Crystal Kayの「恋におちたら」をはじめ、BoAやEXILEら多くのアーティストに楽曲を提供している坂詰美紗子。彼女がミニ・アルバム『恋の誕生日』でメジャー・デビューを果たした。楽曲のクオリティの高さを裏付けるように、リード曲「恋の誕生日」は女性ソロ・アーティストとしては史上最高の全国FMラジオ36局のパワープレイ数を獲得!
ポップス、ジャズ、クラシックと幅広い音楽を吸収し、同時にピアノを引き続けてきた彼女。その中でも特に興味が深かったソウル・ミュージックのサウンドに乗って、さまざまな恋愛模様が描かれた『恋の誕生日』について話を訊いた。 Crystal Kayのヒット曲「恋におちたら」をはじめ、BoAやEXILEら多くの楽曲を手掛け、胸キュンを誘うメロディ・センスで注目を浴びる坂詰美紗子。ミニ・アルバム『恋の誕生日』でメジャー・デビューする彼女は、物心つく頃からピアノに触れ、オリジナルのメロディを奏でていた“ナチュラル・ボーン・シンガー・ソングライター”だ。
「小さな頃からピアノを即興で弾いたり、アニメの曲を覚えてアレンジするのが大好きでした。初めての作曲は幼稚園の頃、ピアノ教室の作曲コンクールに出たのがきっかけ。まだ言葉もおぼつかない頃だから、作詞はもう少し後なんですけど(笑)」
音楽好きの一家に育ち、幼い頃からポップス、フュージョン、クラシックとあらゆるジャンルを聴いてきた。なかでも彼女の心を強く掴んだのがソウル・ミュージックだった。
「中学の頃はモータウンやノーザンソウルが好きで、高校生になると80〜90年代初期のブラック・ミュージックにはまって。ミックス・テープをいっぱい買って、
ボビー・ブラウンや
テディ・ライリーのプロデュース曲をよく聴いてました。さらに学校では吹奏楽部でクラリネットを吹いて、ピアノも毎日弾いてたから、私ってホントに音楽が好きなんだなあと思ってました」
そんな音楽漬けの学生時代を送った彼女にとって、作曲はごく日常的な行為。日記を書くようにメロディと詞を綴るスタイルは、当時も今も変わらない。ミニ・アルバム『恋の誕生日』に収録された楽曲も、たとえばこんなきっかけから生まれていたりする。
「男友達が夜の12時すぎに電話をかけてきて、“今から彼女に会いに行くんだけど、毎日会いたいって言うからたいへんなんだよ〜”って言うんです。でも私にとって、彼の彼女はサバサバした女性だから、すごく意外で。“あっ、これってツンデレじゃない?”と思って(笑)、電話を切った後に速攻で〈ツンデレ〉という曲を書き上げました」
思わず「あるある!」とうなずいてしまうエピソードだが、彼女の歌にはこんなシーンがいたるところにちりばめられている。タイプじゃないと思っていた男の子に運命を感じ、恋心がスパークする瞬間を歌う「恋の誕生日」。恋するあまり、昔の彼女にまでヤキモチを焼いてしまう乙女心を歌った「ファーストキス」。ちょっといじっぱりで不器用で、そして恋に一途な女の子の姿が、彼女愛用のヴィンテージ・エレピ“ウーリッツァー”の音色を生かしたソウル・ミュージックに乗って描きだされる。
「私自身がざっくばらんな性格をしているせいか、私の曲には男の子ウケのいい、すごくモテるタイプの女の子はあんまり出てこないんです(笑)。これからも私は歌で女の子を応援していきたいし、みんなの胸にまっすぐ届く曲を作っていきたい」
ソウルへの深い造詣とメロディメイカーとしての資質、そして旺盛な創作意欲を備えた坂詰美紗子。「いつでもどこでも作曲したいから、ポーチに入るくらいコンパクトな機材があればいいのに」と笑う彼女はやっぱり、生まれついてのシンガー・ソングライターだ。
取材・文/廿楽玲子(2008年5月)
【坂詰美紗子 ライヴ情報】
2008/06/07(Sat)
浜松 ザザシティ中央広場 ミニライブ
会場 : ザザシティ 中央広場
2008/06/08(Sun)
タワーレコード名古屋パルコ店インストアライブ
会場 : タワーレコード名古屋パルコ店 西館1F特設ステージ
2008/06/13(Fri)
middle & mellow meetin’ vol.4
会場 : Ucess The Lounge
2008/06/14(Sat)
イオン旭川西ショッピングセンター ミニライブイベント
会場 : イオン旭川西ショッピングセンター1Fセンターコート
2008/06/15(Sun)
イオン苫小牧ショッピングセンター ミニライブイベント
会場 : イオン苫小牧ショッピングセンター専門店1Fセントラルコート
2008/06/21(Sat)
タワーレコード新宿店インストアライブ
会場 : タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
※詳しくは
オフィシャル・サイトでご確認を。