スケールの大きな才能と高い技術を持ち、まだまだ成長しそうなシンガー・ソングライター。今年3月にすばらしいファースト・アルバム『MATOUSIC』をリリースした竹内アンナが、早くも新しいE.P『at FOUR』を完成させた。
J-WAVEのキャンペーン・ソングとして「SAISON CARD TOKIO HOT 100」で9月から流れている「Love Your Love」をはじめとする新曲3曲に加え、高校時代に作ったという「Sunny day」、そして『MATOUSIC』の看板曲のリミックス版「I My Me Myself(Schroeder-Headz Remix)」の5トラックを収録。ママズ・ガンのアンディ・プラッツとの共作曲「Striking gold」も話題の『at FOUR』をめぐって話を聞いた。
余談だが、僕が竹内アンナを知ったきっかけは、EP『at ONE』リリース時の
当サイトの記事 をたまたま読んだことだった。そこにリンクが貼ってあった「Ordinary days」のMVでひと耳惚れ。以来ずっと愛聴してきて、この日は念願の初インタビューだった。
――アルバム『MATOUSIC』から半年後のリリースですが、ツアーが中止になって浮いた時間を有効活用した、とかですか?
「いえ、もともとリリースは9月に予定してたんです。ちょっとずれて10月になりましたけど、アルバムを出してすぐ、もう次の曲を作り始めてました。〈Sunny day〉は高校生ぐらいのときに作った曲ですけど、〈I My Me Myself〉のリミックスを除いた3曲がアルバム完成以降に作った曲になります」
――「Sunny day」は音もアコースティックだし、明らかに手触りが違う曲だなと思ったんですが、古い曲なんですね。
「ほかの曲がわりと盛り盛りなので(笑)、一個アコースティックな曲がほしいよね、っていうところから昔の曲を引っ張り出してきました。ライヴではちょこちょこやってたんですけど、今の自分だったら使わないメロディや言葉遣いが面白いなと思って、作った当時の香りみたいなものは残しつつ、コード進行とか奏法はガラッと変えて作り直した感じです」
――どのへんを変えましたか?
「サビはわりとそのままですね。英語の入れ方とかも今だったらしないかも、みたいな箇所があります。ちょっと英語は減らしました」
――曲の作り方も今とは違ったでしょう。
「高校生のときはパソコンも持ってなかったし、機械も得意ではなかったので、ギター・コードで作ることが多かったんです。でも今はパソコンで完結させることもできるし、ほかの機材を使ったりとか作り方に幅が出てきたので、そういう部分を活かしつつアップデートできたかなと思います」
――現在の曲の作り方は、竹内さんが自宅である程度作り込んだデモをプロデューサーの名村武さんと一緒にブラッシュアップしていくのが基本ですよね。
「基本はそうです。まだまだ勉強中なんですけど、とりあえずできるところまで、最低限イメージは伝わるようにデモを作って、参考音源を添えて名村さんに送って、その後は一緒に意見を出し合いながら作っていく感じです」
――どこから作り始めますか?
「作りやすいのはメロディからです。それからトラックを作って、ギターを最後に入れることもあります。ただ、そのパターンばっかりだと曲が似てきちゃって煮詰まっちゃうので、パソコンを使って、音源やドラムのパターンを探しながら、こういうビートでこれぐらいのテンポの曲を……みたいな感じで始めることもあります」
――「Love Your Love」は竹内さんらしいポジティヴなメッセージが詰まったすてきな曲ですね。
「J-WAVEのタイアップとして書き下ろした曲なんですけど、いただいたテーマが音楽愛であったり、前向きでポジティヴなメッセージを、ということだったんです。それを念頭に置きつつ、世の中的にもこういう時期なのでなるべく明るく、しかも背中をドンと押すんじゃなく寄り添うような曲を作りたいなと思って作り始めました。タイアップがあって生まれた曲ではありますけど、書いている内容はもともと書きたいと思っていたことだったので、すごくいいチャンスだったと思ってます」
――タイアップは過去にもありますが(ドラマ『有村架純の撮休』主題歌に「RIDE ON WEEKEND」を書き下ろした)、お題ありきで曲を作るのは得意なほうですか?
