ザ・ストゥージズや
MC5を彷彿とさせるプリミティヴな爆発力に満ち溢れたサウンドで注目を集める神戸出身のガレージ・パンク・バンド、
黒猫チェルシー。高校卒業直後の2009年4月にリリースした1stミニ・アルバム
『黒猫チェルシー』の衝撃から8ヵ月、早くも彼らが2ndミニ・アルバム
『All de Fashion(オール・ド・ファッション)』をリリース! “恐るべき10代”、黒猫チェルシーは一体どのようにして生まれたのか!? 映画『色即ぜねれいしょん』の主役に抜擢されるなど唯一無比の存在感を放つヴォーカリスト・渡辺大知と、バンドの音楽的支柱ともいえるギタリスト・澤 竜次に訊いた。
――大知くんには以前、YO-KINGさんとの対談でお話をおうかがいしたことがあったんですけど、個人的にツボだったのが、入学早々、高校の教室のドアに、でっかく“ゆらゆら帝国”って落書きされていたという話で……。 渡辺大知(以下、渡辺) 「あ。それ、澤が書いたんです」
澤 竜次(以下、澤) 「そうなんです。“カッコいいから、みんな聴けや”って、教室中に好きなバンドの名前を落書きして(笑)」
渡辺 「“消したらあかん”みたいなオーラが漂ってるから、みんな消せないんですよ。それで、教室の後ろの黒板とか、“ゆらゆら帝国”とか“
オシリペンペンズ”って書いてある間に、小さく連絡事項が書いてあって」
――ヒドい教室ですね(笑)。
渡辺&澤 「ははは」
――もともと二人は仲が良かったんですか?
澤 「会ったのは高校に入ってからです。最初はあんまり話さなかったんですけど、軽音楽部を作ろうってことになって、それから仲良くなって」
――黒猫チェルシーはどんな流れで結成されたんですか?
澤 「渡辺が初めて組んだバンドを観にいったら、初ステージなのに、めちゃめちゃ堂々と歌ってたんですよ。それで“コイツとバンドやりたいわ!”と思って僕から声をかけました」
――最初に音を合わせたときのことは覚えてますか?
澤 「音を合わせる前に僕の家に集まって“今日から結成や!”って結成式をやったんですよ(笑)。渡辺とベースの岳ちゃん(宮田 岳)が初対面っていうのもあったんで」
渡辺 「それから地元の公民館みたいな場所を借りて、ストゥージズの〈サーチ&デストロイ〉を演奏して。そのときオリジナル曲も3曲ぐらい作ったんです」
――それから、すぐに初ライヴを?
澤 「はい。地元の桜祭りっていうお祭りで、お爺さんとかお婆さんの前で演奏して。たぶん、組んでから1週間ちょっとです」
――日本テレビの深夜番組『音燃え!』の出演依頼が来たのは?
渡辺 「結成半年後ぐらいですね。地元のライヴハウスの店長から、“こういう番組の話がきてるんだけど出てみないか”って声をかけてもらって」
――テレビの反響は凄かったんじゃないですか。
澤 「僕、ライヴのお誘いを受けるために、携帯のメアドをホームページに載せてたんですけど、放送直後から、30分で50通とかメールが届きはじめて。掲示板もエラいことになって」
――そして放送を見たSMAプレイヤーズ(※黒猫チェルシーの所属事務所)のスタッフから連絡が入り……。
澤 「最初は全然、信じてなかったんですよ。“SMAプレイヤーズ〜!? そんな会社、聞いたことない。ホンマにあるのか?”って」
渡辺 「でもネットで調べたら本当にあって(笑)。完全にイタズラだと思ってたんですよ」
――どう考えてもうまく行きすぎですからね(笑)。
渡辺 「しかも、そのあと映画(『色即ぜねれいしょん』)に出演する話も決まって。しばらく戸惑ってましたね」
――今はメンバー全員、東京で生活してるんですよね。
澤 「はい。今年の4月からなんで半年ぐらい経ちました。東京の生活にもボチボチ慣れてきた感じです」
――今回リリースされる2ndミニ・アルバムの曲は上京後に書いたものが多いんですか?
