ROCKETMAN(=
ふかわりょう)のプロデュースによるガールズ・ユニット“COSMETICS”が新メンバーを迎えて再始動。新曲「LOVE IS ALL II〜これからはじまるstory〜」を配信限定で7月7日にドロップする。“ハウス・ミュージック×ポップス”というフォーマットをさらに進化させたこの曲は、ROCKETMANの存在を改めてクローズ・アップさせることになりそうだ。また、8月4日にはこの楽曲も収録されたROCKETMAN名義のベスト・アルバム『thank you for the music』もリリース。その前に聴いておきたい重要な一曲だ。
――「LOVE IS ALL II」は新生COSMETICSの第一弾シングルになるわけですが、どんなテーマで制作された曲なんですか?
ROCKETMAN 「恋愛にたとえると、ひとつの恋が終わったあと、次の恋に進もうとする瞬間ですね。それがいまのCOSMETICSの状況にも重なるんじゃないかなって」
あやな 「すごくいい曲で、感動しました。これならがんばれる!って思ったし、この曲を自分たちで歌えるのがホントに嬉しくて」
ひなこ 「じつはこういうクラブっぽい曲とは無縁だったんですけど、新しいジャンルの曲を歌えるのが楽しかったです」
なるみ 「1日20回くらい聴いてます(笑)」
ROCKETMAN 「3人にはROCKETMANの情報がほとんど行ってなかったから、この曲によって最初の握手ができたんだと思います。歌詞についてはそれぞれに感じ取ってくれればいいと思うんですけど、僕のなかでは何となく、思いの強いフレーズがあって。後で話したら、そこは(メンバーの)3人も一致してたんですよ」
あやな 「“あたりまえのものなんてなにもない/出会ったことが奇跡と信じたい”っていう歌詞なんですけど、“そうだよね”って素直に思えたというか。普段はあんまり意識してないんだけど、出会いってホントに奇跡みたいなものだと思うし」
ROCKETMAN 「ひとつひとつの出会い、つながりを強く感じながら生きていきたい、っていうことですよね。この3人にも、それをちゃんと理解しながら活動してほしいと思うんですよ。人だけじゃなくて、たとえば可愛い食器とかカーテンを見つけるのも“出会い”なんですよね。そういう出会いを重ねることで、その人の世界が作られていくっていう。そこはCOSMETICSの活動を通して出していきたいところですね」
――音楽的な部分ではどうですか? ROCKETMAN 「僕がハウスのDJをやってますから、そこが軸になってくるとは思います。ただ、そこまで未来を用意していないというか、どうなるかわからないってところを楽しんでいきたいんですよね。毎回、4つ打ちである必要もないと思うので」
――なるほど。ちなみにメンバーの3人は、COSMETICSでどんなことをやってみたいですか?
なるみ 「私はCOSMETICSのオリジナル・ブランドをやりたいです。たとえば化粧品だったり」
ROCKETMAN 「……彼女はちょっと、ビジネスの目線が入ってるんですよ(笑)。まあ、“COSMETICS”ですからね。欲を言えば化粧品のコマーシャルとかあったらいいなとは思いますけど」
ひなこ 「たとえばSMAPさんみたいに、それぞれがいろんなことがやれたらいいなって思います。タレントだったり、お芝居だったり、アパレルだったり」
ROCKETMAN 「……いまの話はもう、僕の許容量を超えてます(笑)。あやなさんは?」
あやな 「“女の子同士でカラオケに行ったら、必ずこれを歌う”っていう曲があるんですけど、COSMETICSがそういう存在になれたらいいなって。カラオケに行ったとき、履歴に<LOVE IS ALL II>が入ってたらすごく嬉しい」
――同世代の女性に支持されるガールズ・ユニットが目標ですね。 ROCKETMAN 「それは自分の意識のなかにも反映されてますね。アイドルっていうと、どうしても男性ターゲットっていう印象があると思うんですけど、女性に憧れられて、支持されるグループっていいなって思うので。もちろん、男性にも聴いてほしいんですけど」
――ROCKETMANの楽曲って、女の子に似合うような気がします。
ROCKETMAN 「どうなんでしょうね? でも、このなかでいちばん女の子っぽいは、じつは僕だと思うんですよ。4人で映画に行ったとして、最初に泣くのは僕だと思う(笑)」
あやな・ひなこ・なるみ 「え〜?!」
ROCKETMAN 「(笑)それは別にヘンな意味ではなくて、モノを作る人にはそういう傾向があると思いますけどね」
――この曲はROCKETMAN名義のベスト・アルバム(8月4日発売)にも収録されるということですが、ROCKETMANの10周年にも弾みがつきそうですね。「今年は攻めます!!」という宣言もあったし。
ROCKETMAN 「何も考えずにそう言っちゃったんですけど、自分の言葉によって体が動いてるっていう感じですね。まあ、“あくまでも芸人として”っていうのは消えないし、消すつもりもないんですけど。芸人・ふかわりょうがROCKETMANとして音楽をやってるっていう軸は変わらないですよね、これからも」
取材・文/森 朋之(2010年6月)