サウス・ロンドンはクロイドン出身の歌手 / ミュージシャンであるドーニクが、イベントの〈Hostess Club Weekender〉に出演するため来日した。英「ガーディアン」誌が“マイケル・ジャクソンへのUKからの返答だ”とまで評した彼のヴォーカルとサウンドは、たしかにかつてのマイケルやプリンスを思わせるものがある。それも「ヒューマン・ネイチャー」から「ユー・アー・ノット・アローン」のMJに連なるような柔らかな声だ。その一方で、西アフリカのシエラレオネで活躍した巨匠エベネザー・カレンダー(1912〜1985)は叔父にあたるというから、まだまだアイディアの引き出しを持っていそうだ。現在、25歳の新人ながら豪華な制作陣も参加したデビュー盤について話を聞いた。
――クロイドンにはブリット・スクール(The BRIT School for Performing Arts and Technology)もあるけれど、ひょっとしてジェシーもあそこ出身なのかな? というのも、あなたはローラ・ドックリル(詩人 / 作家)と共作しているけれど、ローラはジェシーとも一緒に書いているよね。それでアデルやローラと同じく、ジェシーもブリット・スクールに通っていたのかな? って思ったんだけど。