女の子から日本は元気になる――メジャーに殴り込み! 地下セクシーアイドル、ベッド・イン

ベッド・イン   2016/07/26掲載
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 バブルに抱かれた2人の激マブが、ついに天下を取りに地下からカチコんだ! ……あえぎ声を交えながらバブリーな口調で明るく下ネタを繰り広げるギルガメっぷりに惑わされるも良し、踊らされるも良し。そそり立つトサカ前髪や目もくらむようなボディコンをハイ・カロリーと敬遠するのは絶対禁止! バブルを知らない子供たちも一緒に踊って楽しんで、日本を元気にしてしまえ! メジャーでもブレイク間近のベッド・イン、益子寺かおり(おみ足担当)と、中尊寺まい(パイオツカイデー担当)に話を訊いた。
――メジャー・デビューおめでとうございます。2000年代以降あまり見かけなくなった、ケバく着飾った女の子がやりたい放題に振る舞う姿がステキだなと応援していました。
かおり 「はぁ〜ん♡ サンクスモニカです♡」
まい 「いや〜ん♡ マンモスうれPですぅ〜♡」
――先日のおギグでも感じたのですが、今回のアルバム『RICH』も含め、ベッド・インの作品は決して過去の焼き直しではなく、今の音楽だなという印象があります。
まい 「そうですね。私たちはバブルをリアルタイムでは体験していないっていう事もありますが、バブル文化が心の底からDAISUKI!だからこそ、あからさまなモノマネはしたくないんです。どういった音色やビートが当時っぽいのか、というところはたくさん勉強してきたつもりなんですが、それをそのままに表現するのって面白くないんじゃないかなぁ、と。なので、ナウでヤングないまの若い子たちにもしっかり響くような、けど、どこか懐かしい音作りを下半身でチンキングしながら心がけてます♡」
かおり 「当時の作品が好きだからこそ、先人の方々に敬意を払いつつも、それを超えたオリジナルのものを作ることを目指しているんです。サウンドやメロディは当時を彷彿させるイキフンを心掛けつつも、私たち自身がそれぞれバンド畑出身ということもあるので、そこも武器にしつつ、楽曲はあえて当時の焼き直しにはならないようにしています。なので、当時を知ってる方、当時を知らない人たち両方の下半身のポケベルが鳴っちゃう作品に仕上がっていたらEな……と思いながら作りました!」
――おふたりは、それぞれバンド活動をしてこられたミュージシャンですもんね。
かおり 「ベッド・インを始める前から、曲がりなりにもお互い10年以上バンド活動をヤッてきたので、おギグも含め、特に音楽に対しては自分たちなりのこだわりを持って真摯にムキ合ってますね。ウチらがこれまで培ってきたものとして、ロックが根本にあるので、憧れのバブル時代のサウンド、現代性のあるビート、この3本柱をおっ勃てた“ボディコンロック”を掲げて活動をしています!」
まい 「ボヨヨンロックじゃないですゾ♡ なんつて(笑)。ただモノマネをすることよりもパンク精神のもとで、いろんなものを取り入れて新しいモノを作り上げてイかないと今の時代は観ていただけない、と思っていますね」
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――なんでバブルだったんですか?
かおり 「もともとお互い昭和文化に憧れがあり、スキスキス〜だったのもあるんですが、ライヴハウスで別々のバンドで対バンしたときにアゲウチでお互いバブル顔だっていうところでビビビッときて意気投合したんです(笑)。かおりは“妖精達”、まいは“かたすかし”というバンドで活動していて」
まい 「2010年頃ですかね? 知り合ってすぐにイタ飯食べて、オケカラでターウーして、ボディコン着てジュリ扇振って“バブルごっこ”をおっ始めたんです♡ 周りの女の子が社会人になってどんどんバンドを辞めていった時期でした。それでも、かおりさんも私もバンドは続けたくて。お仕事をしながらバンドも真剣に活動していきたいっていう気持ちが一緒だったんだと思います」
かおり 「バンドや音楽の話から“最近のいいベッド・イン”まで……♡ 今と変わらない調子で、お酒をゴックンしながら朝まで下ネタを喋り倒してました(笑)。その流れで一緒にねるとんに行ったり♡」
――ねるとん?!
