Vシネマの帝王による初の冠番組『竹内力、始めました』放送開始!

竹内力   2016/04/27掲載
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俳優・竹内 力の新たな魅力を引き出す番組『竹内力、始めました』が映画・チャンネルNECOで4月28日(木)から放送される。うす曇りの池袋駅前からスタートする初回放送は、番組ヒット祈願の護摩修行をするために大本山神瀧山清龍寺不動院へ。ほとんど利用したことがないという電車に乗るために、1人でPASMOを購入し、自動改札に戸惑いながらも初体験に挑戦する竹内 力の素顔に触れられる企画だ。午前から夕刻まで続いたロケを終えたばかりの彼に話を訊いた。
――本日は初体験連続のロケ、お疲れさまでした。竹内さんはスタッフだけではなくロケ中にすれ違う一般の方にまでくまなく心配りをされるやさしい方だなあというのが撮影に同行させて頂いて、一番の感想です。
「俺はやさしいんじゃないよ、やらしいの(笑)。普通にしているだけなんだけどね。やさしいかな? 仕事は楽しくないと嫌じゃないですか? だからどんどんオヤジギャグを言ったり、現場は明るく楽しくしていきたいね。仕事場は楽しい場所なんですよ。自分が主役じゃないときは出しゃばらないんで、またちょっと違うけど、そういう雰囲気作りはしているつもりですね」
――なるほど。竹内さんのコワモテのイメージ、いわゆる『ミナミの帝王』での“萬田はん”のイメージとはちょっと違いますね。竹内さんの新しいイメージ、それも明るくてやさしい一面が伝わる良い番組になるはず、と期待しています。
「視聴者のみなさんにとっては、そうかもしれないね。『ミナミの帝王』の萬田銀次郎役はVシネマで一番当たった役だし。でも法律用語は全く覚えてないし、セリフを喋ったそばから忘れていくんだよね(笑)」
――ロケに同行させていただく中で、男女を問わず年配の方がうっとりと竹内さんを見つめていることが多々あって“スターだなあ”とあらためて感じました。
「最近CSで放送されるVシネマを観てくださっているみたいで、ファン層も広がってますね。トークショーをやるとお年寄りとお子さんが増えているのを感じてます。俺はコワモテだけど、ある意味ヒーロー役を演じているからファンレターなんかも頂きますよ。業界の中でも俺よりも若いプロデューサーから一緒に仕事をしたいと言ってもらえたり、ありがたいね」
――『竹内力、始めました』は初めての冠番組ですね。
「俺も時代に合わせていかないと、ついていけなくなるくらい芸能の世界もいろんなことが変化してると思ってます。もちろん、番組は選んで出演してますけど、最近はバラエティも解禁して。そういう意味で、この仕事のオファーが来たのは非常に嬉しかったね。単純に自分の素の部分をいくら出してもOKってことだし。でもさ、出すぎたら打たれちゃうよね(笑)。視聴者のみなさんに飽きられたら終わりでしょ? そういう中で、戦略をたてて攻めて、戦っていかなきゃいけないんだよ」
――竹内さんの発想はまるで経営者、実業家のようですね。
「ビジネスマン的だとよく言われます。実際、芸能の世界の友達はそんなに多く作らないですから。芝居の話なんかは、各々演技者で答えがあるわけじゃないし。友人は実業家や経営者がほとんどですね、世の中をよく見ている。まぁ、飲み方も派手ですけどね(笑)」
――昨年は初めての演歌シングル「桜のように / 別れても離れても」をリリースされていましたが、この番組だけではなく、制作や芝居のお仕事は初めての連続ですよね。"初体験"がお好きなんですか?
「〈桜のように〉は亡くなった親友への想いを込めた曲です。彼のことを想って書いた詞を山本譲二さんのプロデュースで、吉 幾三さんに曲をつけて頂きました。友人のいる、全てのみなさんに聴いてもらえたら嬉しいですね。……そうね、初体験は好き。常に刺激が欲しい。マンネリ化はダメですねえ。この番組もいろいろなことにチャレンジさせてもらえそうで、すごく楽しそうだったということがオファーを受けた一番の理由ですね」
