うんですよね」






――音楽に夢中になってもらうことで悩みや苦しみから一瞬でもいいから解放されて欲しい、という願いが込められているんですね。
 「私が単にそうなんで。音楽ってそういうものだし、それがエンターテイメントなんだそうです!」
――なんだそうです、って(笑)。JASMINEは、そういう存在でありたいと。
 「そう、ちゃんと音楽に入りこませてくれるようなね。だから自分が、闘牛になるってことですね。闘牛でもあり、赤いマントでもあるみたいな(笑)」
――自分が突進しながら、みんなも興奮させるってことですか? 確かにそんなイメージのCDジャケットですけど。
 「そうです、これは野性的な赤。理性なして感じです。歌ってる時はそんなスタンスなんですよ。でも、ほんとにそうだったら私、興奮しすぎてステージから飛び降りちゃいそうだから、ちょっとの自制心を働かせながらですけど(笑)」
――そして、カップリングにはカーク・フランクリンのカヴァー「MY LIFE,MY LOVE,MY ALL」が収録されていますが。この曲は、どんな想いで歌われていますか。
 「自己満になっちゃうのが怖いですけどね。<神様が私の人生であり、私の愛であり、私のすべてである>みたいな曲なんです。教会とかにちゃんと通ってる人は、神様に向けて歌ってるんですよ。でもそういうことって日本の文化としてあまりないから、私が歌ってることをわかってくれる人はいないのかな?って思ったりもしたんです。でも別にそれが、神様じゃなくてもいいと思うんですよね。とにかくカーク・フランクリンは熱くて、ぴょんぴょん跳ねながら歌ったりするところが好きです」
――彼がやっている音楽はアーバン・コンテンポラリー・ゴスペルとも呼ばれていますが、ご自身も影響を受けていますか。


 「カーク・フランクリンだけじゃなくて、自分が好きな音楽だけにこだわりすぎず、ホントに伝えたいことを伝えようとして生まれるミクスチャー文化っていうのは、やっぱり重要なポイントだと思います。私はでも、どっちかというと今はヒップホップやR&Bが好きですけどね」
――ただ、やっぱり13歳からゴスペル・クワイアにいたことはJASMINEさんの音楽活動におけるベースになっていると思うんですが。そこで得たものをどのように自身の音楽に生かそうと思っていますか。
 「神様に向かう気持ちの重要さ。日本人には神様を信じる力が弱いから、その先にあるのは神様じゃなくてもいいから、何かを信じることが大事なんです。そして志すこと。人間は弱いから、何かを信じて何かを愛していないとダメなんですよ。何かにもたれかかってないと生きられないから。だから音楽が好きな人は超ラッキーで、音楽にもたれかかればいいと思う。景気が悪くなったり、みんなそういうことに振り回されまくっちゃってるから、そんなときこそ音楽を聴いたらいいと思いますね」


取材・文/上野三樹(2010年2月)



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6月18日(金)@Zepp SAPPORO
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6月24日(木)@Zepp OSAKA
6月28日(月)@Zepp NAGOYA 
6月30日(水)@Zepp TOKYO

全会場 開場18:00 / 開演19:00 オール・スタンディング

●会場までの交通費・宿泊費はお客様のご負担となります。
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