まい 「今でいうところの、合コンってやつどぇす♡ 実はそれまでそういった経験もなく、音楽とか共通の話が出来る人としかお付き合いもしてなくて。だから、私たちの“女”としてのレベルを確認しようと、どこまで通用するのか(笑)」
――恋人探しではなくて、女性としての値踏みをされに行ったんですね(笑)。
かおり 「イキ過ぎちゃってピンク・コンパニオンみたいになっちゃった日もあったけど(笑)その経験で生まれた“あうんの呼吸”が、今のベッド・インにいかされているかもしれない……! お互い好奇心が旺盛なので“なんでもやってみようよ、せっかくだから!”って感じで……今しかできないことを経験してみよう!ってモッコシモコモコ盛り上がったんだよね〜♡」
まい 「そう、その“今しかできないこと”が写真集を作るっていうところに結びついちゃったんですよ(2013年に自主制作で1st写真集「Bed In」を発表 / 現在廃版)。“エロイものこそエライ”的な深夜番組で幅を利かせていた、いわゆるセクシー・アイドルのC.C.ガールズさんやギリギリガールズさん、T-BACKSさんがDAISUKI!だったので“孫に見せられるような写真集を作りたい!”と一念勃起をしちゃったんです♡ バンド仲間にデザインしてもらったり、写真を撮ってもらったり、キャッチコピーを書いてコイてもらったり。今もその延長なんですが……そんな趣味の活動がウォンビーロングに続いてしまって今に至る感じです!」
――そして、篠山紀信さんまでたどり着いてしまった。
かおり 「そうなんです! 今回、アー写とジャケ写を憧れの篠山紀信先生に撮影いただいて……。まさかの性紀の大チン事に、ぶっとびぃ〜!」
まい 「からのサンタフェ〜ッ!でございます!」
――おふたりのバブル化は周囲のお友達にはどう受け止められたんですか?
かおり 「相変わらず好きなことを自由にやってんね、って言われますね(笑)。根本は昔と変わらないというか……私、中学時代はシノラーや“いちごちゃん”だったんです。“これ、カッコイイ!”とGスポットにヒットしたものは、熱狂的にのめり込んでしまう性分なので、自分で作った全身いちご柄の洋服とかを着て登校してました。そこからビジュアル系、メタル、パンクと発展し……網タイツを履いて髪をモヒカン風におっ勃てて高校に通ったことも。常にマイペースに、その時その時本気でリスペクトした文化を服装にも取り入れていたと思います。全部独学だったので、今見ると詰めが甘くて“わかってないな〜!”ってツッコミ入れたくなる部分が多々あってセキメ〜ンなんですが……(笑)」
まい 「私も同じですね。好きなものがあると、のめり込んじゃう。バブル文化に関しても完全にそうで、実は高校生の時からレンタル落ちVHSや8cm短冊CDを集めたり、トレンディドラマにハマったり、大学生の時にはバービーボーイズのカヴァーバンドを組んでたりしたので、きっと友達も“ブレないな”って思ってくれてると思います……下ネタも好きでしたし(笑)。けど、どのタイミングで何をかっこいいと思い始めるか分からないので、ヤりつくした!と思ったらボディコンを脱いでマイクを置く日が来るかも知れません……次は“TKだっ!”って目覚めてシャギー入れて金太郎ファッションし出すかもしれませんし……その時は、時代と寝ていこうかなって思ってます♡」
――“バブル・オフ”したときのファッションやメイクもやっぱり大事ですもんね。
まい 「実生活では確実に二度見されちゃいますからね、残念ながら(笑)。ボディコン文化は本当にかっこいいと思っていて、心からタカビ〜でマブいおねえさまたちをリスペクトしているんですが、ちゃんまいは現代でもモテたいし、チヤホヤされたいんです!(きっぱり)その時は割り切って、現代のモテも取り入れています。ロンモチで自分が良しとしたものだけですけどね」
かおり 「ファッションだけに限らないですが、周りにどう思われても自分が本当に好きなものを自分の意思で選ぶということはオン・オフの時でも大事MANにしてますね。気持ちの部分では、バブル・オフとオンの差はウチら的には無いんですよ。ステージの上にいる時、ステージを降りた時にかっこよく見えるものはやっぱりそれぞれ違うから、TPOに合わせて自分たちがDAISUKI!なもの、自分らしくいられるものを身に着けているんです」
――なるほど。ただの物まねに終わらないように心がけていらっしゃることも踏まえて、おふたりがかっこいいと思うことを間違いなく、若い世代の人たちにも伝えようとしているんですね。
まい 「バブル文化が心底スキスキス〜なんですけど、当時を知らないだけにその気持ちだけで突っ走ってる気もしていて……外国の方が“豆腐”みたいな漢字を入れ墨しちゃうのと近いんじゃないかなって(笑)。ただ、その時代を知っている方々に嫌悪感を抱かれるようなことだけはしてはイケナイと思って活動してます」
かおり 「常にバブル時代を生きた方々や当時を知っている方々にも敬意を払いつつも、自分たちなりの生き様を“ボディコン反逆同盟”を通じて体現していけたらいいな、と思ってます!」
――メジャー・デビューが決まって、今後はどんな活動をしていきたいですか?
