良質なクロスオーヴァー・ミュージックを展開するユニット MODEA CALM des Visionのベスト・アルバムが発売

MODEA CALM des Vision   2008/10/09掲載
はてなブックマークに追加
 小杉紗代(p)、石橋尚子(vn)、一丸聡子(perc)という音大出身の3人で2003年に結成され、本格的なクラシカル・クロスオーヴァーの楽曲に定評があるユニットのMODEA CALM des Vision。彼女たちのベスト・アルバム『THE BEST MODEA CALM des Vision』(TRAK-0090 税込2,500円)が10月15日にリリース! 『GARCON led to Forest』 『Romantic White』 『Clarity』 『PEOPLE TREE』といった過去のアルバムから厳選された楽曲と、未発表の2曲を追加した全14曲が収録される本作について、彼女たちに話を訊いた。






MODEA CALM des vision/THE BEST



01. Romantic White











05. Lencois


06. Den-En


07. double effect


08. Lisa


09. PEOPLE TREE


10. Sunday Sunday





12. Silence in nature






 クラシック、ラテン、ケルト、ボサ・ノヴァといった音楽のエッセンスをしっかりと、軽やかに感じさせるサウンド、そして、都内のファッションビル、カフェ、ファッション・ブランドのイベントなどで精力的に行なわれているライヴ・パフォーマンスによって、その知名度を着実に上げているインストゥルメンタル・ユニット“MODEA CALM des Vision”が初のベスト・アルバム『THE BEST MODEA CALM des Vision』をリリース。これまでに発表された4枚のオリジナル・アルバムのなかから厳選された曲が収録された本作には、心地良く洗練されたアレンジとクラシックをルーツに持つ卓越した演奏能力(メンバー全員が音大出身)に裏付けられた、きわめて質の高いクロスオーヴァー・ミュージックが描きこまれている。
 「MODEAの4年間がしっかり詰まっているベストになりましたね。目指している音はそのときどきで変化しているのですが、その流れも感じてもらえるんじゃないかなって」 (一丸聡子)
 「“ヴァイオリン、ピアノ=癒し”っていうイメージに留まらず、聴いてくれる人たちに元気、活力を与えたい。変わっていないのは、そこですね」 (石橋尚子)


 ボサ・ノヴァ・テイストのギターとクラシカルな旋律が一つになった代表曲「Destinaiton in STAR」、アイルランド・トラッドの要素をバランスよく含んだ「GARCON led to the FOREST」、フラメンコの代表的なリズムである“ブレリア”がモチーフ、一丸の情熱的な演奏が印象的な「buleria!」、石橋のヴァイオリンが情感豊かなメロディを歌い上げるバラード「Day and Night」、音響系〜エレクトロからのインフルエンスが感じられる「Another Story」。ジャンルレスにしてワールド・ワイドな音楽を取り込んでいくセンスとテクニックこそが、このユニットの大きな魅力なのだ。
 「たとえばアイルランドの音楽にしても、MODEAに加わるまでは、それほど詳しかったわけではなくて。新しい音を取り入れるたびに、メンバーと一緒に研究しながら、MODEAらしい演奏を追求してきたんです」 (石橋)
 「ライヴで演奏しているうちに、少しずつ変化してくるんですよね。『Destination〜』は最初、ドライブ中にも楽しめる軽やかな感じだったんですけど、いまはMODEAのなかでも一番情熱的なナンバーになってて(笑)。現状に留まることなく、どんどん変化していきたいっていう気持ちも強いんですよ」 (一丸)


 美しいルックスと高度な音楽性を兼ね備えたMODEA CALM des VISION。『THE BEST MODEA CALM des Vision』のリリースより、そのモチベーションはさらに広がっているようだ。
 「メンバーそれぞれ、やってみたいアイディアがあると思うんです。それを一つずつ、カタチにしていきたいですね。そのためにはまだまだ努力しなくちゃいけないんですが」 (石橋)
 「これから、新しいMODEAを作り上げていきたいですね。ぜひ、ライヴにも足を運んでみてください。きっと、CDとは違うMODEAを感じてもらえると思うので」 (一丸)



取材・文/森 朋之(2008年10月)



【Live Information】
10月17日(金)神奈川・ラゾーナ川崎 18:00/19:30
11月16日(日)東京・HMV渋谷店 17:00
11月24日(月/祝)東京・タワーレコード渋谷店 15:00

※東京タワーのClub333にてWednesday Liveにもレギュラー出演中!
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015