ヴォルフガング・シュナイダーハン（vn）が自身の優秀な生徒を選抜し、ルドルフ・バウムガルトナー（vn,cond）と創設したルツェルン祝祭弦楽合奏団と初録音に臨んだ一枚。美しいアンサンブルやシュナイダーハンのソロが光るバッハの協奏曲集だ。

ヴォルフガング・シュナイダーハン（vn）がソリストとして最も精力的に活動していた30代後半に、当時最良のパートナーであったカール・ゼーマン（p）と遺したシューベルト。若々しく品格のある美しい表現は、1950年代のシュナイダーハンならではだ。

20世紀の偉大なヴァイオリニストの一人、ヴォルフガング・シュナイダーハンによるブラームス。いずれも1950年代初頭に録音されたもので、シュナイダーハンの師であるユリウス・ヴィンクラーによるカデンツァを演奏している。

40代半ばのヴォルフガング・シュナイダーハン（vn）ならではの自信と余裕にあふれる、美しく充実したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第1番〜第4番。1959年にカール・ゼーマンと再録されたステレオ全集からの一枚だ。

ヴォルフガング・シュナイダーハン（vn）による、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を収めた一枚。持ち前の美しく張り詰めた音を繊細な感覚で活かし、品格のある演奏を聴かせている。

1915年オーストリア生まれのヴァイオリニスト、シュナイダーハン。彼が11歳でコペンハーゲン・デビューした際にも演奏されたメンデルスゾーンの協奏曲と、ドイツ・グラモフォンとの記念すべき第1作となるブルッフの協奏曲の1952年の録音を収録。

オーストリアが生んだヴァイオリンの名手、ヴォルフガング・シュナイダーハンによるモーツァルトのソナタ集。いずれもシュナイダーハンにとって唯一の録音で、カール・ゼーマンのサポートのもと、品格の高い演奏を味わえる。

1953年から55年にかけて録音された13曲のモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集から3曲を収録。いずれもヴォルフガング・シュナイダーハンにとって唯一の録音で、壮年期の代表作とされている。ウィーン伝統の流れを汲む正統の演奏が魅力的。

ツィメルマンがノーヴァク、ブドニク、岡本侑也ら若手を迎えて創り上げた、ブラームスのちょっと地味なピアノ四重奏曲を録音。岡本以外はポーランド人で固め、ツィメルマンを中心に見事なアンサンブルが展開する。

ヤルヴィ、N響によるR.シュトラウス・プロジェクトの最後を飾るのは「アルプス交響曲」。R.シュトラウスのオーケストレーションの精妙さ、描写能力の驚異的な高さなど、シュトラウスの傑作のひとつだ。

リスト最晩年の大作、ピアノ伴奏つき合唱曲「十字架の道行」。宗教にのめり込んだ晩年のリストが到達した境地がここにある。シンプルにして崇高な世界が広がり、晩年ながらもその創作意欲はいささかも衰えていない。

サクソフォニスト上野の魅力あふれる一枚。初録音のソプラニーノからバリトンまで、サキソフォン族が総出。ピアノの山中、バンドネオンの三浦、そしてアンサンブルとの共演など、多彩な仕上がりとなっている。

プッチーニ没後100年を記念して制作された及川音楽事務所の若手演奏家による作品集。オペラ・アリアの名曲を中心に、珍しいピアノ作品も収録。3人の若手ソプラノ歌手とピアノ伴奏はベテランの御園生瞳、ピアノ・ソロは期待の小松原一津希が務めている。

ベルリン・フィルのメンバーとの共演をメインに構成したアルバム。ベルリン・フィルのメンバーが作曲した「巌組曲」、葉加瀬太郎から贈られた「流転の王妃」など、聴きどころ満載の刺激的な一枚となっている。

アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が10年にわたり取り組んできたショスタコーヴィチ・プロジェクトの一環であり、さらに没後50周年を記念した作品。現代を代表するチェリスト、ヨーヨー・マをソリストに迎え、二つのチェロ協奏曲を収録している。