先鋭的な音楽とエッジーなファッションで、ワールドワイドな注目を集める韓国の5人組グループ
BIGBANGが、前作
『BIGBANG 2』から約1年ぶりのニュー・アルバム
『ALIVE』をリリース。昨年の中頃から、彼らに不測の事態が連続して起きたが、そうした要素を振り払い、しっかりと立ち上がるような力強い音楽のパワーが新作にはみなぎっている。
m-floの
VERBALが日本語詞を手がけたエレクトロなビートが炸裂する「FANTASTIC BABY」、ドイツのエレクトロ・ユニット、
ボーイズ・ノイズとコラボした「FEELING」、切なくメロディアスな「BLUE」、メロウな「BAD BOY」など、さらなる進化を遂げたBIGBANGを存分に堪能しよう。
――ニュー・アルバム『ALIVE』を制作するにあたってどんな思いがありましたか。
G-DRAGON 「去年、僕らにはいろいろなことがあって、そこからのアルバムなので、いい緊張感を持って作ることができました。メンバーひとりひとりがすべての力を注いで作ったし、完成したときは感無量でした」
D-LITE 「G-DRAGONさんも言ったように、去年はたくさんの出来事があったんです。でも、アルバムに向かってメンバーが一丸となって作れましたね。僕らを支えてくれたファンの存在が大きかったし、感謝の気持ちは強いです」
SOL 「僕たちのターニングポイントとなる、大きな意味を持つ作品になったと思います。これからさらに僕らの音楽が強くなっていく、きっかけのアルバムじゃないかなって」
V.I 「音楽的にもアップグレードして、人間的にも成長したと思います。すごくいいエネルギーが出てると思うし、自信が持てるアルバムになりました」
T.O.P 「BIGBANGの新しい魅力が詰まったアルバムになったと思います。今まで日本語の新曲は1〜2曲だったけど、今回は多くの曲を歌ったし、歌詞もより神経を使って作れましたね。みなさんに楽しく聴いてもらえればと思います」
G-DRAGON
――前作を越えるアルバム作ろうというプレッシャーはありましたか。
SOL 「もちろんそれは感じていましたが、今回は今までと違うプレッシャーがあったんです。今までは、どのようにアルバムを作ろうって悩んでいたけど、今回は自分たちの作りたい絵の枠組を描いて、それに向かって走っていったんです。それが情熱として昇華してアルバムに反映されたと思います」
――G-DRAGONさんは、(YGエンターテインメントのトラックメイカー) TEDDYさんとともに作詞作曲、プロデューサーとしてもアルバム全体に関わってますが、そこでの苦労は?
G-DRAGON 「曲作りやアレンジは、一生懸命やるぞと思ってもそんなに簡単にできるものではないので、いろんなインスピレーションを感じたり、そのときのフィーリングを大事にしてるんです。メンバーとキャッチボ−ルしながらエネルギーをひとつにして作れたので、変な苦労はなく楽しく作業できました」
T.O.P
――では楽曲について触れていきましょう。エレクトロなアップ・チューン「FANTASTIC BABY」は、m-floのVERBALさんが日本語詞を手がけてます。
T.O.P 「BIGBANGにとって一番ファンタスティックでクレイジーな曲ですね。今回僕らから直接VERBALさんに日本語詞をお願いしたんです。BIGBANGはラップの歌詞が多いんですが、今まで日本語でリズムに合わなかったことがあったので、日本で有名なラッパーのVERBALさんと一緒にやれば、もっといい曲ができると思ったんです。伝えたいメッセージが美しい日本語になったし、韓国語の発音と似ているフレーズを作ってくれたり、イントネーションを合わせてくれたり、あと言葉の字数も合わせてくれたりして、今までと、まったく違う作業ができてすごくいい経験になりました」
V.I 「もうノリノリの曲なので、衣装もピカピカだし、PVも特別な感じで撮ったんです」
SOL 「メンバーひとりひとりのビジュアルを重視して、それぞれのストーリーを感じられるPVになったのでぜひ見てください」
D-LITE
――ちなみに、最近“ファンタスティック”だったことは何ですか?
