MASS-HOLE 「そうですね。KINGPINZのアルバムにMac Ass Tigerが参加して。その後、このなかで一番若いMIYA da STRAGHTのライヴを観て、ヤベェなと思ったところから曲を録ろうということになり、その話が派生して、その2人がメンバーとして加わったのがFOUR HORSEMENなんです」
MASS-HOLE 「そういうことになりますね。あと補足すると、僕ら2人との違いはもう一つあって、MIYA da STRAGHTとMac Ass Tiger、そして、バックDJのSIN-NO-SKEは長野市在住なんですよ。長野市には、松本市とは異なる長野市独自のヒップホップの土台があって、毎月みんなでやっているパーティもあるし、2人はそこで育てられたんですよ。だから、彼らは突然変異的に登場したわけではなく、今までも地道に活動していましたし、仮に僕らがいなくても、これから先も変わらずやり続けているであろう、そんな連中なんですよ。だって、2人とも最初観た時から自分のスタイルが出来上がってて、格好良かったですからね」
MASS-HOLE 「そうだね。長野市は県庁所在地で人口も多いですし、街もデカくて。上の世代でいうとYOU THE ROCK☆が長野市出身なんですよ。だから、その文脈も長野市には少なからずありますし、ブーンバップのゴツいヒップホップをやってるやつらもいれば、違うスタイルのやつらもいて。スタイル的に幅広いし、独自なものがあるんですよ」
DJ SIN-NO-SKE 「僕が高校生だった10数年前からずっとやり続けている〈水脈〉というパーティがあって。そのクルーにはレゲエのセレクターがいたり、ラッパーがいたり、色んな音楽が楽しめるんですけど、それを観ていたのが、Macであり、MIYAであるという」
MIYA da STRAGHT 「〈水脈〉はSIN-NO-SKEさんが加入して、今は僕とMacさんも入っているんですけど、客としてずっと観てきたこともそうですし、自分にとって身近な存在であるMacさんから受けた影響が今の自分のスタイルを作っているんだと思います」
――Macくんは昨年のUMB長野予選の優勝者でもあるんですよね?
Mac Ass Tiger 「はい。まぁ、全国大会は一回戦で負けちゃいましたけどね(笑)」
MASS-HOLE 「俺は出たのを全く知らなくて、ネットで初めて知ったという(笑)」
Mac Ass Tiger 「バトルが好きというよりフリースタイルが好きで、ノリで出てみたら上手く上がっていっちゃったという。実際、バトルで聴くラップより現場で聴くラップの方が断然格好いいですからね」