澤 「9曲中7曲は上京後の曲です。曲は、みんなで僕の部屋に集まって、アイディアを出し合って、それをもとに僕がリフから組み立てて、スタジオで合わせていく感じで。神戸にいたときは、曲の構成とか深く考えていなかったんで、こっちに来てから、バンドらしい作り方になりました(笑)」
渡辺 「歌詞も前は“こんな言葉使ったらオモロイやろ”みたいな感じで、インパクト重視で作ってたんですけど、今回は澤が弾くギターからイメージした自然な言葉を使うようになったり、リフレインを多用することで、より歌に感情移入するようになったり。そういう部分が、すごく変わったと思います」
――サウンド的には前作以上にガレージ・ライクな荒々しい音になっていますね。
澤 「以前から、もっと荒い感じの音にしたいなと思ってたんで、そこはすごく意識しました。
毛皮のマリーズの(ギタリスト)越川和麿さんにエンジニアをお願いしたんですけど、僕が思い描いていた音のイメージをすごく理解してくれて」
――今回の作品は、中盤に収録されている「毛にからまって」とか「のらりのらねこ」みたいなミドル・テンポの曲も聴かせどころだと思うんですよ。
渡辺 「そうですね。ガツンガツン行っておいて、途中で、じわ〜っとさせて、最後にちょっと変わったことをやってから終わるっていう。アルバム全体にストーリー性が出せたかなと思います」
――完成した作品を改めて聴いてみていかがですか。
澤 「自分で聴いても、いいなと思えるアルバムになったと思います」
渡辺 「バンドの音楽的な幅が広がったと思うし、今後の活動のいいキッカケになったというか。早く次のアルバムが作りたいです(笑)」
取材・文/望月 哲(2009年11月)
iTunes先行全曲配信決定!!11月18日(水)より2ndミニ・アルバム『All de Fashion』 iTunesにて先行全曲配信!! また、収録曲「廃人のロックンロール」が、iTunes Music Store「今週のシングル」に決定! 「廃人のロックンロール」が無料でダウンロードできます!
●「廃人のロックンロール」
※期間:11月18日(水)〜11月24日(火)●『All de Fashion』
2ndミニ・アルバム『All de Fashion』レコ発ワンマン決定!
●日時:2009年12月13日(日)
●会場:神戸Mersey Beat
●開場:19時00分 / 開演:19時30分
●前売2,000円 / 当日2,500円(ともに1ドリンク別)
※問い合わせ:Mersey Beat [Tel]078-231-6960
●日時:2009年12月19日(土)
●会場:下北沢CLUB Que
●開場:17時30分 / 開演:18時00分
●前売2,000円 / 当日2,500円(ともに1ドリンク別)
※問い合わせ:CLUB Que [Tel]03-3412-9979 SOLD OUT!!
黒猫チェルシー自主企画〈黒猫チェルシーホテル〉
@渋谷チェルシーホテル 2days開催決定!!
〈黒猫チェルシーホテル 本館二階(回)〉
●日時:2010年1月30日(土)
●会場:東京 SHIBUYA CHELSEA HOTEL
●共演:FOE、家出少年
「黒猫チェルシーホテル 本館三階(回)」
●日時:2010年1月31日(日)
●会場:東京 SHIBUYA CHELSEA HOTEL
●共演:踊ってばかりの国、Knock Note Alien
※両日共に開場16:30、開演17:00 / チケットは税込2,010円(要1Drink)>
一般発売日:12月12日(土)
問い合わせ: CHELSEA HOTEL [Tel]03-3770-1567
黒猫チェルシー 2ndミニアルバム「All de Fashion」リリース全国ツアー決定!!
●2010年2月6日(土)
●会場:福岡DRUM-Be1
●問い合わせ:キョードー西日本 [Tel]092-714-0159>
●2010年2月7日(日)
●会場:長崎DRUM-Be7
●問い合わせ:キョードー西日本 [Tel]092-714-0159>
●2010年2月11日(木)
●会場:名古屋APOLLO THEATER
●問い合わせ:JAILEHOUCE [Tel]052-936-6041>
●2010年2月21日(日)
●会場:広島NAMIKI JUNKSION
●問い合わせ:ナミキジャンクション [Tel]082-249-7363>
●2010年2月27日(土)
●会場:大阪Juso FUNDANGO
●問い合わせ:清水音泉 [Tel]06-6357-3666>
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