――まさに名曲揃い。とにかく楽曲のアベレージが高いことに驚きました。
JUJU(以下、同) 「ホントですか!? そう言ってもらえると、苦労して作った甲斐がありました(笑)」
――前作「What’s Love?」に続き、音楽的には全方位的というか、ホントにバラエティに富んでますね。
「ええ、“俺コンピ第2弾”です。というか、前回のアルバムで味をしめたところもあるんですよね。今回は海外から曲を集めて仮歌を当てたり、いろいろ実験的なこともやってたんですよ。まあ、実際は何も考えないで“いい曲だなー”っていうのをどんどん歌ってただけなんだけど」
――JUJUさん自身が“これは新鮮だった”と思う曲って……。
「もちろん1曲目の<GIRLS NEVER GIVE UP>ですね! あんまりソニーでは聴いたことのないタイプというか(笑)、イントロのシンセサイザーを聴いてビックリしちゃって」
――確かに(笑)。ここまでエレクトロ感のあるポップスって、いままでなかったかも。
「でも、メロディはかわいいなって思ったんですよね。いままでもいろんな曲を歌ってきてるわけで──バラードやったりR&Bをやったり、かと思えばロックを歌ってみたり──その延長で考えるなら、こういう曲もアリかなって。アルバムのあとのツアーを考えても、こういう曲って絶対あったほうがいいし。あと、試聴機で聴いたときの違和感とかね。“あれ、これホントにJUJUのアルバム?”みたいな(笑)」
――BONNIE PINKさんが作詞した「37℃」(ソウルフルなメロディを持つミディアム・バラード)、RIP SLYMEのPESさんが歌詞を手掛けた「いつからか...ずっと」(80'sフレイバーを感じるロック・チューン)も印象的でした。おふたりともJUJUさんとプライヴェートで付き合いがあるんですよね?
「初めてのアルバム(『Wonderful Life』)を出してから3年になるんですけど、その間の人間関係や交流が見えてくるような。
川口(大輔)くんや清作くん(上江冽清作 / MONGOL800)なんて、もはやアリ地獄ですからね(笑)。一度でも私のアルバムに曲を書いたら、そこからずっと書かなくちゃいけないっていう」
――(笑)。でも、みなさん才能のある人ばかりで。
「すごく自然なんですけどね。川口くんの<ガーベラの花>(ボサノヴァ・テイストのオーガニックなナンバー)は、彼が自分のライヴで歌ってるのを聴いて、飲んでるついでに“あの曲、ちょうだいよ”って言って。清作君の<bouquet>(フォーキーな手触りのウェデイング・ソング)も最初は、“<愛しい>(2ndアルバム『What’s Love?』収録)の続き、やろうよ”っていう何気ない話から始まってるんですよ。これがまた幸せな曲で……。歌ってて泣きそうになっちゃいましたよ、結婚式当日の気持ちになっちゃって。ホントに天才ですね、彼は。1月にとある人の結婚式があったんですけど、そこでもちゃっかり歌わされてましたけど(笑)」
――「夜の果て」も素晴らしいですね。本当にジャズが似合うと思います、JUJUさんの声には。
「……そう言ってもらえると報われます。これはメジャー・デビューする前に書いた曲なんですよ。たぶん『凶器の桜』に楽曲を提供した直後だと思うんだけど、あの頃ってこういう曲ばっかり作ってたんですよね。ジャズにこだわって、そこに重点を置いていたというか。それは自分のアイデンティティのひとつだし、“しっくり来ますね”みたいに言われると、“あのときにやってたことも間違いじゃなかったんだな”って思うんですよね」
――アルバムのタイトルも『JUJU』だし、充実ぶりが伝わってきます。
「このタイトルは、自信満々で“JUJUです!”って言ってるわけじゃないんですよ。1stのときは“崖っぷちの人生だけど、頑張ってればアルバムが出せたりする。人生おもしろいな”ってことで
『Wonderful Life』。2ndのときは愛のことを考える余裕もできて『What's Love?』。今回はさらに1年経って、自分自身のことを考えることがちょっとできたんですよね。“いまの私ってこんな感じかな”っていうものをまとめたから『JUJU』なんです。これ以上でもこれ以下でもない、これがいまの私ですって。あ、あとね、『JUJU』ってタイトルは2010年じゃないと付けられないと思ったんですよ。今年の10月10日は10が3つも並ぶし。これは強く書いておいてください!」
――わかりました(笑)。でも、歌への気持ちはどんどん強くなってるんじゃないですか?