「わたしは好きです。何もないところから自分の好きなように作るのももちろん楽しいんですけど、お題があるおかげで生まれる新しい発想もやっぱりあるから。この曲はとくに、いつ言おうかな、どういうふうに形にしようかな、って思っていた気持ちに、いい出口を与えてもらえたなって思います」
VIDEO
――ラップ・パートの“傷や地図は強さと誇りの証だと”のくだりがトラップによくある3連のフロウになっているのが、意外性があって面白いです。
「これは名村さんの教えで、“ワルいやつらはだいたい3連”っていう(笑)。それを刷り込まれて、ずっと“3連……3連……”って思ってたので、今回入れました(笑)」
――ワルさを出したかったんですね(笑)。最初に聴いたとき、歌詞を見ていなかったせいもあってラブ・ソングかなと思って聴いていたんですが、“ほら今だってこの歌に 出会ってくれてありがとう”の一節で突然こっちを向いてくれたというか、“あなたのことだよ!”と言われたような気がしたんです。“今、ここ”で起こっていることがテーマだと気づかされるみたいな。
「それが狙いです(笑)」
――まんまと狙いどおりに。
「そうなってくれたらいいなと思って、そのひとことを付け加えました。この曲はどう受け取っていただいてもよくて、ラブ・ソングとして捉えることもできるし、好きなもの、好きな人、好きな景色、好きな音楽、なんでもいいんですけど、その“好き”を嫌いにならないでねって伝えたかったんです。今まで自分が積み重ねてきたものを否定してしまうのは何よりも悲しいことだから。なので自分にも言い聞かせてるし、聴いてくれた人にも届けばうれしいなと思って、最後にギュッと対面する感じを出したんです」
――最後の“教えてあなたの「好き」を”もとてもいいと思いました。というのは、僕がひとの好きなものの話を聞くのが好きなので。たとえばオタクが推しについて語るのを聞くみたいな。
「わたし、いくらでも話せますよ(笑)!」
――今の推しは?
「幅広くいすぎて自分でも収拾つかなくなってきてるんですけど、『アイドリッシュセブン』が大好きで、逢坂壮五くんというキャラをたいへん推しております。めっちゃかわいいんですよ。いつもベッドの横にポスターを貼って、目覚めがよいようにしてます(笑)」
VIDEO
――『アイドリッシュセブン』、好きな人多いですね。いろんな人から聞きます。
「元はゲームなんですけどアニメもあって、もうすぐ第2期が再開するんですけど(※10月4日から)、男性ファンもいるし、ぜひ見てみてください。仕事をしてる人にはかならず刺さる言葉がたくさんあって……って本気で話し始めるとどんどんそれちゃうんですけど(笑)」
――いつかあらためて“竹内アンナの推し”というテーマでお話聞かせてください。
「推しの健康と幸せがあればわたしは幸せです」
――今日ここに来る途中で、胸に「推ししか勝たん」と書いたTシャツを着た女の子を見ました。
「わかる! とてもわかる(笑)」
――竹内さんはひとの好きなものの話を聞くのは好きですか?
「もちろん。好きなものについて話してるときって、その人がすごく輝いている瞬間だと思うし、うれしそうなのを見てるとわたしもうれしくなるし、いいことしかないんですよ。わたしも好きなものについて胸を張ってしゃべれるようになりたいし。好きなものを素直に“好きだ”って言うことって意外と難しいじゃないですか」
――ちょっと恥ずかしいですよね。
「でも言わなかったら伝わらないし、言うことで起きるいいこともきっとたくさんあると思うんです。すごくシンプルなことですけど、自分の“好き”を信じること、“好きだ”って言うことの大事さをこの曲では伝えたかったんです」
――僕も積極的に言っていこうと思います。ベース・ラインがひじょうにかっこいい2曲目の「Striking gold」はアンディ・プラッツとの共作ですけど、竹内さんは彼のバンド、ママズ・ガンのファンだったんですよね。
「普通にファンで、CDやサブスクで聴いてましたし、去年の来日公演もお客さんとして見に行きました。せっかくだからとCDを買って列に並んで一緒に写真を撮ってもらったんですけど、その写真をSNSに上げたら、たまたまママズ・ガン側の関係者の方が見つけてくださって、“よかったら一緒にやりませんか?”ってお話をいただいたんです。こんなことあるんだ! ってびっくりしました」
――すごいですね。具体的にはどんな作り方を?
