12月22日に、初の日本武道館ライヴを控える
東京女子流。彼女たちの高ぶる今の気持ちを楽曲に落とし込んだかのようなニュー・シングル
「ROAD TO BUDOKAN 2012 〜Bad Flower〜」がリリースされた。タイトル曲の「Bad Flower」は、5人の大人っぽく力強い魅力が全開となった、ワイルドなロック・チューンだ。さらに、「Love like candy floss」に続き、
SweetSのデビュー曲をハードなアレンジでカヴァーした「LolitA☆Strawberry in summer」、ファンキー・エレクトロ・ロックとでもいうような「ディスコード」と、カップリングも強力。勢いみなぎるシングルと、目の前に立ちはだかる武道館ライヴへの思いをたっぷりと聞いていこう。
――「Bad Flower」は、これまでの女子流にはないロックなナンバーですが、歌ってみてどんな印象がありましたか?
山邊未夢(以下、未夢) 「初のロックな曲で、今までの女子流の楽曲と違うなって気がしました。タイトルからも、ダンスも歌も“黒”って印象がして。歌詞も意味深で、また違う女子流の良さが出せた曲だなと思います」
小西彩乃(以下、彩乃) 「音程が低くて、歌声にパンチを効かせないといけない曲なので、そこが難しかったです」
中江友梨(以下、友梨) 「歌詞が難しいし、ロック・テイストで力強い歌なので、最初は、この曲調に女子流がついていけるか不安だったんです。でも、できあがりを聴くと、みんなしっかり歌えていて」
庄司芽生(以下、芽生) 「初めて聴いたとき、ワーッて何かが襲いかかってくるような勢いを感じて、“こんな勢い女子流に出せるのかな?”って思ったんです。でも、いざレコーディングしたら、気持ちよく歌うことができて。女子流の新しい魅力を出せたんじゃないかと思います」
新井ひとみ(以下、ひとみ) 「ダンスも黒い衣装でフワッてやったり、ミュージック・ビデオではトランプの中に入ってたり、この曲で女子流のできる視野が広がったなって」
――ミュージック・ビデオは、ダークで力強くて新鮮ですね。
友梨 「今回はまったく笑顔がなくてカッコいい表情なので、女子流の迫力、気迫が出せたと思います。あと、ひとみの目が大きくパカーって見開いていて、すごかったです」
ひとみ 「この曲には力強さがあるので、それに合った表情を出せたかなって」
――芽生さんの口がパカーって開いてるシーンありますよね(笑)。
芽生 「あれ、恥ずかしいんですよ〜。歌ってるときだからしょうがないんですけど、アホっぽくて(笑)。使われてて、ちょっとショックでした(笑)」
未夢 「芽生ショック(笑)!」
友梨 「そういう部分も含めて、見どころ満載のビデオになりました(笑)」
――さて、歌詞に引っ掛けた質問ですが、自分の中の悪魔が囁いてガマンしきれない気持ちが爆発しそうなときって、どんなときですか?
ひとみ 「(手を挙げて)ハイ! 空腹のときです。お腹が空いてるときはもう限界で、たまに機嫌が悪くなるんです。怒ったりはしないけど、“あー落ち着け、早く”って、自分を押し殺してます(笑)」
友梨 「“押し殺してたー”の箇所を歌ってる、めいてぃんが来ちゃうよ(笑)」
芽生 「ひとみがお腹空いたら言ってよ。目の目で歌ってあげる(笑)」
未夢 「それ見てイライラしそう(笑)」
――(笑)。ひとみさんは、お腹減って、イライラするタイプ? 黙るタイプ?
ひとみ 「どっちもです。もう早く食べたくてしょうがないんです(笑)。特におうちに帰ったときは、すぐ食べたいって意識が強くて。待ってる間に勉強してても、食べることが頭をよぎって集中できなくてダメなんです。で、ひとみのお菓子ボックスに手をかけて、“今日はこれにしよう”って食べます (笑)」
――ご飯までのつなぎを食べると(笑)。お菓子ボックスにはいっぱい入ってるんですか?
ひとみ 「でも、弟には負けます。弟は買うのが楽しみで食べなくて、どんどん溜まっちゃって。“お姉ちゃんが食べちゃうよ”って言うと“ダメダメ”って」
――弟のお菓子をこっそり食べちゃったり?
