通常盤
CDのみ / KICS-1678 税込2,800円
【CD】全13曲
1. Z伝説~終わりなき革命~
2. CONTRADICTION
3. ミライボウル
4. ワニとシャンプー
5. ピンキージョーンズ
6. キミノアト
7. D'の純情
8. 天手力男
9. オレンジノート
10. 行くぜっ!怪盗少女
11. スターダストセレナーデ
12. コノウタ
13. ももクロのニッポン万歳!
【初回プレス分】
イベント抽選シリアルナンバーカード封入(抽選で当選すると発売日後に行われるスペシャルLIVEにご招待!)
初回限定盤A
CD2枚組 / KICS-91678 税込3,500円
【CD】全13曲
【特典CD】
4・10中野サンプラザ大会にて披露されたメンバーそれぞれのソロ曲(全6曲)収録
【収録内容】
1. 太陽とえくぼ/百田夏菜子
2. fall into me/早見あかり
3. …愛ですか?/玉井詩織
4. だって あーりんなんだもーん☆/佐々木彩夏
5. ありがとうのプレゼント/有安杏果
6. 恋は暴れ鬼太鼓/高城れに
【初回プレス分】
イベント抽選シリアルナンバーカード封入(抽選で当選すると発売日後に行われるスペシャルLIVEにご招待!)
初回限定盤B
CD+DVD2枚組 / KICS-91679 税込3,500円
【CD】全13曲
【特典DVD】
7月6日リリースの先行カットシングル「Z伝説~終わりなき革命~」、「D'の純情」2曲のPV収録
【初回プレス分】
イベント抽選シリアルナンバーカード封入(抽選で当選すると発売日後に行われるスペシャルLIVEにご招待!)
01. Z伝説~終わりなき革命~
先行カット曲。戦隊モノの設定で自己紹介するというコミック・ソング的な印象があまりに強烈過ぎたため一部では“ネタに走り過ぎ”との批判を呼び起こしたが、こうしてアルバムの冒頭に収まると、これ以上の景気づけになる曲はないのでは?と思える。そして同時に、この曲が本作の明確なスタンス表明となっている(後述します)。(南波)
02. CONTRADICTION
うなりをあげるエレクトロなシンセベース、ももクロ史上最速のハイスピードで突っ走るハードでトランシーなナンバーだ。クールなメロディの上に乗る、自分の信じる道をアクセル全開で突っ走る思いを綴った歌詞は、常に全力ファイトでぶつかる彼女たちの姿そのもの。力強いヴォーカルを披露する、カッコいいももクロがここにある!(土屋)
03. ミライボウル
遊園地でかかっていそうな甘やか、かつハツラツとしたヒラ歌から、一転してダンサブルなサビへ、そしてブリッジではアシッド・テクノなビートにあーりんはラップを載せ、プログレ的な展開には夏菜子が情熱的なヴォーカルを載せるという、ももクロ版「ボヘミアン・ラプソディ」な、ももクロらしい過剰さにあふれためまぐるしい一曲。(高木)
04. ワニとシャンプー
「夏休みの宿題が終わらない」という、ももクロの年齢ならではの、そして“彼女達ならやりかねない”(※杏果以外)という内容をコミカルに歌い上げた一曲。それぞれのメンバーの“声の質”という面でも、一番クッキリとキャラクターが表れ、前山田健一のももクロへの愛情深さが感じられる。何が「ワニとシャンプー」なのかは楽曲を聴いてのお楽しみ。(高木)
05. ピンキージョーンズ
メジャー・デビュー2作目のシングル曲でもあるこの曲は、特撮のNARASAKIが作曲とアレンジを手がけたナンバー。アジアン・フレイバーのサウンドとキャッチーなメロディが絶妙なマッチングを見せる。サビのメロディから大サビ、ラストの上昇感の流れがとにかく素晴らしい。5人ヴァージョンでの新録は、歌だけでなくミックスもやり直しているので、シングルとの音の違いも聴きどころ。(土屋)
06. キミノアト