まい 「きゃーの♡ そうですねえ……ヤりたいことは尽きなくて乾く暇もないっていうか♡ ちゃんまいはトレンディドラマを作りたいって思ってて趣味でひたすら脚本を書いていたりするんですけど……あとはBMWよりハケ水車に乗ってみたいとか……♡」
かおり 「音楽活動はロンモチで軸にしつつも、当時みたいな番組企画もやってみたいですね。『ドキッ!女だらけの水泳大会』もやってみたいし、ひな壇ギャルもやりたいし……夢がMORI MORI〜♡」
まい 「結局、一番大事MANにしていきたいのは、ギルガメ魂なんです。あまり、懐古主義的な発言はしたくないのですが、昔は規制も緩かったし、世の中もそれを許せる度量があったと思うんです。いまはなかなか難しいと思うけど、ウチらもスレスレのところにブッ込んでイキたいな、と♡ 放送事故のような存在でいたいんですよね。テレビで映しちゃいけないものを見るとドキドキするじゃないですか! 具を見せるわけじゃなし、パンチラぐらいはやらかして、ムスコ君の性の目覚めになればいいな♡」
かおり 「ウチらのことをどんどんいやらしい目で見てもらって、日本をスケベでデ〜ハ〜な国に戻して、みんなの下半身のムスコ君も上向きにしていきたいですね♡ ロンモチで景気も一緒にネ♡」
まい 「やまだかつてない欲しがる声をいただけたら、ひと肌もふた肌も脱いじゃうかも……♡」
――妹分とかできたら面白そうですね!
かおり 「実はそれも前から少し考えていて……♡ AKB48さんに対抗して、いつかメンバーを増やす野望はあります! 目指せ“B.C.G”みたいな♡ あと、全国各地に“ベッド・イン支部”を作って、ジュリ扇普及活動とかしてもらうとか……(笑)」
まい 「おギグでは、ウチらのマブがベッドメイキングガールと名乗って登場してくれるんですけど、もっと研究生みたいな感じで妹分が増えたら楽しいですね! 女の子を元気にすることが、日本を元気ビンビン物語にする近道だと本気で思っているので。最終的にはウチらはベイエリアの億ションを手に入れると……」
――でも、そこでSGを弾いてそうですね(笑)。
まい 「100%So!かもね!(笑)パーティもせず、ナニをヤりたかったんだ、あいつは……ってなりますよね、きゃははは! でも、音楽業界にはSHOW-YAさんみたいなステキなパイセンもいらっしゃいますし、どんな形になってもギターとのチョメチョメはずっと続けていきたいと思っています……ていうか続いてしまうでしょう」
――おギグに集う性徒諸クンには女性も多いですよね。おふたりに憧れる皆さんへバブル・オンに重要な武器、愛用のヘア・スプレーとリップを教えていただけますか?
まい 「男子性徒諸クンもロンモチですが、最近、同性の性徒諸クンが増えておギグにバブル・オンして来てくれるのは本当にマンモスうれPですね♡ お気に入りのヘア・スプレーは言っていいのかな?……ケープだよね?!」
かおり 「うん、シコシコいろいろ試したんですけど、ケープが今のところお気に入りだよね〜」
――いろんな種類が出ていますが、ケープのどれでしょう?
かおり 「チンカチンカにかたまるスーパーハード……♡」
まい 「おっ勃て前髪はちゃんまいの命なので、実は浅草までマニアックなスプレーを買いに行ったりだとか、いろいろ試してみたんですが、C.C.ガールズさんもCMされてたケープに落ち着きました♡」
かおり 「中折れした時とかに、何度も勃て直したりするんですけど、ケープは何回ぶっかけても白くならないの……あは〜ん♡」
まい 「ケープのCMのお話がきたらどうする?!……なんて夢がMORI MORI♡ おそらく日本で今一番ケープを使っている“なんて勃ってアイドル”だと思うんですよ!! たまにブッカケすぎて飛んでる虫が死んでますから!! ケープさん、お仕事のご依頼はこちらまで〜♡(パイオツを揺らしながら)」
――じゃあリップは?
まい 「ちゃんまいはやっぱり青みピンクが好きなので、YSL(イヴ・サンローラン)♡」
――かおりさんは赤いリップですよね。
かおり 「私はシャネルやYSLの赤も使うんですけど、勝負の時はゲランのルージュパレットを2色混ぜて、自分に合った理想の色味を作ってます。マットな朱色がかった赤でデ〜ハ〜に♡」
取材・文 / 服部真由子(2016年7月)
ベッド・イン 祝! “RICH” 発射記念ツアー 〜そこのけ そこのけ バブルが通る〜
2016年11月3日(木・祝)北海道 札幌 COLONY
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年11月5日(土)新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年11月12日(土)広島 BACK BEAT
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年11月13日(日)福岡 DRUM SON
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年11月19日(土)愛知 名古屋 RAD HALL
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年11月20日(日)大阪 FANJ TWICE
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年12月4日(日)宮城 仙台 HOOK
開場 17:00 / 開演 17:30
3,500円(別途ドリンク代必要)
※一般発売日 9月17日(土)〜

2016年12月18日(日)東京 赤坂 BLITZ
開場 16:45 / 開演 17:30
4,000円
※一般発売日 9月17日(土)〜
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