ひとみ 「いや、それはしないです」
未夢 「真面目だ(笑)。未夢んちは、お菓子を取っておくと妹に食べられちゃう。楽しみにしてたのにショック〜、です(笑)」
――メンバーのお菓子事情になってしまいました(笑)。ガマンしきれない話に戻しましょう。
友梨 「私は寝起きの機嫌が悪いんですよ。東京(女子流マンション)ではそんなでもないけど、家だと、お母さんに起してってお願いしてるのに、“無理無理。ほんと無理!”って静かに怒ってます(笑)。寝起きは悪魔が宿る瞬間です(笑)」
未夢 「未夢も寝起きかも。平日は、早く起きて学校行かなきゃなのに、起こされて“あと10分、10分”って、いつも怒られて急ぐパターンです(笑)」
友梨 「確かに未夢の寝起きはヒドいかも(笑)」
ひとみ 「ひとみも実感します。未夢ちゃんメッチャ怖くて」
――何があったんですか?(笑)
友梨 「去年の夏なんですけど、未夢をどうしても起こさなきゃいけなかったのに、未夢が完全に夢の世界で(笑)」
彩乃 「ひとみが未夢の枕元で、“未夢ちゃん!未夢ちゃん!”って起したら、未夢がガバッと起き上がって、“ひとみ、携帯踏まないで!”と言ってまた寝て(笑)」
未夢 「えー! そんなこと言ったの(笑) ?」
芽生 「うん(笑)。それでも起こそうとして、ひとみが枕取ったら“返して!”って、枕の取り合いになって(笑)」
友梨 「ひとみも “ヤバいんだって!”って必死に枕引っ張って。私たち笑っちゃったもん(笑)」
――彩乃さんは?
彩乃 「あぁちゃんは、じっとしてられないんです。立ってても座ってても、長引くと“わ〜〜〜”ってなっちゃう」
未夢 「小西、結構落ちついてる方じゃない?」
彩乃 「イヤ、小西ヤバいの、実は(笑)。例えば、卒業式でじーっとしてるときとか、ちょっと体揺らしてたりして(笑)。家でもそうで、お母さんに、“あんた、なんでじっとしてられへんねん”って言われたり(笑)。絶対、動きながら喋ってるんです」
――女子流がダンス&ボーカルグループでよかったですね(笑)。でも、「追憶」のアルバム・ヴァージョンでは、じっと動かず歌ってますよね。
彩乃 「さすがに静かなバラードでウロウロしてたらヤバいですよね(笑)」
芽生 「芽生は、夜になって眠くなってくるとダメなんです。悪魔になってバーンとなるんじゃなくて、静かになります(笑)。だから、夜になるとみんなに話しかけられても、“うん”しか答えられなくて。いつも悪いなって思うけど、でも、これ以上盛り上がったら、明日の体力がなくなっちゃうと思って」
友梨 「芽生は、朝と夜は静かだよね」
未夢 「未夢は、いつもうるさい(笑)。学校でも先生に怒られちゃう、“ベーヤンうるさい!”って(笑)。で、夜になるとさらに爆発する(笑)」
芽生 「けど、芽生も、夜、静かになる時間を通り越すとおかしくなっちゃう。違う人格が出ちゃう(笑)」
――大人しい状態を通り越すと、違う人格が出ちゃうんですか(笑)。
芽生 「ハイ(笑)」
友梨 「たまにあります。夜なのにめちゃテンションあがってて、芽生が珍しく元気だなって」
未夢 「“ワハハハ!”って笑い出すと、“めいてぃんキタ!”って思う(笑)」
――いつの日かライヴで、キラーメイの登場を期待してます(笑)。
――ではカップリングの話にいきましょう。「LolitA☆Strawberry in summer」は、SweetSのカヴァーで、原曲はR&Bテイストなミッドテンポでしたが、女子流ヴァージョンはパワフルな勢いがありますね。
彩乃 「大人っぽくカッコいい感じで、2人と3人に分かれて歌うパートが多いんですけど、揃えて歌うのをすごく意識しました」
未夢 「例えばサビは、先に3人が歌って、次に2人でって、繋がってる部分が多いので、滑らかに繋がるように意識して歌いました」
ひとみ 「この曲は、めいてぃんが頭の箇所をソロで歌うので、歌ってるとめいてぃんを思い出します」