「基本、メールのやりとりです。最初にこちら側から“こんな感じの曲を作りたい”っていうデモをいくつかと“ママズ・ガンのこの曲が好きです”みたいなのを送って、しばらくしたらアンディから“こんなのどう?”みたいなデモが返ってきて、それがほぼ今、曲になってるのに近いもので、“これこれ! こういう曲です!”ってなって。そこにメロディを追加したり、コードをちょっと変えたり、ギターを入れたり、実際のやりとりは3回ぐらいでした。お互い言いたいことは全部送りあう音源に入れるみたいな感じで、すごくいいコミュニケーションがとれたなと思ってます」
――「Striking gold」は日本語にすると“金鉱を発見する”とか“大儲けする”とか、比喩的には“運命の出会い”といった意味合いですよね。タイトルはどっち発ですか?
「最初からアンディがつけてくれてて、デモのサビで“Striking gold”って歌ってたんです。聴いたときにすごく印象的な言葉だったし、せっかく一緒に作ってるので、この言葉は残したいなって思いました。あと、“Striking gold”は直訳すると確かに“金を掘り当てる”みたいな感じですけど、曲を聴いたらそれこそ今おっしゃったとおり“運命の人と偶然に出会う”とか、そういうストーリーが浮かんできて。そのインスピレーションはこの言葉からもらったので、そのまま生かす形で作っていきました」
――サビの英語の部分は全部アンディのデモにあった?
「いえ、“Striking gold”以外は全部わたしです。全体的にはデタラメな歌詞というかスキャットに近いスタイルでメロディを歌ったもので、“Striking gold”だけはっきり歌ってたんです。それはやっぱり耳に残ったし、あとアンディがデモでコーラスも歌ってくれてて。今まで録音物には男声コーラスの曲がなかったので、これも生かしたい、と思ったのも残した理由のひとつですね」
――なるほど!
「わたしひとりだったら絶対に湧いてこなかったアイディアが詰まってたんですよ。コードの使い方だったり、“このイントロからこっちに行くんだ!”みたいな驚きもいっぱいあって。一緒にできてすごくうれしかったし、本当にすてきな曲になったと思います」
――僕もそう思います。歌詞のストーリーもいいし。
「アンディとはinstagramのDMで何度かやりとりしたんですけど、すごく優しいんです。でもけっこうゆるいから、情報公開前にストーリーで音源流しちゃったりもしてたんですけど(笑)。まあ、イギリスと京都の風みたいなのをどっちも感じてもらえたらうれしいです」
――イギリスと京都の風(笑)。
「この言い方だと湿っぽいかな(笑)」
――3曲目の「+imagination」はどう読むんですか?
「“+”は読まないで“imagination”です」
――でも“+”をつけていることには当然、意味がありますよね。
「意味はふたつあって、ひとつは、日々の生活に想像力をプラスしていこう、ということです。それともうひとつ、〈imagination〉って曲名がいっぱいあるので、検索したときに見分けやすくするためという意味もあります」
――ほほう、賢いですね。
「タイトルを決めるときは一度検索してちょっと工夫してみるようにしてます」
――「Be My Baby」にしないで「B.M.B」とか。
「そうです(笑)。サブスクで検索するとバーッといっぱい出てきちゃうから、すぐわかってもらえたほうがお互い親切かなと思って」
――おっしゃるとおりです。バスドラ四つ打ちでシンセが効いていて、ピアノのフレーズはラテンっぽくて、全体としてはハウスなんですかね?
