緊急事態宣言発生中の東京にて(※取材当時)、アプガ緊急会議を開催! アップアップガールズ(仮)から佐保明梨、新井愛瞳、アップアップガールズ(2)から吉川茉優、鍛治島 彩、新倉愛海、アップアップガールズ(プロレス)からは、らくの合計6名をzoomで緊急招集。ステイホームをどうすごし、これからアプガはどうなっていくのか? いろいろ聞いちゃいました!
YU-Mエンターテインメント山田(社長)「なんでこの6人になったかわかる?」
一同「えっ……?」
山田「自粛時間中になんらかの新しいことをはじめた面々ということで今回この6人にしました」
――なるほど。では、まず今日はコロナ禍の自粛期間中にみなさんどんなことをしていたかを聞かせてください。まずはアプガ(仮)の新井さんからお願いします。
新井「YU-Mが完全テレワークだったので、基本みんな家で過ごしてたんです。メンバーにもこの間50日ぶりに会ったんですよ。今まで10年アプガやってきて、そんなことは初めてでした。自粛期間中は、私は基本的に規則正しい生活しようと思ってましたね。ズルズルしてると、ダメ人間になると思ったので(笑)。これを機にダイエットしようと思って、3キロ落ちたんです」
一同「すごーい!」
新井「自炊とか掃除とかを徹底しました。料理も、今まではクックドゥーとか使ってたけど、ちゃんと醤油とみりんとかで作るようになって。作り置きにもハマり、冷蔵庫がタッパーだらけになりました(笑)」
鍛治島「料理とダイエットの両立って難しくないですか?」
新井「でも、自分の食べるものだけを作るから逆によかったよ。ただ、食べていい時間は夜8時までにする16時間断食っていうのをやったんです。寝る時間も食べる時間もきっちり決めて、体を健康にしていけばちょっとずつ体重も落ちていくのかなと思って。そしたらできたっていう」
鍛治島「参考になります!」
――次はアプガ(仮)の佐保さん。
佐保「私は、YouTubeで“さほうたチャンネル”っていうのを開設して毎日更新してたんですよ。冗談抜きで、ほとんどそれしかやってないくらいでした。最初は不慣れで、1曲撮るのに1日かかってました。起きたらセッティングに取りかかって、ご飯を部屋に運んできてもらい、食べつつ歌いみたいな感じでずっと撮影してました(笑)」
――そんな過酷だったんですか(笑)。
佐保「そうです。普通の人ならもっと早いんでしょうけど、私は機材系がとにかく苦手で。今は慣れてきたら何曲か撮れるようになってきたんですけど。もともと、普段から家でカラオケタイムみたいな感じで歌ってたんです。どうせならそれを見てもらおうって感じで始めて。ライヴがないのに、なんで喉疲れてるんだろうってくらいでした(笑)」
――(笑)。どんな曲を歌ってたんですか?
佐保「普段カラオケで歌うような曲だったり、みなさんからのリクエストから選んだりでした。歌いたい曲をバーっと書き出して、今日はこれにしようって歌ってました」
鍛治島「一番苦労した曲って、どの曲でしたか?」
佐保「秦 基博さんの〈朝が来る前に〉が難しかったですね。撮りながらあきらめようかと思いました(笑)。え、みんなチャンネル登録はしてくれてるんでしょうか?」
新井「当たり前です。“森トレ”(森 咲樹のチャンネル)より見てるよ(笑)」
――ちょっとちょっと、森 咲樹さんもストレッチがんばってますよ(笑)。
らく「私、ほぼ全部見てます。ドリカムさんの曲歌ってたじゃないですか。最高でした」
吉川「私も見てました。私もインスタで曲挙げてるから、話を聞いていて共感の嵐でした。でも、佐保さん上手いからめちゃ時間かけてるって聞いてびっくりしました」
佐保「あ、私は準備に時間かかってる感じです」
吉川「じゃあ1発撮りなんですか?」
佐保「間違えなければ1発です。基本的に集中力がなくなっちゃうので、1、2回で終わるようにしています」
吉川「すごーい!」
――アプガ(2)の吉川さんは?
