モチベーションが向上するなかでリリースされるHALCALIの新曲は、Charaの「やさしい気持ち」へのアンサー・ソング!

HALCALI   2009/02/10掲載
はてなブックマークに追加
 海外でのライヴ活動を経て、その経験が制作面にも大きな影響を与えたという、HALCALI。彼女たちのモチベーションが向上するなか、2月11日にリリースされる新曲は、Charaの名曲「やさしい気持ち」へのアンサー・ソングでもある「Re:やさしい気持ち」! 本作についてHALCALIの2人に話を訊いた。



 2007年から2008年にかけてライヴ活動を活性化。パリ、NY、シカゴなどでもパフォーマンスを行なうなど、ここにきて一気に活躍のフィールドを広げているHALCALI。
 「たまったマイルで韓国に遊びに行きましたよ……って、そんな話はどうでもいいですね(笑)。でも、ライヴに対する意識は上がってきましたよ」 (YUCALI)
 「そう、楽しみ方が変わってきた。前は決まったことだけをやってた感じなんだけど、その場でしか見せられないものを伝えたい、って思うようになって」 (HALCA)

 音楽に対するモチベーションの向上は、ニュー・シングル「Re:やさしい気持ち」にも反映されている。Charaの名曲「やさしい気持ち」をサンプリング、ふんわりと暖かい(でも、ちょっと切ない)情感をたっぷりと響かせるこの曲には、2人のアイディアとクリエイティビティがしっかり込められているのだ。
 「女性アーティストの曲をサンプリングさせてもらうのは初めてだったので、3人(HALCA、YUCALI、Chara)の声の重なり方にはすごくこだわりましたね」 (YUCALI)
 「(“手をつなごう”という歌詞の)“手”のところで3人の声が重なったら良くない? って、リリックを替えたり。大変だったけど、楽しみながら作りました。もちろん、さらっと気持ちよく聴いてくれてもいいんですけどね(笑)」 (HALCA)





 デビュー当時、脱力系ラップ・デュオとも呼ばれたHALCALI。10代女子のシニカルでキュートな目線から生まれるリリックもとても魅力的だったが、そんな彼女たちも20代になり、「Re:やさしい気持ち」のようにまっすぐなラブ・ソングもナチュラルに歌いこなせる表現力を身に付けつつあるようだ。
 「確かにこういうストレートなラブ・ソングははじめて。とにかく可愛いでしょ、この曲(〈やさしい気持ち〉)が。だから、そこに寄り添っていこうかなって」 (HALCA)
 「2人だけで書くと、こういう曲にはならないですよね。私たちは基本、毒ばっかり吐いて生きてるので。今年は自分のなかの可愛い部分を見つけたいと思います……でも、それを自分でわかってる女子って可愛くないですよねえ(笑)」 (YUCALI)


 カップリングにはオーガニック・サーフ・ミュージックのエッセンスを感じさせるトラックと「ちょっとヒネくれてて、わがままだと思われてるけど、“好きな人にだけ理解してもらえれば、それでいいよね”というテーマで書きました」 (YUCALI)というリリックが一つになった「Orange Sunset」を収録。デビュー以来、もっとも充実した時期を迎えようとしているHALCALIはいま、新しいアルバムに向けた制作に入っている。
 「シングル向け、アルバム向けってことじゃなくて、遊びみたいな感覚で1曲1曲作っていくのが楽しくて。その時々でやりたいことを積み重ねていきたいなって思います。そんなこと言ってるから、ペースが遅くなっちゃうんだけど」 (HALCA)
 「そろそろアルバム作ろうよ、って言ってから、もう1年経ってるからね(笑)。また素敵なアーティストの方々とも一緒にやってるし、私たちは楽しくやってます」 (YUCALI)



取材・文/森 朋之(2009年1月)
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015