つい自分の恋と置き換えて聴きたくなるラブ・ソング――。そんな共感度120%の歌を届けてくれるのは、10月20日にシングル
「Love Train」でCDデビューしたばかりの女性2人組ユニット、
Marin&Riena。ラップ担当のMarinは、10代の頃から楽曲制作をはじめ、卓越したソングライティング力で全楽曲の詞曲を担当。ヴォーカルのRienaは、透明感のある歌声を聴かせる一方、数々の雑誌やショー・モデルとしても活躍中だ。彼女たちは2人そろって美しいビジュアルと抜群のスタイルを兼ね備えるが、それは決して見かけ倒しのものではない。純粋に、両者の化学反応から生まれる音楽を聴いてほしい。“新しさ”と“ときめき”を持ったナンバーたちは、今後、音楽シーンの話題となる日も近いはずだ。
――お2人はまず7月に「夏の香り」という曲で配信先行デビューされていますが、その際の反響はいかがでしたか?
Marin「曲についてブログやtwitterにコメントをいただいたり、自分たちでも予想しなかったほどの注目があって。友達が携帯のメロディ・コールにしてくれてるのも、うれしかったですね」
――身近な人から遠くのファンの方まで、たくさんのうれしい反応があったんですね。で、今度はいよいよCDというパッケージでのデビュー。感慨もひとしおじゃないですか?
Marin「そうですね。配信に続いて、いよいよCDが出せるんだ! という感じです。デビューの実感も大きいですね」
Riena「先日、完成したCDのパッケージを見ただけでも2人で感動しちゃったんです」
Marin「まずは全体的に明るくポップな曲を作ろうというのがあって。最初にラップのパートを書き出したんですが、ひと目惚れの瞬間だったり、恋が始まるときだなっていうイメージが自分の中に作られていったんです」
――サビの“♪Love Train Love Train”と繰り返す部分なんかは、すっと耳に入ってくる覚えやすいメロディですよね。
Marin「そこは言葉とメロディが同時に出てきて。で、これだ!と思って、Train=電車をモチーフにしながらAメロの言葉を選んでいきました。疾走感のあるメロディが電車ともリンクしてるかなって思います」
Riena「私はこの曲を歌詞から先に見たんですけど、その時点で“これはいい、ヤバイ!”って思えるものがあって。すごく世界観が広がっていく歌詞やメロディなので、歌っていても楽しいんです。特にサビは、声を発するだけで楽しい気持ちになれるんですよ」
――ちなみに、今回のカップリングにも収録された「夏の香り」はロスト・ラブ・ソングでしたが、「Love Train」は今まさに恋が始まらんとする楽しい時期。そういうシチュエーションの歌詞って、書いてみていかがでしたか?
Marin「単純に楽しかったですね。ハッピーなノリに、何だかドキドキワクワクしてくると言いますか(笑)。あとは共感の幅がより広がるように、場所や相手がどうっていうのをあまり限定しないように気を付けたところはありましたね」
――私の個人的な尺度ですが、今回収録の3曲はどれも共感度がハンパなかったです(笑)。
Marin「ありがとうございます! 誰の日常にもあるようなことを描くことで、歌詞をリアルに想像してもらえたらっていう想いは持っていますね」
――最後にPVの話ですが、今回はユニットのカラーと同じく2人の対照的な部分を際立たせる仕上がりで。衣装にしてもソロ・シーンの場所にしても、Marinさんはクール、Rienaさんはスウィートと、本当に正反対ですよね。
Riena「そうなんです。今回はその対比をより分かりやすくしたところはありますね」
Marin「こういう風にしたら初めて私たちを知る人にも2人の個性が伝わりやすいよねっていうアイディアを出したんです」
Riena「私たち2人は聴いてきた音楽も環境も違うし、本当に全然違うものを持っているので。でも、それが一つになったときのパワーってすごいものなんじゃないかなって思うんです」
Marin「可能性はすごく感じていますね。互いが持つ核は大事にしつつ、今後もいろんなことに挑戦していけたらと思います」
取材・文/川倉由起子(2010年10月)