「これはわかりやすくて、わたしがハウスにはまっていたときに書いた曲です。だからサウンド感も“これがいいです”って名村さんに言って“もっとゴリゴリにしてください!”みたいな感じで(笑)」
――歌詞の韻が印象的です。“imagination で証明しよう”の冒頭からそうだし、ラップ・パートの韻もかなり複雑で、このラインではお尻に入れた音をこっちでは頭に入れたりとか、パズルっぽくなっていますよね。
「たしかに。けっこう言葉を詰め込んでるんですけど、歌ってて気持ちいいかどうかみたいなことはすごく意識して言葉を選びました」
――韻にはどれくらい意識的に取り組んでいますか?
「やっぱり洋楽の影響が強いこともあって、韻は知らず知らずのうちにすごく気にしてると思います。あとやっぱり韻があると歌ってて気持ちいいので」
――構成も凝っていますが、この曲に限らず竹内さんの曲には基本的に要素盛り盛りのものが多い気がします。
「そうですね(笑)。好きなものいっぱい詰め込んで、“あれもやりたいです、これもやりたいです”みたいな。詰め込みすぎたり順番を間違えたりするとゴチャッとしちゃうんですけど、そこを名村さんがきれいにまとめてくださるんです。“それそれ! わたしが言いたかったのはそれなんです”みたいなことが多くて勉強になります」
――この曲の“成り下がりにけり”とか……。
「えへへへ。これは単純に言葉の音数が足りなかったから“けり”って入れたら面白いかなっていうのと、俳句の影響なんですけど」
――俳句の影響?
「テレビ番組の『プレバト!!』(MBS系)が家族みんな好きでよく見るんですけど、俳句のコーナーを見て興味を持ったんです。俳句って17字でどれだけのことを言えるかとか、逆に言わなくていいことをどれだけ削ぎ落とせるか、みたいなところが醍醐味じゃないですか。わたしの曲の作り方もメロディ先行なので、使える文字数が決まってるって意味では通じるところがあると思うんです。この3字でこの韻を踏みたいとか、いろいろ制限があるんですけど、それって俳句と似てるなって気づいて。そうか、制限があるからこそ自由にいろいろ遊べるんだなって。それから歌詞に大きな変化がありました。俳句に詳しくはないんですけど、知れてよかったなって思います」
――「Love Your Love」の“引き寄せたる運命”も“た”のひと文字を入れて音楽的に響かせていますもんね。
「あ、そうか。それは全然意識してなくて、今気づきました(笑)」
――「Sunny day」の話は最初にしましたが、これ編成はどうなっているんですか?
「アコギは使ったのは全部で3本、重なってるのは2本ですね。あとはパーカッション。最初はアコギだけでやろうとしてたんですけど、2番から何かほしいね、ってなってパーカッションを加えました」
――ギターは全部竹内さん?
「はい。難しかったです……(笑)」
――“Arrangement: 名村武”となっていますから、名村さんがアレンジして、竹内さんはギタリストに徹したんでしょうか。
「わたしが作ったベーシックなのを聴いてもらってアレンジしていただくんですけど、どの曲もそのアレンジのし方がけっこうグイッとくるんで、“えっと、これわたし歌いながら弾くんですか……”みたいなのはよくあります。“小指痛いんですけど”“テーピングしとけば大丈夫”みたいな。弾かないっていう選択肢はないんだなって(笑)。なのでレコーディングではすごく鍛えられます」
VIDEO
――「I My Me Myself(Schroeder-Headz Remix)」(※上記のリンクはオリジナル・ヴァージョン)は歌以外ほぼ完全に入れ替えたような感じに聞こえるんですが、どうなんでしょう?