友梨 「この曲=めいてぃんみたいなね。最後の2回繰り返して歌うところとか、聞いててすごいなって思うもん」
芽生 「結構長いフレーズなので、ここを芽生が歌って大丈夫なのかなと思ったけど、頑張るしかないと思って」
――でも、ライヴで見るたびに、芽生さんの歌声の迫力が増してるなって感じますよ。
ひとみ 「そばで見てても、最初にお披露目した頃より、めいてぃんの“自信持っていくぞ!”みたいな気持ちが、どんどん出てきてると思います」
――ひとみさんから芽生さんへの強い激励が入りました。そして、「ディスコード」は、ファンキーさとエレクトロとロック感がミックスしたようなナンバーです。
彩乃 「これも〈Bad Flower〉と同じく、力強さを意識して歌ったんです。完成形を聴いたとき、声が加工されててビックリしました」
――女子流の曲で、ヴォーカルにエフェクト入るのって初めてですよね。
未夢 「ハイ。初めてだったから、最初聴いたときは“間違ってるのかな?”って思って(笑)。でも、また女子流で新しいことにチャレンジできた気がしました」
ひとみ 「アニメ『トランスフォーマー』のエンディングになってるんですけど、歌詞を見ると、“情熱に染められていくシグナルを”とか“きらめく世界”とか、『トランスフォーマー』の世界が歌詞に詰められてるなって思いました」
友梨 「ダンスも『トランスフォーマー』っぽい、みんなが合体するような、今までやったことないステップが入ってるんです」
芽生 「それに、〈Limited addiction〉に引き続き、“タイムリミット”って歌詞が入ってて、しかも、未夢が歌ってるんです。今回はあっさり目ですけど(笑)、そこもポイントなので聴いてもらえたらなって」
――そんな隠し味も入ってたんですね。さて、12月22日の日本武道館ライヴが、じわじわ近づいてますが、最後に意気込みをお願いします!
芽生 「武道館は憧れのステージだったので、ほんとに嬉しいし、その分頑張らなきゃなって。来てくれたみなさん全員に楽しんで帰ってほしいので、武道館までのライヴを精一杯がんばって、当日は他のグループさんにはない、女子流らしいパフォーマンスを思いっきり出していきたいです」
友梨 「武道館は大きい会場だし、端から端まで、すべてのお客さんに楽しんで帰ってもらいたいので、会場全体で盛り上がるライヴにしたいです。〈Bad Flower〉は、ほんとに衝撃的な大人っぽいビデオクリップになってるので、注目です。このシングルで頑張って武道館を埋めたいです! ぜひ聴いてください!」
ひとみ 「武道館の大きなステージに負けないように、女子流は大きなパフォーマンスを見せていきたいです。ライヴやイベントで、心にグッと来るパフォーマンスをして、ひとりでも多くの人に武道館に来てもらえるように頑張りたいです」
未夢 「来てくれたお客さんに、“曲もよかったし、パフォーマンスもよかったね”っていわれるライヴをしたいので、この5人でしかできないパフォーマンスを思いっきり見せたいです」
彩乃 「今回のシングルは、武道館に向けての長いタイトルになってるけど、それだけみなさんに武道館に来てほしいって思いがあるんです。夏からのライヴは毎回その気持ちでやってるし、このシングルを聴いてもらって武道館に来てもらおうとセットで頑張ってるんです。なので、武道館は5人で力を合わせて、全力で感動できるパフォ−マンスをしたいなって。それを実現できるように、日々努力していきたいと思います!」
取材・文/土屋恵介(2012年9月)
〈TOKYO GIRLS' STYLE『LIVE AT BUDOKAN 2012』〉日程:12月22日(土) 会場:日本武道館
時間:開場 17:00 / 開演 18:00
料金:前売:5,800円(税込)全席指定
お問い合わせ:ソーゴー東京 03-3405-9999
主催:TBS
[東京女子流 オフィシャル・サイト]http://tokyogirlsstyle.jp/