――それでは、30年以上に渡る俳優生活で、初めて映画に出演された時はいかがでしたか?
「最初はこんなのでお金もらっていいのかな?!……だったなあ。要するに働いていて、すごく楽しかったんですよ。これでお金がもらえるなんて、まったく良い仕事だって思った。ただ、そうは上手くいくものではなくて(笑)それだけではメシは食えず、バイトしたりもあったね」
――演じることには興味があったんでしょうか?
「興味なかったよ!(笑)声をかけてもらって、突然始まった。昔、地元で甲斐バンド矢沢永吉さんとかの曲を演奏するコピー・バンドのヴォーカルをやっていて、文化祭の延長線のようなステージになら上がったことはあったけど。俺は、芝居なんて全くしたことなかったから自信は無かった。歌を唄うのとは、全然違うことだしね」
――俳優初体験の時に“楽しい!”と思われたことがずっと続けていきたいという原動力として現在まで続いていらっしゃるんでしょうか?
「そうだね、でも芝居をすることが楽しいっていうよりも、撮影現場ですね。演じることよりも、制作それ自体が楽しいんですよ。俺には、仕事場が楽しいと思えたことが初めてだったんだよね。そしてほかにやりたいことが思い浮かばなかった。照明が煌々と焚かれて、真夜中の山で大人数が集まって“よーい、スタート!”……変だもん(笑)。今だって思うよ、俳優って、芝居って変な商売だよね。時代劇なんていい大人がカツラかぶって、大真面目にやっているんだよ? 日常じゃありえないだろうし、笑われちゃうよ(笑)。でも、その一方で芝居、演じること自体については特別なこととは感じていなくて。たとえば消防隊員も、警察官もその制服を着ると変身するんだよ。みんな何かを抑えてその役を演じているんだと、全ての人は役者だと思っています。スーパーでレジ打ちしているお姉さんだってどこかしら、何かしらを演じているはずだと思いませんか? 本当の自分の考えていることや思っていること……人間だもん、きっとその職業にそぐわないことだってあるはずでしょう? だから、人間にとって演じることはそんなに難しいことではないんだと思うよ。その反面、一生俳優で食べていくことは難しいことだけどね」
――だからこそご自身でプロダクションを興されて、Vシネマの制作など現場を作り、守り続けられたということですね。
「そうだね、走り続けてきた。自分が俳優として出演していなくてもいいんですよ、作品に携わっていられればいい。自己満足かもしれないけど作ることが好き。だから作るためにどうしたらいいかってことばかり考えてる。企画すること自体が好きなんだろうね。例えば、さっき別の取材でインタビュアーの方が“この番組の決め台詞はありますか?”って質問をしてくれたんだけど、“仮面ライダー、変身!”じゃないけどさあ(笑)この番組にとって、とてもいいアイディアをくださったなと思っていて。今度のスタジオ収録の時に検討してみようと思ってるんだ。こうやって作品を作っていくんだよね、それがとても刺激的。制作の現場でスタッフ、若い子の言うことだって馬鹿にしちゃいけないと常に思っています。誰が、どんな場面で良い意見を出してくれるかわからないんだよ」
――この番組で絶対にやってみたいこと、やりたくないことはありますか?
「まだわからない。でも俳優は文句を言えない仕事だから、実際にやって欲しいと言われれば、どんなことでも楽しんで出来ると思う(笑)」
取材・文 / 服部真由子(2016年2月)
映画・チャンネルNECO
『24時間、竹内力!!!』
www.necoweb.com/neco/sp/riki/
4月28日(木)21:00〜29日(金)21:00