「(渡辺)シュンスケさんに完全にお任せしたのでわからないんですけど、ベースと鍵盤は録り直してると思います。あとは元からある音なのかな?」
――それでこんなに原曲と印象が違う出来になるんですね。
「じつは“Schroeder-Headz & 竹内アンナ”でいくつかライヴをする予定だったんですけど、それが全部なくなっちゃったんですよ。でもライヴに向けてデモを用意していたので、そのなかのひとつがこのリミックスの元になりました。それがめちゃくちゃかっこよくて、お蔵入りはもったいない、なんとかみんなに聴いてもらえないか、っていうところから、今回“ぜひ入れましょう”という話になりました。デモをアップグレードしてくださった感じです。原曲はわりとパワフルなんですけど、シュンスケさんにアレンジしていただいたら“えっ、この色気どっから来てるの?”みたいな。こんな大人っぽさが出せる曲だったんだって、自分でも気づかなかった自分の曲の一面を知ることができました。これはクラブで爆音で聴きたいですね。(小声で)行ったことないんですけど」
――(笑)。前から行きたいって言っていますよね。
「今年行くつもりだったんですけど、こんな感じになっちゃって、少し先延ばしになってしまいました」
――この曲は比較的英語が多いですが、竹内さんの曲は英語を上手に使っていますね。発音も文法も意味のつながりも違和感を覚えることがほぼなく、安心して聴けます。
「5歳までしかいなかったのでネイティヴ・スピーカーではないんですけど、曲を作るときはまず自分が聴いて気持ちいいと思えるか、踊れるか、楽しいか、みたいなことをすごく大事にしてるんです。そうじゃないと聴いてくれる人にも伝わらないと思うので。だから自分がちょっとでも“ん? ここちょっとおかしいぞ”って思ったところはわりとザクザク消したり、直したりしてます」
――英語とカタカナ英語もきちんと区別して歌っていますよね。
「カタカナ英語のところは絶対カタカナで書くようにしてます。英語でしっかり歌うところは英語表記。それは自分のなかで区別してます。“coffee”って歌うときと“コーヒー”って歌うときは表記も違うんです」
――さっきおっしゃったとおり、言葉をかなり詰め込んでいるのにそういう感じがしないのも好きなポイントなんですが、歌詞はそうとう練って詰めているのでは?
「何回も歌ってみて、不自然だと感じたところは直していくっていう地道な作業ですね。歌詞をはめてみたはいいけどうまくいかない、みたいなときは、無理やり変なところで切ってみるっていう強硬手段に出るときもあれば、潔く変えちゃうときもありますけど、とにかく自分のなかの違和感は絶対に残さないようにしてます」
――アウトプットにはインプットがつきものですが、メロディやサウンドはほかの曲から得るものがあるとして、作詞の参考にする、たとえば好きな本などは?
「最近はあんまり読めてないんですけど、森見登美彦さんと瀬尾まいこさんがずっと大好きです。とくに森見さんは言葉遣いがすごく独特なんですけど、彼のリズムがあって、トントンと読めちゃうんですよね。言いたいことはシンプルなんだけどこの人にしかない言い回し、みたいなのがすごく参考になります」
――竹内さんの作詞でもリズムは重視していますものね。
「あと、景色が浮かぶかどうかもすごく大切にしてますね。言葉をあまり重複させないとか。これも俳句からきてるんですけど、この言葉があればこの景色は絶対浮かぶでしょ、とか、この展開は絶対わかるでしょ、っていうのがあれば、その分、別の言葉が使えるというか」
――今回ヴィジュアル・イメージがちょっと変わった感じがしたんですけど、何かあったんですか?
「わたしも変わったなって思いました(笑)。アルバムを出して次の作品ということもあって、新しいスタートではないですけど、雰囲気をガラッと変えていけたらいいね、っていうのはありました」
――ファッションにはこだわっていますよね。
「お洋服は大好きですね。このお仕事をし始めてからおしゃれな方にお会いすることが増えて、そういう方から刺激を受けたり、一緒にお店に行ったり、すごく楽しいです」
――11月には東名阪の3ヵ所でアルバム『MATOUSIC』のツアーがありますね。春にソロとバンドで2本予定されていたツアーの仕切り直しになります。
「やっとアルバムの曲をライヴで聴いていただけるので楽しみです! 当初はバンド公演の予定でしたが、全部ソロ公演になりました。バンドでの配信ライヴも後日予定していますので、みなさんにはソロとバンド、両方見ていただけるかなって思っています」
取材・文/高岡洋詞