2022年6月に米テキサス州フォートワースで開催された第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに出場し、史上最年少でゴールド・メダルを受賞、あわせて聴衆賞、最優秀新曲演奏賞も受賞したピアニスト、イム・ユンチャンが、新作アルバム『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》他』を2023年2月15日(水)に発表します。
イムは2018年に「若いピアニストのためのクリーブランド国際ピアノコンクール」で2位およびショパン特別賞、2019年の「ユン・イサン国際コンクール」では最年少で優勝および2つの特別賞を受賞するなど、多くの世界的コンクールに入賞してきた韓国出身の18歳。知的な演奏で世界中の評判を呼んでおり、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの決勝ラウンドの演奏動画は、900万回再生を突破しています。
新作『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」他』は、コンクール優勝後に韓国で指揮者ホン・ソゴォン率いる光州交響楽団と共演したソールドアウト公演のライヴ録音。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』のほか、光州交響楽団による2曲のオーケストラ曲、そしてイムとオーケストラによる3曲のアンコール「モンポウ:庭のおとめたち(『子供の情景』より)」「スクリャービン:2つの詩曲 作品69より第1番」「スクリャービン:3つの小品 作品45より第1番」まで、プログラム全曲を収録しています。
イムは今作について、「『皇帝』にはベートーヴェンが望んだユートピア、自由、溢れる幸福がすべて詰まっています。その精神を聴衆に伝えたいと思いました。そして、自分の演奏に満足したことはないが、オーケストラのメンバーの情熱とエネルギーを感じることができ、そのおかげで忘れられない演奏会になりました」とコメント。公演の映像が一部公開中です。
また、イムは、2023年2月に来日公演を予定しており、
東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会で
ミハイル・プレトニョフの指揮のもと、新作収録曲「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』」を演奏します。
©Lisa-Marie Mazzucco