スチャダラパーからレーベル移籍第1弾シングル「ライツカメラアクション」が到着! ドラマ『週刊真木よう子』のエンディング・テーマとしてOA中の表題曲は、SHINCOの手によるジャジーなトラックの上で、“男子の妄想”を綴ったリリックをBOSEとANIがラップするスウィンギンなナンバー。気になる今後も含め3人に話を訊いた。 「こっちの準備ができないと面白いのができなさそうっていう」(ANI)
「スチャダラの制作は時間がかかるから、そうなると他のことをやる余裕がなくなっちゃうんだよね」(BOSE)
「タイミングも重要だよね。今は時間があるからできるっていうのもある」(SHINCO)
そう話すように、“ぱっとやって終わり”ということができないために、客演よりもじっくりと作れるコラボの形に収まるようだ。
「あと、スチャダラは人見知りグループだから(笑)。たとえばリフを弾いてもらって、“それ格好良すぎるからダメ”とか普通は言えないんだけど、The Hello Worksの場合、友達的に仲良くもあったし、それが気兼ねなく言える状況で共作できたから、去年、一年間を費やせるだけ刺激的だったんだよね。その流れで今回のシングルも、
塚本(功/g)くんと松田くん(浩二/key)に参加してもらって」
(BOSE) 新作「ライツカメラアクション」は、リミックス/リカットを除く純然たるシングルとしては実に10年ぶりとなる作品。ここ最近の作品で顕著だった、“モノの見方/思考法”的なリリックではなく、久々にストレートな“スチャ的物語”で構成されたリリックも印象深い。言い方は悪いが「文句を言わない」リリックだ。
「でも、“文句言い”な部分は抜けてないよ(笑)」(SHINCO)
「基本それありの、その土台の上でやるっていうのは前提になってるけどね。ただ、今回はドラマ(『週刊真木よう子』)のエンディング・テーマでもあるので、表向きはサラッとさせつつ」(BOSE)
「大人のズルさを身につけてね(笑)。ドラマの内容も暗い話が多いから、暗いラップで、平日の深夜にテレビを観てる人をドヨーンとさせることもないし、せめて最後は“真木よう子可愛かったな〜”ぐらいの曲にしようと」(ANI)
「“真木よう子、彼氏いんのかな〜”って(笑)」(SHINCO)
「そして真木よう子のグラビアを切り抜いて、自作のエロ本編集人に(笑)」(ANI)
「92〜93年のNYヒップホップみたいなのも久々に良いかなって。かつ、ありそうでない感じは狙ったかも」(SHINCO) というトラックも穏やかに鳴り、BOSEの歌っぽいフロウが印象的なフックと相まって、全体としてポップな印象が強い今作。しかし、最高にポップなのはANIならではのユルめなフロウが炸裂した〈♪どーも。いや、おげんこ〉という部分だろう。
「ハハハ、懐かしい感じだよね。昔のANIって感じでスゲー面白かった。少し前に
『5th Wheel 2 The Coach』をリマスターしたんだけど、聴いたらANIがバカすぎて(笑)」
(BOSE) 「スゲーぐったりしたもん(笑)」
(SHINCO) 「そういうのも忘れてたから入れてこうと。あれを求めてる層もいるから。これからもっとヒドくなるよ(笑)」
(ANI) さて最後に、待望のアルバム、リリース時期だが、「これからだね。曲はちょこちょこ作り始めてるけど」(BOSE)、「年内? 年明け? 再来年?」(SHINCO)、「ま、中年たちが頑張っておりますので」(ANI) と、あくまでマイペースなスチャダラパー。今から期待してますよ!
取材・文/高木晋一郎
【スチャダラパー出演イベント】
“グループ魂の秩父ぱつんぱつんフェスティバル”
●公演日:08/06/21(土)〜22(日)
●会場:秩父ミューズパーク野外ステージ
●開場:11:00 /開演:13:00
●6月21日(土)
向井秀徳アコースティック&エレクトリック
JAPAN-狂撃-SPECIAL
グループ魂
●6月22日(日)
スチャダラパー
怒髪天
グループ魂
【スチャダラパーCM楽曲提供】
6月5日からオンエアが開始された、宮崎あおい出演、風とロックの箭内道彦ディレクターによる東京メトロ 副都心線開業開業告知CM「開業告知篇」「急行運転篇」に、スチャダラパーが書き下ろした新曲「Good Old Future」が起用されています。東京メトロのウェブサイトでCMがご覧になれます。気になる方は 東京メトロ公式サイトをチェック!