D-LITE 「韓国でアルバムが出てから、ずっとプロモーション活動をしていますが、毎日がファンタスティックですね」
V.I 「<FANTASTIC BABY>のパフォーマンスで、SOLさんのソロ・ダンスがあるんですけど、すごく上手くてファンタスティックです。見とれちゃいますね〜(笑)」
SOL (うつむき苦笑)
T.O.P 「韓国でアルバムを出したあと、最初の生のパフォーマンスがコンサート(BIGBANGの単独ライヴ『BIGSHOW』)だったんです。その瞬間がファンタスティックでしたね」
V.I
――さて「BLUE」は、切なくも温かいメロディが印象的なポップ・チューンです。この曲はどんな思いで歌ったんですか。
V.I 「歌詞の中に、“冬から春に変わる”ってフレーズがあるんですけど、寒い日が終わって温かい日が来るっていう、今のBIGBANGの心が表れてますね。それが伝わるように、そしてファンのみんなも心が温かくなるような気持ちで歌いました」
D-LITE 「恋愛の寂しくて切ない感情がすべて込められてる曲ですね。悲しいけど美しいイメージを思い浮かべて歌ったんです」
――「日本オリジナル曲「FEELING」は、スリリングでクールなエレクトロ・チューンです。ドイツのエレクトロ・ユニット、ボーイズ・ノイズが制作に参加してますね。
V.I 「そうです。G-DRAGONさんとボーイズ・ノイズがコラボした曲なんですが、この曲はヤバいです! クラブで絶対受けるパーティ・チューンです。ラップのノリがいいしカッコいいし、僕とSOLさん、D-LITEさんのコーラスの力もすごいです」
SOL
――「BAD BOY」は、男女のすれ違いを歌う、これまでになかったメロウなミッド・チューンですね。
SOL 「この曲はヒップホップやR&Bっぽい曲調で、G-DRAGONさんとT.O.Pさんのラップ、僕ら3人のヴォーカルがマッチしてますね。歌詞の内容は、悪い男というか、むしろ別れてほしいって本音の感情を歌ってます」
T.O.P 「韓国のファンに反応が良かった曲なので、日本のファンがどう聴いてくれるか楽しみです。でも、BIGBANGがバッドボーイってわけじゃないですよ(笑)」
――さて、本編ラストの「WINGS」はD-LITEさんのソロ曲で、明るく広がりのあるロック・テイストのナンバーです。
D-LITE 「この曲はG-DRAGONさんと僕で作詞をしたんです。いつも疲れる日々が続くけど、今日だけはそういう心配はなくして楽しんでいこうって歌詞を、美しいメロディに乗せたんです」
――作詞は大変でしたか?
D-LITE 「G-DRAGONさんが大枠を作ってくれて、僕が空いたところに歌詞を入れるっていう作業をしたんです。楽しんでできました」
――G-DRAGONさんから見てD-LITEさんの作詞能力はいかがでしたか。
G-DRAGON 「D-LITEと初めて歌詞を一緒に作ったんですが、これからもっと良くなると思えたし、2人で楽しくできましたね」
――さて、新作『ALIVE』には、さらに進化したBIGBANGの音楽、情熱が詰まっているように感じます。
D-LITE 「『ALIVE』には、生きている、生存といった意味があるんですが、イメージとしては、凍えていたメンバーが徐々に解凍されていくような、音楽への熱い気持ち、ステージへの渇望を伝えられるアルバムになったと思います」
――そして、5月には約1年ぶりのジャパン・ツアーが開催されます。どんなライヴを見せたいか、その意気込みを聞かせてください。
SOL 「今回のツアーは、ワールドツアーの一環として行なわれるものなんです。
レディー・ガガを手がけたローリーアン・ギブスンというアメリカの演出家の方とステージ演出を作ったり、今までのBIGBANGのツアーとはひと味違うショーを準備しているので期待していてほしいですね」
V.I 「ワールドツアーでは、BIGBANGとしてだけじゃなく、ヨーロッパやアメリカでアジアのアーティストとして力を見せたいですね。まずは日本のみなさんに僕たちの熱、『ALIVE』=“生きてる”っていうエネルギーを見せたいです」
取材・文/土屋恵介(2012年3月)
(ツアー情報)
<「BIGBANG ALIVE TOUR 2012」日本公演>●日程:5月17日(木)、18日(金)
●会場:愛知県・日本ガイシホール
●時間:18:00 / 19:00
●問い合わせ:キョードー東海 052-972-7466
●日程:5月25日(金)、26日(土) 、27日(日)
●会場:神奈川県・横浜アリーナ
●時間:(25日)18:00 / 19:00 (26日)17:00 / 18:00 (27日)15:00 / 16:00
●問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888
●日程:5月31日(木)、6月1日(金)、2日(土)、3日(日)
●会場:大阪府・大阪城ホール
●時間:(31日)18:00 / 19:00 (1日)18:00 / 19:00 (2日)17:00 / 18:00 (3日)15:00 / 16:00
●問い合わせ:キョードーインフォメーション 06-7732-8888
●日程:6月16日(土)、17日(日)
●会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
●時間:(16日)17:00 / 18:00 (17日)15:00 / 16:00
キョードー東京 0570-064-708
●日程:6月23日(土)、24日(日)
●会場:福岡県・マリンメッセ福岡
●時間:(23日)17:00 / 18:00 (24日)15:00 / 16:00
●問い合わせ:キョードー西日本 092-714-0159
●料金(全部公演共通)
席種:指定席 税込9,500円
年齢制限:3歳以上よりチケット必要 3歳未満は入場不可
一般発売プレイガイド情報
一般発売日:2011年4月28日(土)10:00〜
■BIGBANG オフィシャル・サイト http://ygex.jp/bigbang/