吉川「私もステイホーム中にダイエットしてました。時間もあるし、ダイエットにはいい機会だなと思ってちょっとずつやってました。あと誕生日をステイホーム期間中に迎えたんですよ」
一同「おめでとー!(拍手)」
吉川「ありがとうございます!22歳になってバースデーイベントをおうちライヴって形でやらせてもらいました。おうちライヴは2回やって、機材がないので私のア・カペラだけみなさんに聴いてもらうって感じなんですけど、みなさんに楽しいって言ってもらえてうれしかったです。あと、SNSを充実させようと思ってインスタライヴもやってました。やっぱり自粛中も、アプガ(2)や私のことを忘れないようにって発信をがんばってました」
――やっぱりファンの人が離れちゃうんじゃないかって不安もありますよね。
吉川「そうなんですよ。アイドルの友だちと悩み相談してました(笑)」
鍛治島「不安がヤバかったです」
――そのためには、ネットで発信していくしかないですからね。
吉川「そうです、そうです」
新井「アプガ(2)は、メンバーが順番で毎日のように配信やったりしてたじゃん。おうちチェキ会も何回もやってて、衣装を変えたりコスプレする子もいてさ。服のヴァリエーションってどうやって考えてたの?」
吉川「基本自分たちで考えました。私はパジャマでやったり、私服を変えたりして」
鍛治島「そこでメンバーの個性が出るのが面白くて、あえてメンバーに相談はせずにやってました」
吉川「そしたらにーな(森永新菜)のコスプレがすごかったり、みんなどんどんハードル上げてきてこっちも工夫しなきゃってなりました(笑)」
鍛治島「なったなった。私はパパの服とか姉ちゃんのネクタイとかだったんですけど(笑)」
新井「見てて飽きないからすごいなって。私は服を選ぶのだけで半日使うんで、その引き出しがほしいと思ったよ」
――じゃあ、アプガ(2)の鍛治島さん。
鍛治島「私はプライベートだと、最近カーナビを買っておじいちゃんとお車デートとか、お車お花見もしました。お仕事面だと、音楽を極めよう週間をずっとしてました。特技の鼻リコーダーをTikTokにあげたり、あと“鍛治島音楽隊”って家にある楽器でひとりで1曲作るYouTube企画をやってるんですけど、そこでいろんな曲に挑戦したり。あと“カジスティックライブ”というアコースティック生配信をやりました。お家をライヴハウスにして配信したんです。1回目がアクシデントまみれで、スマホが発熱して3回動かなくなって」
新井「こわっ!」
鍛治島「スマホ冷やすために冷凍庫を開けたら、凍らした納豆しかなくてそれで冷やしたり泣きそうでした(笑)。でも、優しいファンの方々がコメントで盛り上げてくださってなんとかやり切りました(笑)」
――凍った納豆でスマホ冷やすのは斬新ですね(笑)。でも、音楽と向き合える時間になったと。
鍛治島「そうです。配信でみなさんに楽しんでほしかったので、ギターと歌とすごい格闘し、家族にスナフキンってあだ名をつけられながらすごいがんばりました」
吉川「あと自粛期間にかじぃと電話したら、体力維持のために走ってるって言っててすごいと思った」
鍛治島「バスケ部8年やったんですけど、当時走ってた7キロのコースを走ってます(笑)。体力が心配で走ってみたら次の日動けなくなるくらいの筋肉痛になって、そこでちょー不安になって毎日走るようになりました」
新井「わかる。私も筋トレ大嫌いなんですけど、しなきゃって考えに変わったもん」
――では、アプガ(2)の新倉さん。
新倉「私はSNSの使い方を変えました。今までツイッターとかインスタとかでは今日あった出来事を発信してたんですけど、ライヴやイベントができなくなって何を発信していこうかってなったときに、私たちの発信でみなさんに元気を与えられたらなと思ってSNSの使い方を見直したんです。まず絶対に挨拶をするって自分で決めて、朝7時に起きてすぐ“おはよう”ってつぶやくっていうのをやったら、みなさんもおはようって言ってくれるのがすごくうれしくて。それを習慣にしたら、朝きちんと起きるようになって自分の生活もよくなったんです。みなさんから反応をもらえるのもうれしくて、それからツイッターもバンバンつぶやくようになりました」
――ツイッターの挨拶で生活習慣がよくなりツイッターでも饒舌になれたと。
新倉「そうなんです。リプもじっくり読めてファンの方をたくさん知ることができましたし、それがまたファンの方が喜んでもらえるきっかけになったなって。あと、私は落書きが好きでそれにハッシュタグをつけてつぶやいたり、最近は“あみたの独り言”ってほんとに些細なこともリアルタイムでつぶやいてたら、意外とリプをたくさんいただけて。こういうことでも喜んでくれるんだと知ることができました。この期間で、自分もSNSでどう発信すればいいがわかった気がしますし、会うことはできないけどファンの方といい絆を築けたんじゃないかなと思います」
――それは大事なことですね。
新井「確かに。あと、あみたはどんなことしてたの?」
新倉「運動する機会が減ってしまったので、お風呂上がりのストレッチを習慣にしました。今までたまにやるって感じでしたけど、毎日の習慣になりました。そしたら、足めっちゃ開くようになりました(笑)」
鍛治島「あみちゃん、もともとめちゃ体柔らかいからそこを極めたってことだね」
――あと、新倉さんもこの期間に誕生日を迎えたんですよね。
新倉「ハイ。6月1日に17歳になりました」
一同「おめでと〜!」
――では、17歳の抱負は?
