●〜活動初期にみるマドンナ〜
良くも悪くも80年代の質感が漂う音ではあるけれど、今でも恥ずかしくなく聴けるマドンナの初期アルバム群。
『バーニング・アップ』でのダンス・チューンは、キュートさを兼ね備えたティーン・アイドルのような佇まいで、今となっては微笑ましいし、
『ライク・ア・ヴァージン』は捨て曲なし、全曲シングル・カットしてもオッケーなその完成度の高さにびっくり。
『トゥルー・ブルー』では自らプロデュースに参加。ヘヴィな内容の楽曲もサラリとこなし、アイドルからアーティストへ少しずつ変化していく。
ティファニーや
デビー・ギブソンのようなティーン・アイドルが出現しても第一線を駆け抜けた、歌って踊れるポップ・アイコン、そして世界中のセックス・シンボル。これこそが初期マドンナ。「ラッキー・スター」なんていう歌を歌っていたけど、初期のマドンナはすべてが時代とマッチした、まさしく「ラッキー・スター」だったと思う。(千)