きらめくばかりのピュアな存在感、デビュー以来、さまざまなフィールドへと活躍の場を広げている
秋山奈々。シンガーとしても鮮烈な作品を披露してきた彼女が、初の3曲入りシングル
「同じ星」を9月19日に発表する。創作意欲に溢れる“チャレンジ”が詰まった本作について、語ってもらった。
気がつけば昨日とは違った場所で、同じ笑顔で微笑んでる。そんなふうに女優として、シンガーとしての魅力を日々更新中の秋山奈々。今年4月にファースト・アルバム
『光と影のパレット』を発表したばかりの彼女が、早くもニュー・シングル「同じ星」を届けてくれた。もともと星や空が大好き。学校で写真部に入っていた頃には、空の写真を撮ったりもしていたという彼女にはピッタリのタイトルだ。
「夢を追いかけて離れていってしまった親友とか、そんな大切な相手のことを遠くから想う歌なんです。私はサビの“君がいる遠い街/この場所で同じ星”っていう歌詞がすごく好きで。遠く離れていても空を見上げれば同じ星が見えて、それで繋がっていることを感じられる。そんな幸せな気持ちを思い浮かべながら歌いました」
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満天の星空の下、思いきり深呼吸したくなるような透き通ったメロディに、彼女のナチュラルな歌声が映えるこの曲。そこには彼女の秘かな挑戦があった。
「聴くぶんにはスッと入ってくるメロディなんですけど、いざ歌うとなると急に音程が下がったり、ファルセットになったり、かなり難しい歌なんですよ。でも春にアルバムを出して、もっとその先に行きたいっていう気持ちがあったので、曲に負けないように必死でした」
曲を書いたのは彼女とは相性のいいソングライター、山本健太郎。今回はもう一曲「やわらかな痛み」を提供しているが、初めて曲を聴いた秋山が「この音は出ないでしょ〜!」と思わず怯んだバラードだ。
「でも、歌ったら出ちゃったんですよね(笑)。山本さんの歌って難しいんですが、私には合ってるみたいで。自分に入っていきやすい歌なのかな。歌詞も“なんで私のことがこんなにわかるんだろう?”って思うくらい気持ちが入るんです。私を子供の頃から見てたんじゃないかと思うくらい」
そして、もう一曲。これまた彼女にとってチャレンジングなナンバーが、
坂本真綾のカヴァー「走る」だ。作曲は
菅野よう子。ここではギター・ポップを思わせるキラめくようなアレンジが印象的だ。
「原曲を聴いたときはポップで、音が一個一個弾むような感じが伝わってきたので、それを再現しようと思ったんです。でもアレンジが疾走感がある感じに変わったので、逆にそっちに合わせて自由に歌いました。自分なりの“走る”が歌えればなって」
そんな“自由な気持ち”は、伸びやかな歌声となってシングル全曲から伝わってくるようだ。「3曲だけどアルバムじゃないかって思うくらい、いろんな色があるシングル」と彼女自身が感じているように、本作では変化し続ける彼女のいろんな面が味わえるはず。
「小学生の頃から声が低くて、ちょっとコンプレックスだったんです。でも歌を始めるようになってから、私のこの声って誰も持っていないんだな、って気づくようになって。それからは自分のチャームポイントだと思ってます。最近は最初の頃より、声を自由に使えるようになってきて嬉しいんですよ」
ちなみに現在ギターを練習中らしく、
「手が大きいので、結構コードを押さえられちゃうんですよ。初めて手が大きくて良かったって思いました」とニッコリ。またひとつ、彼女の新しい魅力が生まれそうだ。
取材・文/村尾 泰郎(2007年8月)
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※入場方法その他、詳しくは
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