新倉「一人ひとりの方との出会いを大切にしたいです。私は人見知りが激しくて、人と距離を取ってしまうことが多かったんですけど、それじゃダメだなって。もっと出会いを大切にして、積極的に自分の世界を広げていきたいと思いました」
吉川「自粛中にあみちゃんの人見知り度がかなり増しちゃったと思うんですよ。友だちもたくさん作ってもらいたいので(笑)、これはアプガ(2)メンバーも全力でサポートしていきたいです」
――では、アプガ(プロレス)のらくさん。
らく「私はYouTubeにピアノの動画(“ピアノ初心者1日7時間4日間で弾けるようになるのか!?”)をアップしました。前もたまにピアノをさわっていたんですけど、プロレスの練習がほぼ毎日あって全然手をつけなかったんです。でも時間ができたので1日中ピアノを弾いてたらちょっとできるようになって、1曲全部弾けるようになったのをYouTubeにあげたんです。そしたら杉浦先生(ボイストレーナー)からピアノの才能があるって言っていただけて、練習していくところも撮ったもう1本の動画(“ピアノ初心者5日間で旅立ちの日に弾けるようになるのか!”)をアップしたんです。そこから、きちんとピアノのレッスンをしてもらうっていうのも始まりました」
鍛治島「ほんとにすごい。私、ピアノ6年間やってたんですけど、今一切弾けないですもん(笑)。らくちゃん、ピアノの弾き方が基礎とかやったことあったの?」
らく「ないです」
鍛治島「ピアノの練習方法は楽譜?」
らく「いえ、まったく楽譜が読めなくて。YouTubeにピアノの伴奏の映像があがってるのを見てやってました」
鍛治島「上から撮ってるやつ?」
佐保「それを見てる練習するの?」
らく「はい」
――ダンス映像見て振り起しするみたいな感じですね。
新井「それでできるってすごい。才能だね」
鍛治島「楽器友だちができた。セッションできるね」
らく「やりたいです」
鍛治島「あとパーカスがいれば」
新井「和太鼓できる人がいるよ」
佐保「ハイ!和太鼓ですか、やりましょう!」
鍛治島・らく「ぜひお願いします!」
――みなさん時間を無駄にせず、個々のスキルを磨いていたと。ちなみに、メンバー同士でコミュニケーション取ったりしましたか?