[放送ラインナップ]

『力説』#1〜10(各5分)
竹内 力自身による作品解説番組を各作品放送前にオンエア。

『竹内力、始めました』#1(30分)
記念すべき第1回目の放送では竹内 力が番組の成功を祈願して護摩修行に初挑戦。

『映画酒』#4(30分)
メインMCは石倉三郎。舞台は、映画好きが集まるとある屋台。多彩なゲストと酒を酌み交わしつつ、新作映画や映画・チャンネルNECO放送作品を紹介。

『DEAD OR ALIVE 犯罪者』
監督: 三池崇史 / 1999年
新宿・歌舞伎町を舞台に、哀川 翔、竹内 力共演で男たちの争いを描いた三池崇史監督によるハイテンション・バイオレンスアクション。新宿署の刑事、城島(哀川翔)は、歌舞伎町で起きた中国人マフィアとヤクザの抗争事件と現金強奪事件にただならぬ匂いを感じ、署内の圧力に逆らいながら調査を開始する。捜査の中で浮かんできたのは、龍(竹内力)と呼ばれる中国残留孤児三世。彼は日本の裏社会の頂点を目指し、台湾マフィアと手を組もうとしていた……。

『バトル・ロワイアルII 特別編 REVENGE』
監督: 深作欣二, 深作健太 / 2005年
社会現象にもなった『バトル・ロワイアル』の続編。撮影中に急逝した深作欣二監督に代わり、息子の深作健太監督がメガホンを取った。 近未来の日本。BRを生き延びた七原(藤原竜也)はテロリストとなり、大人への復讐を企てる。そして東京を爆破した七原に対し、政府は新法律「BRII」を制定し、中学3年の1クラス生徒42名に、孤島に立て籠もる七原の暗殺を命令する……。

『難波金融伝 ミナミの帝王』長編版Vol.1〜5
監督: 萩庭貞明 / 1997年
トイチの金貸し・萬田銀次郎と宿命の敵との戦いを空前絶後のスケールで描いた5章からなる長編版。銀次郎に「一週間のうちに銭が入る」と断言していた小泉が自殺した。その死に不審を抱いた銀次郎は真相究明に乗り出す。だがそれは因縁の対決の幕開けだった……。

『ころがし涼太 激突!モンスターバス』
監督: 黒沢直輔 / 1988年
竹内 力の記念すべき映画初主演作。元暴走族のバス運転手と、謎のモンスターバスとの戦いを描く。元暴走族のバス運転手・高尾涼太(竹内 力)は「ころがし涼太」の異名を持つ。運転は荒く喧嘩と競馬が趣味だが、女には弱い。ある日、そんな涼太が運転するバスの目の前に麗子という美人が飛び出してきた。涼太は美人を自分のバスに乗せてご機嫌だったが、彼女はなぜか巨大な装甲車に乗った謎の男に追われていた……。

『報復 劇場版』
監督: 鈴木浩介 / 1999年
竹内 力主演のサスペンス・アクション。賞金がかけられた殺人ゲームに挑む男たちのかけひきをスリリングに描く。強盗を犯した相棒を射殺してしまった刑事の月木(竹内力)は、良心の呵責から生活が転落、ギャンブルにはまり借金まみれになってしまう。行き場の無くなった月木が最後に辿りついたのは、自分の命を賭けた「カンボジアン・ルーレット」。生き残ったものだけが報酬をもらえるという死のゲームで、男たちの執拗な騙し合いと駆け引きが幕を開ける……。

『バトル・オブ・ヒロミくん!The High School SAMURAI BOY』
監督: 宮坂武志 / 2012年
竹内 力が超ふけ顔の高校生・ヒロミくんをハイテンションに怪演したアクション・コメディ。人気オリジナルビデオのシリーズ第2弾。 16歳にして超凶暴で超老け顔の高校生ヒロミ。全国総番長になるために各地の番長を倒して回る旅に出る……。

『炎と氷』
監督: 辻 裕之 / 2004年
闇世界に生きる男たちの壮絶な生き様を描いた新堂冬樹原作の衝撃作を、竹内力主演で実写映画化。 九州・大分の地元暴走族の高校生・世羅武雄(竹内力)と若瀬勝志(宇梶剛司)は、ヤクザに見込まれ闇金融で働き始める。力で相手をねじ伏せる世羅と冷静に相手を追い詰める若瀬。炎と氷のように対象的な二人は次第に頭角を現し、ついに独立、東京へ進出し、それぞれ闇金融の経営を始める。

『仁義 頂上編』エピソード1〜2
監督: 松井 昇 / 2012年
中央の制覇を成した仁と義郎は、地方の防備強化に乗り出そうとしていた。その一つの手段として、茨城・倉持組と栃木・箕田の婚儀が行なわれるが……。
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