新国立劇場の開場25周年を記念して、古代エジプトの戦士ラダメスと敵国エチオピアの王女アイーダの悲恋を描いたヴェルディのオペラ、『アイーダ』が4月5日(水)から4月21日(金)まで東京・新国立劇場オペラハウスで上演されます。
1998年に新国立劇場が開場した際、その記念公演として上演されて以来、絶大な人気を誇るこのオペラの演出を手がけたのはミラノ・スカラ座の『オテロ』『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』、メトロポリタン歌劇場の『カルメン』や『椿姫』などで知られ、映画監督としても活躍した
フランコ・ゼッフィレッリ。舞台に古代エジプトを現出させ、衣装や装飾品にも粋を極めた舞台美術を楽しませてくれます。また、有名な第2幕「凱旋の場」は、総勢300名もの出演者が登場。豪華絢爛で圧倒的な舞台が繰り広げられます。
指揮者は、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座などの著名歌劇場で活躍する世界最高のオペラ指揮者の一人、
カルロ・リッツィ。新国立劇場で2018年に上演された『ファルスタッフ』も絶賛されたリッツィが5年ぶりに登場します。アイーダ役には世界の主要歌劇場に出演し日本のファンも多い名ソプラノの
セレーナ・ファルノッキア、ラダメス役には強靭な声を誇る世界最高峰のテノール、
ロベルト・アロニカ、アムネリス役にはアメリカ出身でベルリン・ドイツ・オペラなどで活躍中のアイリーン・ロバーツが出演。アイーダの父アモナズロ役にはスケールの大きな歌唱で絶賛されるバリトンの
須藤慎吾、司祭長ランフィス役には日本の誇る
妻屋秀和、エジプト国王役には実力派の伊藤貴之、伝令役には人気絶頂の
村上敏明と国内のトップ歌手が揃います。また、巫女役として、新国立劇場オペラ研修所を経てイタリアで研鑽を積んだ大型のメゾソプラノ十合翔子が新国立劇場のシーズン公演デビューを飾ります。
写真は新国立劇場「アイーダ」2018年公演より 撮影:寺司正彦