「Bird Flu」(2007年) M.I.A リベリアやジャマイカ、インドなど世界各地で録音を行った2作目『Kala』収録曲。インド西部チェンナイでレコーディングしたドラムパターンを使ったインド風ダンスホール・トラック。PVに込められた“ザワザワ感”もハンパないです。「Disko Partizani」(2007年) Shantel バルカン半島のブラス・ミュージックがクラブ文脈で再解釈されるようになったのはゼロ年代に入ってからのことでしたが、そうした動向を象徴する1曲としてこの曲を。バルカン・ブラス特有の哀愁系祭グルーヴと絶妙のユーモアがクセになる!「Politic Kills」(2008年) Amazigh Kateb&Manu Chao&Tiken Jah Fakoly グローカル・ビーツ時代のアイコン、マヌ・チャオの曲は何かセレクトしないと。ということで、ここではあえて元グナワ・デフュージョンのアマジグ・カテブ、コートジボワールのレゲエ・ウォリアー=ティケン・ジャー・ファコリーとの感動的な競演ライヴを。「Karibu ya bintou」(2010年) Baloji feat Konono No.1 ベルギー在住のコンゴ人ラッパーが故郷コンゴ民主共和国へと乗り込んで作り上げた傑作『Kinshasa Succursale』収録曲。キンシャサの町並みを捉えたPVも強烈なインパクトを放つこの曲では、同郷のコノノNo.1をフィーチャー。「Nwa Pfundla」(2010年) Tshetsha Boys これまでも南アフリカ原産の異形ダンス・ミュージックとしてはクワイトが注目を集めてきたけれど、近年話題となっているのがシャンガーン・エレクトロ。超高速でありながら妙な軽やかさを持った、まさに異次元の近未来型ダンス・ビートが衝撃的!「Fuego」(2009年) Bomba Estereo システマ・ソラールらと共にコロンビア新世代を代表するボンバ・エステレオの決定的名曲。チャンペータやクンビアなどのローカル・ミュージックをダンスホール・レゲエやヒップホップのフィルターを通して表現する彼らの底力が発揮された一発!「Festa Funk」(2008年) DJ Malboro リオデジャネイロのファベーラで熟成され、M.I.Aが自身の楽曲に採り入れたことなどで広く知られるようになったバイリ・ファンキ。この映像はファンキDJのマルボロがTVで行ったDJプレイの模様。さらにエグい映像は映画『Mr.カトラ』でどうぞ。「A Night in Buenos Aires」(2008年) ZZK アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスを拠点に活動するレーベル、ZZKは“デジタル・クンビア”なるスタイルを打ち出して世界進出中の新興レーベル。その荒唐無稽でカラフルな世界は、USツアー用のこのプロモ映像でも触れることができます。「Leh Jani」(2007年) Omar Souleyman シアトルの異端レーベル、サブライム・フリークエンシーズによって世界へと紹介されたシリアのオマール・スレイマン。ダブケなるサイケデリック中東ポップスのエグさはこちらの衝撃映像でチェックを。オーディエンス(?)のダンスもヤバイです。「Rock El Casbah」(2007年) Rachid Taha 80年代から活動を続けるマグレブ・ロックのスターが04年に発表した『Tekitoi』から。言わずと知れたクラッシュの名曲(にしてディスコ・クラシック)「Rock The Casbah」を熱くカヴァー。グローカル・ビーツ大定番曲!「LIVE & LOVE IN BANGKOK」PV (2011年) Rojo Regalo 書籍のほうでは掲載できなかったけれど、大阪を拠点に活動するこのユニークなクンビア・バンドを最後に紹介しておきたい。これはタイのバンコクで行われたパフォーマンスの映像で、その模様はライヴ盤『LIVE & LOVE IN BANGKOK』にも収録。超オリジナルな歌謡クンビアにグローカル・ビーツの未来が見える!