新井「話したりしてましたよ。そう、オンライン飲み会が流行ってるし、アプガ(仮)でやろうとしたんですよ。グループラインで“リモ飲みしよう”って言ったら“まぁながナンパしてる”ってスルーされました(笑)」
佐保「アハハハ(笑)。あ、この前6月組(6月が誕生日の佐保、古川小夏、関根 梓)で電話してたら朝を迎えました。ずっとしゃべってたら、気づいたら空が明るくなってました」
新井「何やってんのよ(笑)」
吉川「アプガ(2)は人狼やってます」
佐保「リモートでできるの?」
吉川「できます!」
鍛治島「人狼は離れててもつながってる、ってところはありますね(笑)。ほんとはアプガ全体でやりたいんですよ」
新井「私は無理(笑)」
佐保「画面だったらできるかも。特訓してほしいです」
鍛治島・吉川「やりましょー!」
新井「アプガ(2)は、ほんとに人狼好きだね」
――では、ステイホーム期間でパワーアップしたみなさんのこれからやってみたいことを聞かせてください。
新井「ステイホーム中の5月3日に、アプガ(仮)は9周年迎えたんです。その日におうちライヴの生配信をやったんです。初めて自分たちでレコーディングした映像を流したり、生でソロで歌ったりしたんですけど、そういうのをメンバーで考えたんです。9周年のありがとうって気持ちを画面上で伝えられたのはとてもよかったなと思います。内容を考えてる段階でも楽しかったし、こういう形のライヴの楽しさもわかったし、またおうちライヴをやれたらいいなって思いました」
――おうちライヴは、普通のライヴの代わりじゃなく別物ですよね。こういうライヴの楽しみ方あるよって提案みたいな感じがします。
新井「そうなんですよ。新たなライヴの形をお届けできたのが、アプガらしいなと思いました。終わったあとに、ファンの方とライン電話で感想を聞く企画があったんですけど、オーストラリアから電話をつなげてくれた方もいたんです。私たちは海外なんて1年に1回行けるか行けないかなので、こういう風にネットを通じて、全世界にお届けできたのはうれしかったです」
佐保「私は、ずっとアプガ9年間、毎週のようにライヴをやってきたので、実際ライヴができなくなってどうなるんだろう?って不安になりましたし、自分の気持ち的にもどうなるんだろう?って心配だったんです。でもみんなで配信をしたり、おうちライヴをやって、また別の楽しさを知れたんです。ファンのみんなと直接会えてはいないけど、逆にもっと近くに感じてもらえることもあったので、この先も私たちのライヴのひとつの形として、配信ライヴは残していけたらと思いました。あと、みんな別々の場所にいてもライヴできるのがわかったので、グループの垣根を越えて、アプガ(2)、アプガ(プロレス)もごちゃごちゃにしていろんなライヴを作れたらいいなと思いました」
吉川「私はこの期間で、歌って踊ってステージに立つことが好きだったんだってすごく再認識できましたね。正直、早くライヴしたいと思いました。これからライヴの形が変わっていくじゃないですか。実際どういう感じになるかわからない不安はすごくあります。でも、新しいアイドルのライヴをアプガが作って発信していけたら、自分たちの強みになると思うのでいろんなことにチャレンジしたいです」
鍛治島「やっぱりこの期間は、アプガ(2)のことも自分のこともすごく考える時間でした。もちろん寂しい期間だったけど、前向きに捉えるといろいろ学べるいい時間をもらえたのかなと思ってます。私、妄想がすごい好きで、どうやって音楽を届けられるかって日々妄想を繰り広げてたんです。ライヴができないならアプガの歌番組をどこかで作ってもらえないかな、だったらカメラでドアップで抜かれるのを極めたいなとか(笑)。ライヴがダメなら笑いや笑顔をお届けできないかな、ネットでアプガ(2)のバラエティ的な部分が活かせるものが作れないかなとか。なんなら、仮姉さん、プロレスちゃんと楽しい企画ができないかなっていろんなことを考えました。アイディアはバンバン出して、ここからは攻めの気持ちで楽しんでいけたらいいなと思ってます」
新倉「私も、これからアイドルはどうなっちゃうんだ?って不安があったんです。でもそれ以上に、ライヴができなくてもセレブレイトメッセージやおうちチェキ会とかでファンの方と一緒に楽しめることがあるんだってすごくわかったんです。新たな発見も多かったので、それを活かしてもっと楽しいアイドル活動ができるんじゃないかと思ってます」
らく「私も、おうちチェキ会や配信ライヴとかで、おうちにいてもアイドルとして幸せを届けられるんだと思ったんです。これからコロナとずっと戦っていかなきゃいけない世の中になるかもしれないですけど、新しいアイドル文化がちょっとできてきたと思うので、その新しいアイドル文化をアプガで切り開いていけたらと思ってます」
取材・文/土屋恵介