MODEA CALM des vision/THE BEST
01. Romantic White
05. Lencois
06. Den-En
07. double effect
08. Lisa
09. PEOPLE TREE
10. Sunday Sunday
12. Silence in nature
クラシック、ラテン、ケルト、ボサ・ノヴァといった音楽のエッセンスをしっかりと、軽やかに感じさせるサウンド、そして、都内のファッションビル、カフェ、ファッション・ブランドのイベントなどで精力的に行なわれているライヴ・パフォーマンスによって、その知名度を着実に上げているインストゥルメンタル・ユニット“MODEA CALM des Vision”が初のベスト・アルバム『THE BEST MODEA CALM des Vision』をリリース。これまでに発表された4枚のオリジナル・アルバムのなかから厳選された曲が収録された本作には、心地良く洗練されたアレンジとクラシックをルーツに持つ卓越した演奏能力(メンバー全員が音大出身)に裏付けられた、きわめて質の高いクロスオーヴァー・ミュージックが描きこまれている。
「MODEAの4年間がしっかり詰まっているベストになりましたね。目指している音はそのときどきで変化しているのですが、その流れも感じてもらえるんじゃないかなって」 (一丸聡子)
「“ヴァイオリン、ピアノ=癒し”っていうイメージに留まらず、聴いてくれる人たちに元気、活力を与えたい。変わっていないのは、そこですね」 (石橋尚子)
ボサ・ノヴァ・テイストのギターとクラシカルな旋律が一つになった代表曲「Destinaiton in STAR」、アイルランド・トラッドの要素をバランスよく含んだ「GARCON led to the FOREST」、フラメンコの代表的なリズムである“ブレリア”がモチーフ、一丸の情熱的な演奏が印象的な「buleria!」、石橋のヴァイオリンが情感豊かなメロディを歌い上げるバラード「Day and Night」、音響系〜エレクトロからのインフルエンスが感じられる「Another Story」。ジャンルレスにしてワールド・ワイドな音楽を取り込んでいくセンスとテクニックこそが、このユニットの大きな魅力なのだ。
「たとえばアイルランドの音楽にしても、MODEAに加わるまでは、それほど詳しかったわけではなくて。新しい音を取り入れるたびに、メンバーと一緒に研究しながら、MODEAらしい演奏を追求してきたんです」 (石橋)
「ライヴで演奏しているうちに、少しずつ変化してくるんですよね。『Destination〜』は最初、ドライブ中にも楽しめる軽やかな感じだったんですけど、いまはMODEAのなかでも一番情熱的なナンバーになってて(笑)。現状に留まることなく、どんどん変化していきたいっていう気持ちも強いんですよ」 (一丸)
美しいルックスと高度な音楽性を兼ね備えたMODEA CALM des VISION。『THE BEST MODEA CALM des Vision』のリリースより、そのモチベーションはさらに広がっているようだ。
「メンバーそれぞれ、やってみたいアイディアがあると思うんです。それを一つずつ、カタチにしていきたいですね。そのためにはまだまだ努力しなくちゃいけないんですが」 (石橋)
「これから、新しいMODEAを作り上げていきたいですね。ぜひ、ライヴにも足を運んでみてください。きっと、CDとは違うMODEAを感じてもらえると思うので」 (一丸)
取材・文/森 朋之(2008年10月)
【Live Information】
10月17日(金)神奈川・ラゾーナ川崎 18:00/19:30
11月16日(日)東京・HMV渋谷店 17:00
11月24日(月/祝)東京・タワーレコード渋谷店 15:00
※東京タワーのClub333にてWednesday Liveにもレギュラー出演中!