トリッキーなアップ・チューンが多いももクロだが、それと真逆をいく初の本格的バラード。別れをテーマにした歌詞を、センチメンタルなメロディで、5人が心を込めて歌います。バラードといっても、変にしみったれず、温かい感じが彼女らしくていい。過ぎ去りし日々に思いを馳せ、胸が熱くなること必至。つい、映画版『銀河鉄道999』を思い出してしまいました。メーテルー!!(土屋)
07. D'の純情
作詞:只野菜摘/作曲:横山克の「Chai Maxx」コンビによるシングル曲。展開自体はももクロ楽曲らしいスピーディなものだが、ゴシックさも感じるメロディと暗喩的な歌詞の入りという、ももクロ楽曲の中では異質さも感じる一曲。しかし、サビは今まさにスターダムに駆け上がらんとするももクロの勢いを感じさせる内容。ライヴ映えも抜群。(高木)
08. 天手力男
ももクロ流グローカル・ビーツ! 「ピンキージョーンズ」の作・編曲を手掛けたNARASAKIによる超変則トライバル・チューン。タブラの乱れ打ちと謎のシタール、歪んだエレキ・ギターが交錯するジャングル調のトラックと、日本神話に登場する神=アメノタヂカラオが出てくる詞世界とが合わさって途轍もなく変テコな楽曲となった。(南波)
09. オレンジノート
ももクロのライヴから感じる、その瞬間瞬間を真剣に全力で駆け抜けていく“生”の感覚。そこからはいつも「たった一度きりの/今日という魔法」という、この曲のサビを思い出す。そして、それをいま最も説得力を持って歌い、その言葉を信じさせてくれるのは“今の”ももクロなのではないだろうか。奇抜な振り付けも込みでライヴでの定番曲。(高木)
10. 行くぜっ!怪盗少女
5人での新録バージョン。早見あかりが担当していたラップを百田夏菜子が自分流に昇華し、サビでのハモリがはっきりと聞こえるようになった他、バックのアレンジもかなり細かく手が加えられるなど多くの変化が認められる。何より、メンバーそれぞれの表現力の飛躍的な向上がはっきりと分かるヴォーカル・ワークが素晴らしい。(南波)
11. スターダストセレナーデ
ブギーなブリティッシュ・ロックとフレンチ・ポップ感がミックスしたような、ハッピーなムードたっぷりのナンバー。明るく楽しく力まずに歌うヴォーカルは、5人それぞれの声のカラーがよく出ている。ラストに向かうホーンの畳み込みっぷりが、楽曲全体の前向きさをさらに高めているぞ。ももクロのストーリーはこれからも“希望の歌声で伝えるよ、全力で”と、まだまだ続くのです。(土屋)
12. コノウタ
音源リリースではないが、早見あかりの脱退後、一番最初に発表された楽曲。それもあって、「コノウタ/キミに届け/まだちょっとつたないんだけど」というサビをはじめ、全体から、ももクロとあかりんとの友情を読み込んで涙してしまうのは僕がファン故でしょうか……。それを差し引いても、ももクロの軽やかな熱血さをアップ・テンポなサウンドに織り込んだ名曲!(高木)
Bonus Track
13. ももクロのニッポン万歳!
小西康陽に“一番好き”と言わしめた(本誌8月号参照)前山田節炸裂のぶっとんだ楽曲。「ももいろクローバージェット」で日本中を飛び回り、都道府県の名物をひたすら歌っていく……のだが、終盤の被災地の応援で、これが単なるおバカソングではないということに気付く。冒頭の「Z伝説」は5人になった本人たちが苦難を乗り越えるという設定の曲で、それをライヴで初披露したのは仙台。つまり、『バトル アンド ロマンス』は、頭から終わりまで一枚まるごと3.11以降のニッポンを勇気づける作りになっているのだ。震災以降の音楽表現で、これほどストレートに、しかも重苦しい意味を持たせない応援方法は他になかったのではないかと思う。その意味でも、本作は2011年のJポップにおける最重要盤のひとつと言っていいだろう。(南波)