現在のサンディエゴ・シーンを代表する“硬度と密度”が詰まった4人組、スリーピング・ピープルが来日!

SLEEPING PEOPLE   2008/01/08掲載
はてなブックマークに追加
現在のサンディエゴ・シーンを代表する“硬度と密度”が詰まった4人組、スリーピング・ピープルが来日!
 2005年にTemporary Residenceよりファースト・アルバム『Sleeping People』を発表し、ここ日本でも大きな話題をさらった、サンディエゴ生まれの4人組ポスト・ロック・バンド、スリーピング・ピープル。セカンド・アルバム『グローイング』発表に伴い、国内盤リリースを手掛けるSTIFF SLACKの招聘によって、初の来日公演を果たした。精巧に隙間なく構成された楽曲へ、生バンドならではのグルーヴを与えていく圧巻のステージ。多くのオーディエンスを魅了した彼らのバックボーンは?




 メジャーの流行とは距離を置いた現代のUSロック好きにとって最重要地点がカリフォルニア州サンディエゴだ。強靱なサウンドのバンドを吐き出し続けるその地から登場した最新注目株がスリーピング・ピープルであり、セカンド・アルバム『グローイング』を持って来日公演を果たした。女性ギタリストのJoileah Maddockも含むツイン・ギターの4人組による硬度と密度の高い、変拍子に満ちたサウンドは聴き手をグイグイ巻き込んでいく。そんなライヴ前にギターのKasey Boekholt、Joileah、ドラムスのBrandon Relf、ベースのKenseth Thibideauに話を聞いた。





──そもそも、どういうふうにグループは結成されたのですか?

Kenseth「2002年ごろ、僕以外の3人で結成されていて、2003年にサンディエゴに引っ越してきた僕が加わって4人になったんだ」
Joileah「私たちはみんな、友達だったの。レコード屋で働いていた友達を通じて知り合って、Kaseyとスタジオに入ってセッションしたところから始まった感じ」


──スリーピング・ピープルの音を聴いて思い浮かべるのはスリントトータスといった、いわゆるポスト・ロックと言われる音なんですが、そこらの影響はどうなのですか?

Kasey「2001年くらいはスリントやトータスといったインスト・バンドに影響を受けていたよ。中でも今、バトルズに参加しているメンバーのいるリンクスが好きだった」


──メンバーそれぞれの音楽の原体験を教えてもらえますか。

Kasey「最初はラップ(笑)。ロックで最初にエンジョイできたのはデフ・レパードの<プア・サム・シュガー・オン・ミー>。インディペンデントなバンドで一番最初に気に入ったのはスリントだね。ギターを始めたのは16歳くらいで、ワシントンDCに住んでて冬になるとスケート・ボードが出来なくて、メタリカのコピーを始めたのが最初」
Brandonレッド・ツェッペリンだね。ジョン・ボーナムに憧れてドラムを始めた」
JoileahTOOLスマッシング・パンプキンズ……それからナイン・インチ・ネイルズ。ママに一生懸命“ライヴに行かせて”ってお願いしても“ダメ”って言われるくらい子供の頃よ。ギターを始めてからはトータス」
Kenseth「最初にギターを始めたときはアイアン・メイデンやメタリカをコピーしたりしていたね。一番影響を受けたのはやっぱり、メタリカかな」





──最後に、個人的にはサンディエゴのシーンがとても気になるんですが。

Kaseyピンバックや解散しちゃったけどホットスネイクスみたいな90年代からのシーンは間違いなく脈々と続いている。ただベテランが多いから、もっともっと無名の若手が出てきたらおもしろいのにな、と思う。自分たちももっと面白くしたい、と頑張ってるよ。ちょうどバンドも5年になるし、新しいチャプターを迎えたようで、変わっていく手ごたえがあるんだ」



取材・文/大鷹俊一(2007年12月)
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
[インタビュー] ソウル&ファンク・ユニットMen Spyder 初のEPを発表[インタビュー] KMC 全曲O.N.Oによるビート THA BLUE HERBプロデュースの新作
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015