2008年6月に1stアルバム
『MiChi MadNesS』をインディのファイル・レコードより発表し、先行配信したiTunesで、史上初のダンス・チャート1・2・3位独占(2回)、アルバム総合チャート2位など、破格のセールスを叩き出し一躍注目を集めることとなった女性シンガー、
MiChi。そんな彼女がシングル
「PROMiSE」で10月22日に待望のメジャー・デビュー! 噂が噂を呼ぶ、注目のニューカマーに話を訊いた。
大きな話題を集めたアルバム『MiChi MadNesS』に続き、10月22日にシングル「PROMiSE」を発表し、メジャー・デビューを果たすMiChiは、全世界の音楽シーンで巻き起こっているエレクトロのムーヴメントと日本のポップ・マーケットを繋ぐ存在感をますます強めている。インディーズ時代から続くプロデューサーTomokazu “T.O.M” Matsuzawaとのチーム・ワークにより進められた制作は、彼女にとって挑戦のプロセスだったようだ。
「最初にこの曲のデモを聴いたとき、ラフな仮歌なのにすごい泣いちゃったの。ノリノリなのに涙が出てきて、この曲には何かがあるなと思って。しかもその段階で、自分がパフォーマンスしているところが見えた。でもその後、歌詞を乗せるのが大変で、アップビートだしダンス・ミュージックだから、意味がある言葉でちゃんとメロディにハマるもの、しかも自分が伝えたいものを書くとなると難しかった。だからこの曲で一歩すすめたかな。すごく特別な曲ですね」
キラキラと輝くプロダクションとメロディが持つメランコリーに、自分を信じることや周囲の人々との絆をテーマにしたMiChiのポジティブなエネルギーが共鳴し、今まで聴いたことのない、でも恐ろしくキャッチーでフレンドリーな楽曲「PROMiSE」が完成した。
「どんなスタイルの歌詞があってもベースには常にメッセージがある。普段自分が話す言葉や思っていることを書くほうが真実だから、そのほうが伝わると思って。本格的に歌をやってみようと思ったときに、はじめて日本語で歌ったり、日本語で歌詞を書いたりすることは、簡単なことではなかった。ずっと住んでいたイギリスから日本に来て、友達やファミリーから離れても、ギブアップはしたくなかった。歌手になるっていう強い気持ちはあったんだけど、ひとりだったら絶対に夢を叶えられてなかったと思う。周りの人が『頑張れ』といってくれて、それで誰かのために歌ったり、誰かのことを歌ったり。やっぱり私が歌うのは、人のためなんだと思う。PEOPLEのおかげだね(笑)」
カップリング曲に目を移すと、「HEy GirL」ではダンスホール・レゲエとR&Bがミックスされたようなビート感を巧みに操り、
アヴリル・ラヴィーンのガールズ・ロックのアンセム「Sk8er Boi」をさらりとカヴァーしてしまう速度感、そしていまやエレクトロ・シーンの寵児となったエド・バンガーから
BUSY PとDSLがタッグを組んだヒップホップ・フレイヴァー溢れるリミックス「Fxxk You And Your Money[ED BANGER ALL STARS remix]」まで、この多彩さは極めて今日的だ。だからきらめくようなメロディと歌のパワーを持つ「PROMiSE」を聴いていると、エレクトロに感じる刹那的なヘドニズムは一面でしかないのに気づく。MiChiがアプローチする音楽は、もっと豊かで愛らしく、少しばかりセンチメンタルで、くるくると表情を変えていく。この独自性はもちろんMiChiの人を惹きつけるパーソナリティ、そして才能によるものだし、きっと彼女はこれからますますあなたの耳に驚きと共感をもたらしてくれるはずなのだ。
取材・文/駒井憲嗣
●information10月22日に発売されるデビュー・シングル「PROMiSE」の着うた(R)が9/17よりスタートします。詳しくは、
公式サイトをチェック!!