知り得る情報は“似顔絵”とBlogのみ……、謎の3人組アイドル・ユニット“COSMETICS”(コスメティックス)とは? 12月3日に「LOVE IS ALL」で配信デビューする彼女たちは、今後の活動がすべてクリック数にかかっているという驚きの“ユーザー育成型アイドル・ユニット”。そんな彼女たちの作詞・作曲はもちろん、完全プロデュースを手掛ける
ROCKETMANこと、
ふかわりょうを直撃!
芸人の活動とは別に、ROCKETMANとしてDJやハウス・ミュージックをクリエイトするふかわりょう。このたび、彼のプロデュースする3人組アイドル・ユニットCOSMETICSが、「LOVE IS ALL」というナンバーで携帯限定の配信デビュー。まずは、このプロジェクトを立ち上げたきっかけから話を訊いていこう。
「今の世の中って腑に落ちないことが多いし、正義と謳われてることがほんとに正しいのか疑問があるし、みんなで足の引っぱり合いをしてる感じがする。それは余裕のなさ、ストレスによるものじゃないかなと思ったんです。つまり、今の世の中には愛が足りない、世界が愛に包まれたらいいなって。ただ、僕がそれをいってもまったく響かないだろうから(笑)、そのメッセージを女の子が歌とダンスに乗せて届けた方が、より世の中に染み込みやすいかなと思ったんです」
だが、今のところ彼女たちの顔も名前もいっさい謎。COSMETICSは、配信のダウンロード数、YouTubeやニコニコ動画の動画再生数が増えるたびに、名前やビジュアル、活動が発表されていく、ユーザー育成型アイドル・ユニットだというのだ。
「愛が大事なんだよっていう女の子たちが、お金や権力で歌を伝えることはできないってことなんですよ。ダウンロード数、再生回数が増えるごとに今後の発表していくことにしたのは、つまりCOSMETICSが、どれだけ世の中の愛を集めることができるかってこと。彼女たちも、クリックという名の愛を求めている。それを集めることで、3人が自らをコスメして成長していくと。なのでCOSMETICSって名前にしたんです」
ユーザーのクリックが増えるたびに何かが起こる。まさに画期的なアイドルの誕生だ。実際どんな子たちなのか、今ギリギリ言える範囲で答えてもらった。
「ほんと、小田急線の登戸あたりにいそうな普通の女の子たちですよ(笑)。代官山を歩いてるような子じゃないですね(笑)。昔のアイドルは作り込まれてたけど、等身大の彼女たちで伝えられたらいいなって。どこか未完成だからこそ、みんなの愛情が注ぎやすくなるんじゃないかなとは思ってますね」
さて、「LOVE IS ALL」は、愛がすべてというメッセージを乗せた、ピアノのループが印象的な爽快なハウス・チューンに仕上がっている。
「頭2秒で“LOVE IS ALL”って歌ってるし、最初から曲の雰囲気を汲み取ってもらえるサウンドにしたかったんです。まあ3人組でハウス調だと、どうしてもPerfume的に見られるけど、そこは気にしてないんで。音はエレクトロとは違うけど、そこまで細分化して聴いてくれる人も厳密には少ないだろうし。逆に3人には、一生Perfume風って言われると思ってくれ、言われ続けてナンボだ、とは言ってますね(笑)」
とにかくすべてが未知数。それだけに、メンバーもリスナーもドキドキ感を共有していけるCOSMETICSの今後にも注目だ。
「そもそも、僕は表に出たいタイプじゃなくCDや本を作るのが好きなので、そういう意味ではCOSMETICSも作品だと思ってますね。もし僕が死んだら、3人が“私たちは、ふかわさんの作品です”と、タモさんのように言ってもらえるイメージは今から持ってます(笑)。あとは偉大なるひとり歩きをしてくれればなと。すべてを決めるのは、ユーザーの愛情次第なので、よろしくお願いします!」
取材・文/土屋恵介(2008年11月)
COSMETICS「LOVE IS ALL」配信スタート!
ビクターエンタテインメントより携帯配信限定シングルとして、12月3日にドワンゴにて先行配信!
※他配信サイトでも随時配信。