デビュー20周年! 筋肉少女帯がベスト・アルバム第2弾『大公式2』を発表!

筋肉少女帯   2008/03/18掲載
はてなブックマークに追加
デビュー20周年! 筋肉少女帯がベスト・アルバム第2弾『大公式2』を発表!
 約10年ぶりとなる新作、オリジナル・アルバム『新人』とシングル「仲直りのテーマ」を同時に発表するなど、まさかの復活以降、多くのトピックで注目を集める筋肉少女帯。そんな彼らがベスト・アルバム第2弾『大公式2』を3月19日に発表する。新録セルフ・カヴァー「福耳の子供’08」、完全未発表曲「タイトロープ」、スペシャル・バンド“まんが道”の「ボヨヨンロック」をはじめ、前作には入りきらなかった“マニアック”な名曲も盛り込まれた全17曲、メジャー・デビュー20周年という節目にふさわしいその内容について大槻ケンヂ(vo)に語ってもらった。



 2006年、8年ぶりに活動を再開、圧倒的な独創性を備えた音楽観――ハードロック、ヘヴィ・メタルを軸にしたスキルフルなバンド・アンサンブル、大槻ケンヂによる業の深い歌詞世界――をシーンに提示した筋肉少女帯が、ベスト・アルバム第2弾『大公式2』を発表。“まんが道”名義でリリースしたヒット曲「ボヨヨンロック」、「ワン・ツアーでしかライヴでやってない」というコアな名曲「スラッシュ禅問答」などを収録した本作は、このバンドのディープな魅力を伝えている。

 「『大公式』は2枚組だったんですけど、それでも収まり切らなかったんですよね。選曲に関してもいろいろ考えたんですけど、今回はよりマニアックで、カルトな出来になってます。もちろん、こっちを入門編にしてもらってもぜんぜんかまわないですけど」


 まず注目すべきは、「20年ぶりにレコーディングした」というセルフ・カヴァー「福耳の子供’08」。もともと演奏能力の高さを誇っていた彼らではあるが、この曲における高度なアレンジメントには本気で驚かされる。

 「オケが出来たとき、“TOTOかよ!”って言いましたからね(笑) だってこの間奏なんか、フュージョンじゃないですか。再結成してみたら楽器陣がさらに上手くなってて、歌も追いつかなきゃと燃えた(笑)」


 また、大槻の歌詞における深い精神性にも、瞠目すべきものがある。たとえば「タチムカウ〜狂い咲く人間の証明〜」における“どんなに弱い立場だったとしても、死ぬ気で抵抗するんだ”というメッセージは、ニート、ひきこもりといった言葉で括られてしまっている人たちに強い希望となって届くはずだ。

 「昔から、ひきこもり層、ニート層のハートをガツッと掴んではいたと思うんですけど、いまもメイン・ターゲットですかね(笑) 僕自身もそうだったんですよ。プライドは高いんだけど、表現する手段を暗中模索してる時期があったので。でも、<タチムカウ>とかには、特にそういう部分があるかもね」





 活動再開から1年。すっかり軌道に乗ったように見える筋肉少女帯だが、大槻は「言い方が難しいんだけど」と前置きしつつ、「危うい感じではあるんですよね、やっぱり」と言う。

 「メンバー全員に音楽的な蓄えもあるし、筋肉少女帯をやってなくても、ミュージシャンとしてやっていけるんですよね。だからこそ、“じゃあ、なぜ、筋少でやる必要があるか”っていう問いかけが必要なんですよ。存在理由やモチベーションを見つけていかないと、大人のロック・バンドは維持できないというか……。で、“いまはどうなのか?” っていえば、9月21日の14年ぶりの日本武道館なんですよ。今年でデビュー20年なんですけど、いろんなことがあって、仲違いして、別れ別れになって、8年の歳月を経て仲直りして、また一緒にバンドをやって。誰が見ても波乱万丈、ドラマティックじゃないですか。そのドラマ性こそが筋肉少女帯そのものだと思うし、武道館ではそれを集約したものを見せたいんですよね」



取材・文/森 朋之(2008年3月)



■『大公式2』収録の「福耳の子供'08」(新録)が
関西テレビ『未確認思考物隊』エンディング・テーマに決定!

・関西テレビ『未確認思考物隊』
・毎週月曜 深夜24:35分〜25:05 放送

■ライヴ・ツアー“大公式新人大公式2ツアー”
【会場】 LIQUIDROOM
【日時】 3/29(土)
【開場/開演】 OPEN / START 17:00 / 18:00
【チケット】 ALL STANDING ¥6,000(税込/ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
※問合せ先 ホットスタッフ 03-5720-9999

【会場】 Shibuya O-EAST
【日時】 4/5(土)6(日)
【開場/開演】 OPEN / START 17:00 / 18:00
【チケット】 ALL STANDING ¥6,000(税込/ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
※問合せ先 ホットスタッフ 03-5720-9999

【会場】 大阪BIG CAT
【日時】 4/15(火)
【開場/開演】 START 18:00 / 19:00
【チケット】 ALL STANDING ¥6,000(税込/ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
※問合せ先 清水温泉 06-6357-3666

【会場】 名古屋CLUB QUATTRO
【日時】 4/18(金)
【開場/開演】 OPEN / START 18:00 / 19:00
【チケット】 ALL STANDING ¥6,000(税込/ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
※問合せ先 ジェイルハウス 052-936-6041

■デビュー20周年記念公演「サーカス団、武道館へ帰る」
【会場】 日本武道館
【日時】 9/21(日)
【開場/開演】 OPEN / START 17:00 / 18:00
【チケット】 全席指定¥7,350(税込)
※未就学児童入場不可
※問合せ先 HOT STUFF 03-5720-9999
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015