バレンボイムのフランスもの。没後100年を記念してのフォーレは74年のレクイエム以来か。フランクもパリ管以来となる。フォーレのしなやかな響き、フランクのドイツ的側面への描出など新たなフランク像と言えるかも。

ブルックナー生誕200年記念となるSACDハイブリッド・シリーズ。アーノンクールのブルックナー・シリーズの2作目として録音された。古楽演奏の巨匠がブルックナーをどう描くのか。ブルックナー・ファン必聴の一枚だ。

パーヴォ・ヤルヴィ、DKAMによるロンドン交響曲集第2弾は残りの4曲を収録している。本作でも入念な準備を経て、ハイドン円熟期の傑作集に取り組んでいる。前作同様ハイドンの「機知とユーモア、完璧な構成」が眼前に広がる。

ベルリン・フィル・レコーディングスが贈る小澤征爾の追悼ボックス。50年以上にわたり共演してきた小澤とベルリン・フィルによる名演の中から、特に親密な関係を結んだ80年代のコンサートを中心に収める。小澤征良、村上春樹による二大エッセイも付属。