「そうですねえ。……もし歌うたってなかったら死んでるなって思うんですよ。たとえばひどい失恋をして、“だめだ、崩壊する”って思っても、泣き終わったら“よし、これを歌にしよう”って思える。つらいことも、“これで歌に深みが出るかも”って思えば、前に進みやすいんですよね。あとね、いつどんなときも歌ってるんですよ、私。気がつけば鼻歌を歌ってたり。だから、やっぱり歌が好きなんだと思います」
取材・文/森 朋之(2010年2月)
<JUJU Live Tour 2010>
料金:全公演 税込6,000円(全席指定)
企画 / 制作:SONY MUSIC ASSOCIATED RECORDS
●日時:5月13日(木)
●会場:札幌・Zepp Sapporo
●時間:開場18:30 / 開演19:00 ※ドリンク代別途500円
●主催:FM NORTH WAVE/マウントアライブ
●一般発売日:4月11日(日)
※問い合わせ:マウントアライブ [Tel]011-211-5600
●日時:5月15日(土)
●会場:仙台 Zepp Sendai
●時間:開場18:00 / 開演18:30 ※ドリンク代別途500円
●主催:キョードー東北
●一般発売日:4月17日(土)
※問い合わせ:キョードー東北 [Tel]022-217-7788
●日時:5月20日(木)
●会場:松山・松山市総合コミュニティセンター・キャメリアホール
●時間:開場18:30 / 開演19:00
●主催:eat愛媛朝日テレビ
●一般発売日:4月3日(土)
※問い合わせ:デューク松山 [Tel]089-947-3535
●日時:5月21日(金)
●会場:岡山・倉敷市芸文館
●時間:開場18:30 / 開演19:00
●主催:FM岡山 後援:OHK岡山放送
●一般発売日:4月10日(土)
※問い合わせ:岡山 [Tel]086-231-3531
●日時:5月23日(日)
●会場:福岡・国際会議場メインホール
●時間:開場16:30 / 開演17:00
●主催:九州朝日放送
●一般発売日:4月10日(土)
※問い合わせ:キョードー西日本 [Tel]092-714-0159
●日時:5月24日(月)
●会場:鹿児島・宝山ホール(鹿児島県文化センター)
●時間:開場18:30 / 開演19:00
●主催:鹿児島読売テレビ 後援:FM鹿児島
●一般発売日:4月4日(日)
※問い合わせ:K&Mコーポレーション [Tel]099-223-7710
●日時:5月29日(土)
●会場:新潟・新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ・劇場
●時間:開場18:00 / 開演18:30
●主催:NST新潟総合テレビ 後援:FM-NIIGATA
●一般発売日:4月11日(日)
※問い合わせ:キョードー北陸チケットセンター [Tel]025-245-5100
●日時:5月30日(日)
●会場:群馬・ベイシア文化ホール(群馬県民会館)大ホール
●時間:開場17:00 / 開演17:30
●主催:FM群馬/桐生音協
●一般発売日:4月17日(土)
※問い合わせ:桐生音協 [Tel]0277-53-3133
●日時:6月4日(金)
●会場:名古屋・愛知県芸術劇場大ホール
●時間:開場18:00 / 開演19:00
●主催:ZIP-FM/サンデ−フォークプロモーション
一般発売日:4月10日(土)
※問い合わせ:サンデーフォークプロモーション [Tel]052-320-9100
●日時:6月6日(日)
●会場:大阪・グランキューブ大阪 メインホール
●時間:開場17:00 / 開演18:00
●主催:YUMEBANCHI 後援:FM802
●一般発売日:4月17日(土)
※問い合わせ:夢番地大阪 [Tel]06-6341-3525
●日時:6月10日(木)、11日(金)
●会場:東京・JCBホール
●時間:開場18:00 / 開演19:00 ※ドリンク代別途500円
●主催:クリエイティブマン
●一般発売日:4月17日(土)
※問い合わせ:クリエイティブマン [Tel]03-3462-6969